ただのモノローグ

しがないヘイホーが書く日記

コンプレックスの化身

最果タヒ『コンプレックス・プリズム』を読んでいる。

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冒頭の文を見ていて、これは自分にとって大切な本になりそうな予感がしたので、読みながら思ったことを書き綴ろうと思う。非常に長い文章になるけど許してください。

 

音楽について

中学時代を皮切りに少しずつ音楽を聴いてきた僕だけど、『音楽好き』を名乗るには自分の引き出しは少ないと思うし、邦楽ロックに絞ったとしてもまだまだ分からないものだらけだ。

学生時代、流行りのバンドを片っ端から聴いたこともあったが、それら全てすぐ飽きてしまった。結局のところ、自分がハマるものは純粋な自分の意思でつまみ食いしてみたってのに尽きるんだなぁと早い段階で気付いた。

自分は曲よりも歌詞を優先して意識してしまう(自分の気持ちに当てはまるような歌詞に非常に弱い)。曲だけよくても「あ、ええなこれ」ってその場で終わる場合が殆どだったりする。英語とか分かんないから、洋楽も中々受け入れられない。

多分僕はそういう良い歌詞を乗せた音楽を聴くことで心を安定させたいんだろうなと思う。

もっとそういうしがらみを振り払えば、もっと色々な音楽を楽しめるんだろうなぁ。

 

真面目な性格

昔から方々で「真面目だね」って言われながら育ってきた気がする。

決してそれは違う。「それ以外のやり方を知らなかった」「ルールを破るのがものすごく怖かった」の2点に過ぎないと思う。

この性質のせいで色んなものが楽しめなかったなぁと、中学や高専の頃を振り返って思ってしまう。

この本でそういう事も書いてあって、自分と同じ悩みを抱えていた人間がいて少し安心した。

 

変な奴になる

昔から周りの目が怖かった。というか今でもすごく怖い。

高専に入学したての頃はそれが顕著に現れてて、周りとどう接すればいいかすらずっと考えながらやっていたが、ある時を境に思い切りブッ飛んだ行動ばかりをとるようになった。

そうして道化をやっているとクラスでキ◯ガイとイジられるようになったけど、そのおかげで皆とグンと接しやすくなったのも事実だった。

予め変になっておけば、万が一何かやらかしても「さすがキ◯ガイだな」ってある程度のことは笑って和みになったりするから楽なのだ。

社会に出るとやはりそれだけでは上手くいかないのでつらいのだが。

 

若さ

若いことなんて何のメリットもないよなと思う。少なくとも、仕事においては。

今の仕事の都合上、どうしても年上相手に色々指示やお願い事をしなければならないのだが、やはり自分が若いせいか時々ナメられたりすることもある。

もちろん自分の非もあるのだが、なんかそういうのもう疲れた。

 

否定

中学の時にスピッツを聴いて好きになったのだが、部活でその「好き」を否定された経験がある(理由は正直よく分からない)。

こんな事があったせいか、今でも自分の「好き」を上手く表現するのが苦手だ。絶対に分かってもらえないんじゃないかって壁が出来てしまう。

思えば中学時代はずっとずっと否定されながら過ごしてきたなという自覚がある。

あのブラック部活に入っていなければ、ここまで捻くれた性格にはならなかったかな。どの道変わらなかった気もするな。

 

恋愛

これは全く分かりません。これから先も分からないでしょう。

強いて言うなら、約2年前のアレは、間違いなく恋だったよなとは思います。今は空っぽです。

本の中で恋愛のことを『理性に誘われるふりをして束縛される日々』と表現されていたのは分かり易かったと思いました。

 

音楽で救われる?

この感覚はあまり分からない。

僕は好きな音楽については自分の身体の一部のようなものと思っているので、「救われる」というよりかは『生命を維持するために行う呼吸みたいなもの』というイメージを持っている。心臓の鼓動によって常に全身に血が行き渡る、何となくああいう感じ。

ただ生のライブに関して言えば、考えが変わるかもしれない。何というか、やはりリアルの刺激はすごい。

予測していなかった空気やメッセージによって、それまで特別ではなかった曲がすごく良いものに感じられて、一層好きになったという経験を何度もしてきた。

こういう良い意味での予想外が、ライブの醍醐味だと思う。場の一体感とかいうものはイマイチ掴めないけど。

 

コミュニケーション

今の事業所に異動して一年経つけど、未だに自分だけが浮いているような、周りに溶け込めてないような感じになっている。気のせいではないだろう。

多分原因は僕にあるのではと思う。単純に会話が苦手で、自分から話を切り出す事が中々できない。なので基本的に相手の話に相槌を打つばかりになるのだけど、この姿勢が「相手に興味を持っていない」と捉えられているのかもしれない。

まぁ所詮は仕事だけの関係だし、無理に心を開くような相手でもないだろうと割り切ってやっているつもりである。なるべく疲れないやり方を選ぼう。

 

 

ほぼ100%勢いで書いた。割と具体的に出てきた考えを綴ったが、結局自分語りになってしまったな。過去の記事に書いたような内容ばかりな気もする。

僕自身、薄皮一枚剥がせばコンプレックスの塊みたいな奴なのだけど、そういう部分も肯定してくれているような感じがしてよかった。またもう一度ゆっくり読もう。

さて、音楽でも聴こうかな。