ただのモノローグ

しがないヘイホーが書く日記

休みをください(4月中旬の日記)

4月12日(金)

誕生日。普通に仕事。気分はずっと落ち込み気味。プレゼントはいらないけど、とにかく休みがたくさん欲しい。週2日だけでは疲れがとれない。

定時で退勤し、29歳になった景気づけにでかいステーキを食べた。あんまり誕生日を特別視したくないと思っているくせに、こういうことをしたりツイッターでしっかり自己顕示する元気はあるんだな、と思ってしまう。肉はまぁ普通の味。ガーリックソースをポテトに絡めて食べると美味かった。

 

4月13日(土)

御茶ノ水でスタミナ丼を食べてから、楽器屋でドラムスティックを買い足した。ずっと使っているメーカーが廃番になっていてショックだった。何となく決めていただけとはいえ学生の時から愛用していたので、代わりをどう選べばいいか分からない。

常に予備のスティックを持っておいてよかった。太さや感触、長さやチップ(先端部分のこと)を確認しながら近いものを探す(こうして文字に起こすとなんかいやらしい)。そうして手に取ったスティックに「初心者向け!」とでかいポップが貼られてあって、なんか嫌だなと思った。とりあえずその規格の1センチ長いタイプを買った。

 

夕方から渋谷のスタジオへ。このたび、フラワーカンパニーズコピーバンドでサポートドラムをやることになった。フラカンは大好きだけど自分がドラムを叩くことを全く考えていなかったので、お誘いの連絡が来た時は驚いたけど嬉しかった。

初合わせはいつも不安だけど、好きな曲が合わせられて楽しい。緊張のあまり、フィルのリズムや一部の曲の構成を時々間違えた。演奏は思い切りが大事だ。ライブ本番は6月なので、個人練で細かい部分を詰めていこう。練習後は近くの中華屋で軽く打ち上げ。1日を通して、写真を撮るのをすっかり忘れていた。

 

4月14日(日)

酒を飲んだのでうまく眠れず、電気をつけたまま寝落ちした。二度寝して歯医者の予定をすっぽかすと怖いので、寝不足っぽい状態で起き続ける。

何年も前、今とは違う歯医者で治療した部分が仮埋めの材料のまま残っていると言われていた。そこが劣化し始めているので詰めものを入れ直す。前の歯医者、治療中にやたら雑談をしてくる人だったことを思い出すな。(こちらは状況が状況なので「はい」とか「あー」としか返せない。)

 

壱角家の限定メニュー、1杯2千円もする海老カレー家系を寮の先輩と食べに行く。美味しかったけど、値段と釣り合うかと言われたらそんなに…。こういうのは人の金で食べるのがいちばん良い。

金箔入り…

 

4月19日(金)

昨日は職場の飲み会でドッと疲れた。喉が弱すぎるせいで飲酒するとすぐ嗄れてしまい、締めの挨拶で声を張るのがつらすぎる。とにかく幹事に向いていない。今日は午後半休で早退。本を何冊か買って帰宅した。

最近は日記を書くことすらめんどくさくなってしまった。誰にも迷惑はかからないし、別に義務もないので書きたくない時は書かないで全く問題ないけれど。

 

この1週間、スマホにメモした諸々を放出する。

 

・緑色のショートヘアの女性に、「夢も恋も両方叶えたい!」的なことを言われて恋人になる夢を見た。雑な青春。腕が絡み合う感触が無駄に鮮明だった。

・定期の継続購入をすっかり忘れてしまい、片道版のチャージを無駄に払ってしまった。もったいない。

・年度が変わってから、職場で孤独感が強くなった。これまで以上に口数が減ったような気がする。ここ最近の慢性的な鬱っぽさと関係あるのだろうか。日常的な会話ってやっぱり大事なんだな。職場でそれを積極的にやりたいとは思えないけど。

・細かい仕事をひとつずつ消化したり、会議などのイベントに立ち会うたびに疲れてしばらく動けなくなる。そうしているあいだにもタスクは少しずつ増えていって、賽の河原に居るみたいな気分。特別忙しくはないけれど脳が疲れていて、頭がずっしりと重たい。

・ぼんやりと懸念していたことが、僕の関与していないところで解決していくところを見て、「世の中だな」と思った。

・会社の飲み会文化だけはコロナ禍の時間軸に戻ってほしいと切実に思う。「酒さえ交わせばどんな人とでも仲良くなれる」的なイキリ宗教が蔓延しすぎではないか。今月急遽職場で懇親会をやることになり、時間もないので結局僕が引き受けてしまったけど、素直に上司にお願いすればよかった。段取りはともかく時間的な拘束がいちばんのストレス。今は明るく振る舞う余裕なんかとても無いのに。幹事をやらない人は自由に欠席出来て、本当にいいご身分だよなと思う。流石に次は別の人にお願いしよう。

・職場にいると常にどこか調子が悪いのに、帰宅すると回復してやたら頭が冴えてしまう。さっさと寝た方がいいのに延々とスマホを触ってしまう癖が悪化した。

・周りは色々楽しそうにやっているけれど、今の自分がそれらに共感する余裕が全くない。いや、そんな気持ちはとっくの昔になくなっていたような気さえする。ずっと心のものさしが歪んだまま生きている自覚がある。自分がこれからやること(仕事なんかではなくプライベートのこと)は楽しくやりたい、というのは本音なので少しずつ調子を取り戻していきたいのだけど。

 

4月20日(土)

今日は何も予定を入れないことにした。たまにはこういう日もいいだろ。

4月初めごろの日記を更新しようとしたけれど、ずっと暗いことばかり書いていて、それをわざわざ楽しそうなツイッターのタイムラインで通知するのを躊躇ってしまう。明るい雰囲気に水を差したくはない。通知せずに黙ってアップしてもいいんだけど。

 

漫画『この世は戦う価値がある』を読む。限界OLが臓器移植のドナーになったことで吹っ切れ、「人生の決算」として己の欲望を叶えるために様々な現実とぶつかっていくストーリー。

主人公の感情などはともかく、純粋に「こういう生活っていいなぁ」と感じた。会社を辞めて安定はしていないだろうけど、自由でどこかにありそうな生活感。ありふれた日常の生活が主軸にあり、そこからいろんなドラマが展開される、といった物語が好きだ。酷く窮屈な現実から抜け出したい。逃げた先で出会った魅力的な人に振り回されたり支配されたりすると、この上なく満たされると思う。

(それは一歩間違えると本当に洒落にならない事態につながることを知っていながら。でも、そういう幸せの絶頂に立ったまま死にたい気持ちがある。)

 

いつもの新年度(4月上旬の日記)

4月5日(金)

新年度、最初の1週間が終わった。去年も山ほどの庶務に追われていたので、今年はあらかじめリスト化しておいて冷静に対応するつもりだったけど、今年はさらなるイレギュラーが食い込んでパニックに。

今は新しい事務担当の人に、自分がやったことのない会社の事務処理を教えている。物品購入などの経理関係は過去の書類や伝票の控えを見れば大体分かるものの、勤怠の管理は自分では確認出来ないところも多くてどうしようもない。退職した前任者が引継書を残してくれなかったので、周りの人や隣の課の担当さんも巻き込んでどうにか回している。とりあえず何の説明も受けてない領収書を残して去るのはやめてほしかった。

このクソッタレめ〜と思うけれど、自分が3月のうちにちゃんと確認をしておけば違ったのかなと、負い目を感じて落ち込む。さらに上層部への説明に必要な急ぎの作業を任され、1週間で早速10時間ほど超勤時間がついた。もう嫌だよこんな扱い…。

今日は時間休を使って早退出来たけど、疲労で何も出来ず夕方から翌日の朝まで寝落ちしてしまった。帰宅前に外でご飯を食べておいてよかった。

 

4月6日(土)

ピロウズコピーバンド枕営業の結成10周年イベントで、浅草橋マンホールというライブハウスへ行く。山中さわおソロとフラワーカンパニーズ、2つのコピーバンドを観た。それぞれオリジナルへの愛と活力のあるライブに少し元気をもらった。

 

ヨルシカのライブに行くため、イベントの途中で浅草橋から有明まで移動。会場は有明アリーナなのだけど、ガーデンシアターと思いっ切り勘違いしていた。外のモニターには全く違う海外アーティストが表示されていて、何が何だか分からなくなる。間違いに気付いて慌ててアリーナへ向かい、開演ギリギリの時間に到着した。

 

去年開催されたツアー「月と猫のダンス」の再演。当時はライブでいきなり一人芝居が始まり、半分くらい戸惑いの気持ちを持ったまま見ていたけれど、改めて観ると演劇も面白い。曲へ移るのが寂しく感じるほど見入ってしまった。画家という自分の現実とは大きくかけ離れた、自由に悩んだり創作したりする生活に魅力的を感じる。

セトリは丸ごと同じではなく、アルバム「幻燈」以外の曲もいくつか演奏された。『ブレーメン』から『雨とカプチーノ』へと繋がるドラムプレイは、去年の武道館公演を思い出す。新曲の『斜陽』を初めて聴けた。個人的には『晴る』も聴きたかったけれど、まぁそれは次のライブでのお楽しみかな。

演劇のラストでは、なんとボーカルのsuisさんも登場した。前回は完全な一人芝居で、全く無い演出だったので驚かされる。顔は見えないけど声ですぐに分かった。最初から最後まで見ごたえのある再演で、素晴らしかった。

 

4月7日(日)

新しい事務担当の人が職場の庶務事務マニュアルを作ってくれている、という夢を見た。間違いなく自分の願望のひとつだな。

スタジオを予約し、午後ドラムを叩く。昨日浅草橋でのライブを観て、来週のリハが一層楽しみになった。帰りにセカストでアウターを買う。床屋で散髪をしてもらい、スーパーで日用品や米を買い足した。やるべきタスクをたくさん消化したので頑張った。昨日は家を出る前に浴室乾燥機のフィルターも掃除したし、えらい。

 

花田菜々子『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』を読む。初めはブックガイドの側面を持った私小説という印象を持ちながら読んでいたけれど、自分の「好き」や「仕事」と真剣に向き合うところで色々考えてしまった。

人も組織も変わっていくものだから、どんな環境でもずっと同じ場所に居るのはなかなか難しいことなのだろう。好きなことや得意なことは名詞ではなく動詞の中にヒントがある、という大昔にブックマークしたツイートのことを思い出した。本が好き=本に関わる仕事という風に考えるのではなく、本を「作る(=文章や物語を書く)」とか、本を「勧める(=書店員や営業とか?)」みたいに、動詞に着目するとよいという考え方。

自分の気持ちに忠実で、いろんな世界や人間に躊躇なく関われる著者の熱意や行動力はすごいと思った。これも訓練すれば身につくものなのかな。

 

4月10日(水)

仕事を少しずつ消化するが中々減り切らず、途中で人から声をかけられたりして無駄に疲れる。誰が悪いとかではないけれど、自分の流れを止められるのがものすごく苦痛なんだよな。対人エネルギーがゴリゴリ削られてまともな思考が出来なくなる。

 

ライブの抽選に落選してつらい。このショックはずっと慣れることはないな。最近少し調子が回復したかと思ったらすぐこれだ。4月は本当にいいことがない。

これまでライブ会場でたくさん良いものを観させてもらったし、いい加減諦めろ調子に乗るな、ってことなのだろうか。酷く気分が落ち込んでいるせいで、楽しいことや頑張りたいこともなんか上手くやれる気がしない。

帰りの電車の中で、生きるのがめんどくさいけど死ぬのもめんどくさい、とか考えてしまった。今はともかく将来は全く良くなる気がしない。ラーメン屋で流れていたJ-POPの、バカみたいに前向きな歌詞に嫌気がさした。

 

傷口に毒(3月下旬の日記)

3月23日(土)

とある作業のために休日出勤。時間がかかるとはいえそれほど手を動かすものでもない。合間に音楽を聴いたりスマホでネットを眺めたり、あとデスクの掃除をしたり。作業は予想以上に時間がかかったので、もっと暇つぶしが出来るものを持ってくればよかった。本とか。

職場には僕しかいないので人目を気にせずだらだら過ごせるのだけど、それも飽きていていろんなことを考えてしまった。今まで自分の無能さを我慢しながら騙し騙しやってきたけれど、そろそろ本当に限界かもしれない。周りへの申し訳なさ以上に、何より自分自身が苦しい。将来に何の展望もないし、このまま生きててもしんどいだけだなと思ってしまう。とても何かを楽しめる精神状態ではない。

朝から出勤して夕方に退社。結局普段の平日とほぼ同じくらい職場に居た。帰宅してヤクルト1000を飲み、何もせず延々と寝ていた。

 

3月24日(日)

朝、スタジオを予約したのだけど、その直後にいきなり息苦しくなった。ずっと動きっぱなしでちゃんと休めていない状況がよくない形で出てきたか。この先練習が出来なかったら不安なので電話してしまったけど、やっぱり今日は休息に専念すればよかった。

スタジオへ行くためにわざわざ電車に乗らないといけないのもダルさを強くさせている。日常的な物事はすべて徒歩圏内で済ませたい。キャンセル料がもったいないしドラムを叩けばいくらか気分はマシになることを知っているので、重い腰を上げて家を出る。

 

個人練の前に、歯医者の定期検診へ。経過観察していた歯のひとつを治療することになった。ただでさえ余裕がない時に、時間や財布を削られるのは嫌だな…。

 

3月26日(火)

ずっとパニック状態で仕事を進めている感じがある。自らが主導で何かをやる時、行動や発言の薄っぺらさを感じて「これではダメな気がする」という気持ちがどうしても拭えない。結局すべてはなるようにしかならないのだから、どうせ自分がやることなんて大したことないんだよな。

毎年誕生日(来月)に会社へ行くと嫌な目に遭うジンクスがあるので、今年は有休を使ってやり過ごそうと考えたいた。しかしその日に職場の全体会議をぶち込まれ、人生って本当によく出来てるなと思った。年度始めもいいことが無いし、誕生日なんか特別視するもんじゃないな。

 

3月27日(水)

朝から目眩と動悸にやられる。出勤したけど午後半休を取り、ついでに明日在宅の申請をした。職場に居るのが無理過ぎる。家でおとなしく書類でも作っていよう。

今週末のライブに行けそうになく、チケットをリセールに出した。不特定多数の人に会うのがどうしても怖く、クソみたいな精神状態で行っても楽しめず後悔しそうなので気乗りしなかった。とりあえずツアーファイナルのチケットを一般で購入しておいた。5月になれば流石にマシにはなっているだろう。リセールは一瞬で成立したのだった。

 

3月30日(土)

心療内科。いつも4週間に一度のペースで通院しているのだけど、3月は時間の流れが早かったな。不安と疲労にやられていてあっという間に過ぎていった感じがする。

仕事、心の底では逃げたい休みたいと思っているのだけど、まだどこかで心のブレーキがかかっているところがある。まだ倒れたくない、みたいな。まぁそういう気持ちも大事なのだろう。今まで持っていたいろんな執着が無くなっていく感覚があるけれど、少し時間が経てばそれもまた変わるかな。中途半端な意思表示もお互いめんどくさいだろうので、主治医にはいつも表面的なことしか話していない。

 

天気は良いがあまり外を歩く気分にもならない。腰も痛い。気分の落ち込みがあまりにも酷く、今はとても抜け出せる気がしない。喫茶店がどこも混んでいて入りたくなかったので、スーパーで惣菜パンとコーヒーを買って帰宅。

日立の樹のCMがトレンドに上がっていて、自分も原曲をフルで聴いてみると、なんか込み上がってくるものがあり感動してしまった。明るい未来を、ただ「みんなで待とう」という牧歌的な姿勢に安心感を覚えるのかもしれない。

 

3月31日(日)

星歌さんのオムニバスひとりしばい公演『正夢』を観に、北池袋の小さなホールに行ってきた。演劇はSNSで(主に好きなアーティスト経由で)気になる公演を見つけたら観に行くぐらいであり、かなり久しぶり。

一人芝居もオムニバス形式の観劇も初めてなのだけど、5つの物語が移り変わっていく感じが小説の短編集を読んでいる時と似ていて、常に新鮮な気持ちで楽しめた。演目の中でも『jet'aime★jet'aime』は共感する部分も多く、いちばん印象に残った。

わざわざこちらから避けているのに、視界にさえ入ってこなければいいのに、嫌いな奴が我が物顔で振る舞っているところがゴキブリのように突如現れる整理的嫌悪感はよく分かる。それを呪ってもどうしようもないし、人間じゃない虫とか別の動物として見ることで不快感を薄めようとする気持ちもとてもよく分かる。こういう歪んだ部分は安易に人には話せないけれど、ステージ上でコミカルに表現し訴える姿を見て、気分がほぐれ自然と笑いも溢れた。心が弱っている時のSNSは毒そのものだよ…。

 

全編を通して、星歌さんの強烈な熱量が伝わってきて良い刺激になった。入場時にばったり会った友人夫婦と別れ、池袋の街を少し歩いた。渋谷や新宿よりも来る頻度が少ない場所。

 

組織は当てにならない(3月中旬の日記)

3月15日(金)

最近ずっと元気が出ない。平日は不安とストレスにやられていて、休日もそれに引きずられているように息苦しく、気分が全く良くならない。この前、残業中に職場の人から元気?と声をかけられて「元気じゃないです」と真顔で返したら、「冗談を言えるうちはまだ大丈夫だ」と言われた。冗談なんかで言ってないわ、ぶっ飛ばすぞ。

今日は半休を取りたかったけど急用で叶わなかった。金曜日は休暇やテレワークで執務室もすっからかんだし、こういう時に割を食うのはいつも下っ端だ。会社に居る限り人権は無い。やる気が失せたのでだらだら仕事していた。この日記は会社の個室トイレの中で書いている。

用事が終わってから時間休で逃げるように退社。今日から開催されている某展示に行こうとしたけれど、待ち時間が長いそうなのでまっすぐ帰宅した。

 

3月16日(土)

天気の良い休日。春特有のぼんやりした空気と憂鬱感にすごく共感出来るので、僕はふくろうずの『灰になる』という曲が大好きだ。

灰になる

灰になる

  • ふくろうず
  • ポップ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

久しぶりに水元公園まで行くことにした。バスで行こうとしたが待ち時間があり、徒歩で行くのと到着時間が変わらなさそうなので、自宅から歩いて公園に向かった。

オープンワールドのようなだだっ広い空間は気持ちいいけれど、途中からただ歩くことだけが目的のように感じてしまった。せっかく来たのに、なんか不毛だ。昔はそういう無駄っぽいものも楽しめたはずなのに。

去年の日記本の表紙写真にも使った金魚展示場に着いてから、そういえば橋を越えた反対側に植物園があったことを思い出す。一目見たかったけれどその近辺は既に歩いたところなので、わざわざ戻るのもめんどくさい。レンタルサイクルという便利アイテムを利用すればよかった。2時間ほど歩いて足腰が痛くなったので、バスに乗って帰った。ラーメンを食べて帰宅。

 

3月17日(日)

大したことはやらず。夕方、スタジオでドラムを叩いた。喫茶店でコピーするための曲を聴いたら、つい歌詞が刺さってしまい泣きそうになった。

 

3月18日(月)

出勤。もちろんやる気は湧かない。自分の説明下手なところを、一瞬だけど人からかなりキツく言われた。こういうのはもちろん僕がいちばん悪いんだけど、わざわざそこまで言うことないだろふざけるなと、内心ものすごく苛立った。最近余裕が無さすぎて、ほんの些細なことでもイライラしてしまう。

その日はずっと気分が晴れずにつらかった。自分だけが苦しんでいるみたいで、なんか一人だけ高難易度の違うゲームをプレイさせられている気分だ。社会性も将来性もないし、生きる価値もないよなぁとか考えてしまう。布団に潜れば気分は多少和らぐけど、数時間後にはまたあの嫌な会社に行かなければならない。

 

3月19日(火)

何も事件は起きなかったけど、1日中ダルかった。会社に居ると、身体に毒が溜まっていくようにどんどん苦しくなる。

最近は平日にツイッターを見る気力が全く湧かず、ブルースカイに愚痴と弱音ばかりこぼしている。見ている人が少ない分、抵抗も少なくて楽だ。あちらをフォローしているごく僅かな人たちには申し訳ないけれど…。

 

迷いに迷ったけれど、時間休で早めに退社。その足で、渋谷PARCOで開催されているほぼ日曜日のイベント「ひみつストレンジャー展」へ行ってきた。スピッツのアルバムを題材にした絵本『ひみつストレンジャー』の原画が展示されている。アルバム『ひみつスタジオ』収録曲の物語のほか、収録から漏れたシングルのカップリング曲を題材にした物語もここで初公開された。

仕事帰りのスッキリしない状態で来るべきではなかったかもしれないと、直前で後悔しそうになったけれど、会場に居ると少し落ち着きを取り戻した。物販でおまもりと缶バッジを買う。

ロボットのi-Oくんがお出迎え

手鞠

チケット、おまもり、缶バッジ


3月20日(水)

祝日。予報では午後に雨が降るらしいが本当か?と思うくらいの快晴。雨は本当に降ってきた。

 

安楽死が合法の国で起こっていること』を読み終える。スイスやオランダなど安楽死先進国の実情から、安楽死問題と似た性質を持つ「無益な治療」論(患者の状態などにより、医師の判断で治療を差し控えたり中止したりする判断の考え方。様々な呼び名があるが本書では一貫してこう書かれている)を交えた、日本も含んだ各国の医療現場の現状などが書かれている。

医療側の良くない事例を色々見ると、医療以外でも当てはまりそうな組織の性質も起因しているように見えた。限りのある資源や資金、あとは個人の裁量などによって人間の命に直接影響が及ぶので、事態も深刻になってくる。結局すべてを満たすのは困難なので、たくさんの立場や視点から個々の患者と向き合う姿勢が大事なのかもしれない。

しかしまぁ、実際には医師一人ひとりがこれらを実現出来ないことで問題は起きているのだろう。僕は医療のことは全く何も分からないけれど、例えば自分のいる組織や仕事でも、真っ当な正論で片付けられない場面があったりする。分野が違っても所詮は人間が運営している組織だ。人間は自分がいちばん可愛い生き物なので、正しさとか理想論とは関係なく自分たちが得する(または安全に身を守れる)方向へと舵を切っていくものだと思っている。

あくまで人生の選択肢のひとつとして安楽死があってもいいのではとぼんやり考えていたけれど、そういう制度は個人の意思から、やがて強い立場の人間や集団の思惑に利用されて肥大化・悪化してしまう現実の怖さを知った。日本は特に同調圧力の強い空気感があるし、下手な導入は危険だよな。

 

僕自身に否定的な考えが根付いてしまったせいで、自分以外の他人や組織全体を動かすイメージが全く持てなくなった。結局は各々が勝手にやりたいようにやっているのだから、自分がそれらをまとめ上げて改善していける気がしない。根本的に上に立つべき人間ではないのだろうと自覚している。組織を変えたいとか業界を良くしたいとかいうのは、もう熱意や力のある人がやってください…。

 

暗闇のこどもたち(3月上旬の日記)

3月2日(土)

心療内科の日。薬を待っているあいだ、近くの喫茶店で日記の更新やスケジュールの確認をした。今は予定の無い休日がより一層貴重に感じる。

 

友人のピロウズコピーバンドのライブを観に、渋谷ラママへ。僕も出演させてもらっている定期イベント・No Beer No Life。ラママって、渋谷マークシティ側から来る時と反対側から来る時とで見つけやすさが全然違うなと思う。僕は緑の多さを目印にしているのだけど。

ライブはとても良かった。『Sleepy Head』の演奏がコピーの範疇を超えて、自分たちのバンドらしさが出ていたのでいちばん好きだ。流石たくさん演っているだけある。今日でギターの人が脱退してしまうのだけど、頑張って活動を続けてほしい。

ライブハウスに居た人たちと打ち上げに参加した。おでんを久しぶりに食べたけど美味い。途中でデスソースたこ焼きを食べて、文字通り口や胃が死んだ。

 

3月3日(日)

昨日のデスソースたこ焼きの影響で、お腹の調子がなかなか回復しなかった…。

 

Amazonプライムビデオで、映画『王様になれ』を観た。the pillowsの30周年の記念で制作された、2019年の映画。当時、トークイベント付きの上映で観た以来なので5年ぶりに視聴した。ピロウズさわおさんではなく、1人のバスターズ(ピロウズのファン)が主人公という面白い方向性だ。

物語の中盤、祐介とゆかりが喧嘩するシーンは今でもずっと印象に残っている。「仕事としてお金をもらっている以上はプロとしての責任がある(要約)」というゆかりの言葉は、嫌でも自分の心に刺さってしまう。どれだけ仕事や会社が嫌いでも、最低限のことはちゃんとやらなくてはという気持ちをギリギリ保てているのは、あのシーンを鮮明に覚えているからだと思う。もちろんそこまで至る経緯も含めて。時々目を背けたくなるほどに、人間の不完全さや不甲斐なさがよく表現されている。

 

ピロウズを聴きながら近所を散歩し、喫茶店に入った。コーヒーやスコーンサンドが美味しく、店内の雰囲気も好きなので贔屓にしている。営業が困難らしくこれまで何度も休業しているが、無くならないでほしい店だ。

 

3月8日(金)

朝から綿のように大粒の雪が降っていた。初めは驚いたけれど、外は寒いし路面はビチャビチャに濡れているし、とにかく不快だった。電車も遅れるし何もいいことがない。1年の半分くらいは寒い時期が続くので、特にこの時期はいい加減うんざりしてくる。

 

職場の上司に「バンドーさんはちょっと話しづらいところがある」とサラッと言われた。コミュニケーションが下手なところはずっと自覚がある。自分から雑談を切り出すのが苦手で、比較的大勢の中に紛れている場合はまだどうにかなるけれど、誰かとマンツーマンの状態だとどうしてもごまかしが利かないのでしんどい時がある。

無理して喋ろうとするとうっかり変なことを言ってしまいそうだし、話すことがない時はあんまり自分から口を開かない。その場がつまらないわけではなく、本当に何を話せばいいのかが分からないのだ。気まずい空気を意識しないために、わざと逃げるように頭を空っぽにしてしまう。

出張先への移動時間はほぼ無口だし、仕事中の雑談も苦手だ。話しかけられれば受け答えするけど、手を動かしている時はそれすらめんどくさいと思ってしまう。いや、実際は相手が言っていることををすぐ理解出来なかったりで、まともに返せている自信もない。中身も面白味もないすっからかんな人間だと思っている。

こういう欠陥は僕自身が痛いほど分かっているので、上司に指摘されても平然としていたけれど、あとから色々考えてしまう辺りやっぱりちゃんと落ち込んでいるのだろうな。

 

うだうだ考えながら電車を降りると、駅前で若い女性に声をかけられた。独身男性向けのブライダル調査、だとか。なんか数年前も同じように声をかけられたな。めんどくさいので以前と同じように「結婚してます」という嘘をついて逃げた。丸亀製麺で玉子あんかけうどんを食べて帰宅。

 

3月9日(土)

社員寮でリース切れの家具家電を入れ替える日。業者が来るので日中は家で待機。冷蔵庫の下に分厚い埃が溜まっていたので、新品が運ばれてくるまでに掃除した。新しい冷蔵庫、冷蔵スペースの位置が下に変わり、物の出し入れが地味につらくなった。腰に響く。

夕方、ドラムを叩きに行った。いつも帰りに寄るラーメン屋が混んでいたので、今日はスーパーで適当に惣菜を買う。帰宅して本を読もうと思ったけれど、強烈な眠気で活字が追えなかったので早めに寝ることにした。

 

3月10日(日)

朝から精神的な不安にやられてしまう。明日からの仕事がもう既に怖い。ずっと逃げたいという気持ちに駆られているのだけど、東京でライブや趣味を楽しみながら安定した生活を続けるには、今の会社にしがみつくことが現状の最適解でしかない。下手に転職すると絶対失敗しそうだしな。あとどれだけ我慢が出来るか。

 

Enfantsのワンマンライブで、渋谷まで行く。先行物販でキーホルダーを買ってから、エクセシオールカフェで時間を潰した。渋谷って人が多いしうるさいし、店がどこも混んでるからあんまり長居したくないんだよな。

ライブは17時に開演。1曲目はアコースティック調のバラード『Autopilot』で、しっとりしたスタートが想定外だった。虚しさを浮き彫りにした歌詞が大好きで穏やかに聴いていたのだけど、ライブ特有のエモーショナルな演奏で、気持ちは着実に高まっていく。

イカしたベースリフが流れて歌われた『デッドエンド』。これまた大好きな曲が聴けて序盤から大満足。四方八方で明滅する照明の演出にも痺れた。暗闇の中でもがいている不安定な心を表現しているように見えた。

 

MCで語られた、「自分の人生を納得させるために曲を書いている」という大さんの思いは、自分も共感するところがあった。僕が今こうして日記を書いているのも、去年日記本を作ったのも、中身が無いなりに自分がやってきたことを再認識して肯定したい気持ちがあったからだ。

そうして披露されたLAMP IN TERREN時代の曲『ニューワールド・ガイダンス』。この曲を作った頃から新しいバンドの活動を考えていたそうだし、これはもはやテレンではなくEnfantsの曲なのかもしれない。

 

アンコールはなく、70分程度でサクッと終わる。しかし濃密な時間だった。今のバンドの到達点であり、ひとつの通過点でもある大事なライブに立ち会えて嬉しい。今この時しか観られないライブという感じがして、貴重だったと思う。

Enfantsは僕が積極的に追っている中では数少ない同年代バンドなので、これからも応援したい。今でも精神がつらい時は縋るようにLAMP IN TERRENの曲を聴いているし、過去曲もライブでどんどん披露してほしいな。

 

 

美味しそうな花(2月下旬の日記)

2月17日(土)

予定のない休日。溜まっている家事を片付けて、ご飯を食べたり本を読んだり。荻窪ブックオフで買った『サマーゴースト』の小説版を読んだ。loundrawさんのイラスト表紙が綺麗。

夜はスタジオでドラムを叩く。去年からドラムをやる機会が格段に増えて、最近はいつも空いた時間に個人練習をぶち込んでいる。もうほとんど毎週スタジオを予約をしているので、スタッフの人に電話の声まで覚えられているかもしれない。

 

2月18日(日)

天気が良くて暖かい。梅の木のある公園まで散歩する。公園はいかにも狙って来たような、梅の花の写真を撮る人たちで溢れていた。他の花は全くそう思わないけれど、黄色い梅だけは何故か微妙に美味しそうに見えてしまう。

今日もスタジオを予約し、2時間ドラムを叩いた。個人練のあとはいつも同じ店でラーメンを食べている。味噌豚骨が美味しく、ライス無料で味玉も付いていて730円はかなりお得だと思う。ライスはもちろんおかわり自由。

 

2月21日(水)

昨日見た夢の話。知り合い数人と、月の重力を体験出来るアトラクションに来た。最初の方はふわふわ跳べる未知の感覚を楽しんでいたが、何故か自分はそれにすぐ慣れてしまった。大きくジャンプして宙返りするやつを盛大に失敗した。

そのあと場面が展開し、ショッピングモールの書店の中。さわおさんがすごく急いで小学館の雑誌を買っていた(ドラえもんが表紙のやつ)。僕もつられて同じものを買ってしまっていた。以上です。

 

職務目標の成果を書いて提出しないといけないのだけど、これまで書いてきた当初目標や途中経過を読むのがしんどい。言葉があまりにも薄っぺらく見えて、自分が書いたものだと認めたくないところがある。4月にはまた新しい目標シートを作らないといけないのか。なんか不毛な作業の繰り返しだな。常に成長を求められているような環境や空気が気持ち悪い。

もう仕事に対するモチベーションはほとんどゼロで、会社に貢献したいとか活躍したいなんて全く思っていない。もはや東京で生活するために会社を利用させてもらっている、程度の気持ちでしか働いていない。この前も割と重要な仕事の依頼を断った。自分の中で、どうしてもやりたくないことを強要されるのが嫌だったからだ。

周りが何とか優しいので保てている部分もあるし、人事異動次第ですべてが一気に崩れる可能性もあるだろうな。なるようにしかならん。

 

午後に早退する。『シャドーハウス』の最新巻を読んだ。謎に謎が重なっていき、ストーリーが進撃の巨人みたいになってきたな。進撃はまだ途中までしか読んでいないので、ほとんどイメージの話なのだけど。エヴリンのカラーイラストが美しかった。

 

2月23日(土)

某駅近くのスタジオで、ピロウズコピーバンドの初合わせ。外はとても寒く、家を出た時はちらちら雪も降っていた。早めに目的地に着き、ドトールで休憩してから現地へ向かう。

セッション会には何度も参加しているとはいえ、スタジオでピロウズを合わせるのは学生の時以来なので新鮮だった。練習曲はそこそこやれたけど、細かいリズムは頭から抜けてばかり。まぁこれからだな。

練習後は壱角家で家系ラーメンを食べて解散。午前中の割と早い時間に集まったこともあり、帰宅後も時間が余っていて不思議な感覚だった。布団に潜ったら一瞬で寝落ちしたけれど。

 

コピバンとはいえ本格的にドラムをやるようになったので、そろそろ自分のスネアやキックペダルを買った方がいいよなとは思う。ペダルは学生の時に先輩からもらったものが実家にあるけれど、ケースが重くてゴツいので持ち帰るのも面倒だし。音に関する知識がほぼなく、自分のバンドではどういうスネアを選べばいいのかがよく分かっていない。YouTubeで検索すれば簡単に分かるだろうか?

 

2月24日(土)

天気は回復し、過ごしやすい気温。川口駅まで行き、艦これの同人オンリーイベントへ。推しの絵師さんの新刊を買った。こちらは何も準備していなかったのに、即席でイラストを描いてくれてすごく嬉しかった…。初期陽炎型姉妹のいろんな表情、感情が詰まっていてホクホクする。

早潮ちゃんがとてもかわいい。

 

夕方から真心ブラザーズのライブがあるので、六本木まで移動。空き時間にカラオケに行った。Enfantsの『デッドエンド』が配信開始されたので、機種は迷いなくJOYSOUND。サビのシャウト以外は音域が低くて歌いやすい。この曲には僕の言いたいことがすべて詰まっている。

他にはくるりの『loveless』のライブ映像が配信されていて、それに合わせて歌ったりする。ライブ映像はあるのにカラオケは配信されていないのも妙だと思うけれど、まぁ歌える環境が出来ただけでも嬉しいことだ。

 

ドトールで休憩してから会場のEX THEATERへ。フラカンのグレートマエカワさん、ウルフルズサンコンJr.さんを加えたバンド編成・クレイジーバッファローズ。今日は前から3列目というかなり恵まれた位置にいて、メンバー全員がよく見えた。ノリノリな登場SEからの『サティスファクション』で、開幕からブチ上がる。

『丘の上』や『流星(吉田拓郎のカバー曲)』など、学生の時にハマって聴いていた曲が聴けて懐かしい気分になった。メンバー全員の音がガツンと響く。『アーカイビズム』はいつ聴いても最高だし、『サマーヌード』は間奏のギター・ベースのユニゾンがカッコよく、無心で腕を振り上げてしまう。

 

曲間のMCもキレキレで終始楽しかった。グレートさんの的確なフォローや、サンコンさんのニコニコ笑顔。アンコールの『拝啓、ジョンレノン』では、桜井さんのギターソロのあいだ、YO-KINGが《丁寧に》服を畳み始めて爆笑した。字面だけじゃ絶対伝わらないだろうけど、やることがぶっ飛んでいる。

『明日はどっちだ!』で終演。絶好調のライブが観られてよかった。真心は今年で結成35年(ピロウズフラカンと同期)。4月には10人編成のMB'sでライブが観られるので楽しみすぎる。

 

2月25日(日)

再び寒い1日。一度も外に出ず過ごす。

1月と2月はいろんな予定が入っていたこともあり、気付けばまた毎日のように日記を書いていた。3月は少し落ち着くので(あくまで休日は)、日記を書くペースも落とそうと思っている。ライブや本の感想は書いていきたいので、書き溜めたものをスローペースで更新していく、という形で。

 

すべてがノンフィクション(2月13日〜2月16日)

2月13日(火)

仕事。会議の大半をまともに聞けずぼんやりしていた。昨日のセッション会の疲れもあるだろうけど、それ以前に会社にいるだけで苦痛を感じる。何も大したことをしていないのに疲労やストレスが溜まり、心の中で「逃げたい」とか考えてしまう。あと、職場の隣でやっている解体工事の音がうるさすぎてしんどい。執務室の窓や壁をずっと強く叩かれているみたいで気が散る。クレーム出させてもらえませんか。

自分が同僚の愚痴の捌け口になっているような気がして、正直ダルいと思った。返事をするのもめんどくさくなり、あーとかうーとか、すごく適当で曖昧な言葉を返した気がする。なんか窮屈な立ち位置に居るよな、と思う。どうにか定時で帰ったけど、ぼんやりしていたらあっという間に時間が過ぎる。寝る前に銀色夏生の詩を少し読んだ。

 

2月14日(水)

朝、コンビニの缶コーヒーに1万円札を出すと、店員の声が露骨に低くなった。財布にそれしかなかったせいだけど。気持ちはまぁ分かるので少し申し訳なくなる。仕方ないけどな。

 

起きた時は何ともなかったのに、出勤してからやっぱり調子が悪くなる。頭が全く回らない。ツイッターで愚痴っぽいものを吐き、それが虚しくなってすぐに消す、というのを繰り返してしまう。何をやってるんだろう。自分がアホすぎて仕方ない。逃げるように定時で帰った。

毎年1〜2月くらいに心の調子が最悪になるのだけど、今年度はその前からよくない状態が続いていたので、余計に落ち込みが酷い感じがする。ここのところ休日の予定が多く、楽しかったぶんの落差もあるかもしれない。今は気分が最悪で、何をやってもダメそうなので何もしたくない、しばらくずっと一人で居たい、と思ってしまう。家に帰るとだいぶ気持ちは落ち着くのだけど、それでも仕事のことを考えると心臓が痛くなる。

 

2月15日(木)

出勤してから調子が悪いのは、前日に飲んでいる睡眠薬が抜け切ってないせいでもあるのだろうか。もうずいぶん前に処方は止めてもらっているのだけど、残っているぶんをどうしても眠れない時に飲むなどして少しずつ消費している。すべて使い切ったり、いっそまとめて捨ててしまった方がよさそうな気もする。「薬があるから大丈夫だろう」と変に頼り切りみたいになっているし。

 

3月の職場飲み会の幹事をやるのだけど、日程調整だけで異様に疲れてしまった。「この日にやるので出欠の回答お願いしまーす」くらいの軽さならまだ気楽にやれるのだけど、年度末は定年退職者の送別会も兼ねているので、複数人の都合を合わせるのが億劫すぎる。今はまともな判断が出来る気がしない。

少しでも対応を間違えると嫌味を言われるような気がして(現場時代にそういうことがあってトラウマになっている)、自分から何か提案をすることにすごく躊躇ってしまう。実際に人に相談してみるとみんな優しくてホッとしたのだけど。

 

午後半休で早退。夕方から荻窪Top Beat Clubでピロウズのワンマンライブ。仕事のストレスを和らげるために、少しでも多くの時間を睡眠に費やした。駅前のブックオフで小説を買い、ドトールにで休憩。開演ギリギリの時間に入場した。

トップビートクラブの1周年記念ライブで、チケットは抽選がなく早い者勝ちの一般販売のみだった。僕は争奪戦に負けてしまったのだけど、縁があってセッション会の人にチケットを譲ってもらった。

 

セトリは比較的王道な曲が中心だったけれど、ロストマンツアーとほとんど被りがなく、また新鮮な気持ちで楽しめた。冒頭から『Advice』、『LAST DINOSAUR』は熱すぎる。去年同じライブハウスで聴けた『ノンフィクション』と『Kim deal』もよかった。当時は特に思い入れが強かった曲なのだ。

終盤で『Rebroadcast』をやるとは思わずに、衝撃を受けてテンションも上がった。この他にもセッション会で自分が演奏した曲をたくさん聴けたので、練習していた期間も合わせて、直近のいろんな記憶が頭の中でリブロードキャスト(再放送)されるようだった。セッション会のつながりでチケットを譲ってもらったこともあり、何か強い縁みたいなものを感じる。これらもすべてノンフィクションです。

 

最近は仕事のストレスでだいぶ精神をやられていて、人と会話出来そうな気力がなく、現地では顔を見かけた知り合いに軽く挨拶する程度だった。終演後もサッと帰ったので、会えなかった人もたくさん居ると思う。でも本来なら来られなかったライブだし、今日はとても良かった。

 

2月16日(金)

仕事。相変わらず調子は良くないけれど、週の前半に比べたらいくらかマシになる。昨日のライブでリフレッシュ出来たおかげだろう。

年度末から年度初めにかけて庶務が大量にあるので、そのリストを作って整理した。とりあえず自分の仕事をスムーズに進めるための対策だけど、いざという時の引継ぎ資料にもなればいいと思う。