ただのモノローグ

しがないヘイホーが書く日記

生産性の無い自分語り

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小学校くらいの時に見覚えのある景色のようなものがあって、それは田んぼと用水路に囲まれた田舎あるあるな風景なのだけど、時折それが夢に出てくる時がある。
一体いつ見た景色なのかはさっぱり思い出せないのだが、思えばあの頃の自分はまだ「普通の人間」だったと思うし、活発な方だったなと振り返る。
気が短くて集中できない問題児っぽいところはあったけど、友達と外で遊んだり家でゲームしたり、時に取っ組み合いの喧嘩をしたりと、基本的にその辺の小学生と変わらないことを同じようにやっていたと思う。
小学4年生の時に(姉もやっていたという理由で)学校のブラスバンド部に入ったのが、変化のきっかけだろうなと思っている。
練習はめんどくさかったし、自分が何となく周りと合わないような違和感も、(この頃は本当にボンヤリとだが)既に感じていた。殆ど女子ばかりの環境だったから当然の違和感なのかもしれないが。
平日は夕方まで練習。週末も練習って時が多かったので友達と遊ぶ頻度も必然的に減り、それまでの自分の生活スタイルから大幅に変わった事に若干の気持ち悪さを抱えたまま残りの小学校生活を過ごしていた。

 

そしてそのままの流れで中学の部活も吹奏楽を選んだことが、今後の人生の決定打となったことを確信している。
周りはコンクールの全国大会を目指そうと必死。当然、遊ぶ時間なんて無い。夏でも暗くなるまで練習が終わらないなんてザラにあった。しょっちゅう苛つきながら帰宅したのを覚えている。
とにかく毎日がしんどくて、他のことに殆ど興味を持てなかった。学校で友達と居ても、自分だけ着いていけずに溶け込めてないような感覚が常にあった。
クラスの中にも粋がった連中が大勢いて、やかましいせいで居心地が悪かった。
こうしてある種の閉塞感を持ったまま暗い思春期を過ごしたせいで、今の孤独な自分がいるのかもしれない。

 

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思えば自分の興味の範囲も、小〜中学校の頃から殆ど変わっていないな。
ゲームに関しては特にこれが顕著であり、自分が持っているのは任天堂のハードばかり、中学の時はPSP(更に言うとモンスターハンター)が流行していたけど、僕は全然興味が湧かなかった。部活が忙しかったのもあるし、家がそれほど裕福じゃなかったのもあるかもしれない。
中学時代にやったゲームといえば、ポケモンどうぶつの森以外に記憶がない。両方とも小学校の時からハマっていたシリーズ。奇しくも社会人になってプレイしたゲームもこの2作と、あとはスマブラくらいのものだ。他のゲームは人に勧められたものもあるけどあんまり興味が湧かない。

 

中学時代は部活をやっているだけで精神が疲弊してしまい、休日に友達と遊ぶ余裕なんてとても無かった。
必然的に一人で居ることが多くなり、娯楽といえば音楽とインターネットくらいだった。
この頃に聴いていた音楽は、スピッツコブクロスキマスイッチの3組くらいだったのだけど。当時はEXILEとかが流行ったりしてたけど、生理的嫌悪感もあってそういうのは頑なに手出ししなかった。10年以上経った今でも世間の流行に一切関心が無いのは、この時の反骨精神があったからだろうな。

 

貴重な休日は、自転車で近所のゲオやTSUTAYAブックオフを巡って掘り出し物が無いか必ずチェックしていた。それは高専に入ってからも、就職して上京した今でもほぼ変わらない。今違う点といえば、ブックオフタワレコに変わったくらいだ。
社会人になって使えるお金は増えたけど、相変わらず休日は音楽を流しながらSNSを見たりしてだらだらするのが基本だ。新しい趣味も殆ど増えていない。
基本飽きっぽくて物事が長続きしない僕がなぜ音楽鑑賞という趣味は続けられているかといえば、それはもう趣味というより生活の一部と化しているからだろう。最早僕にとって暇な時間に音楽を聴くということは、お腹が空いたからご飯を食べるとか、汗をかいたからシャワーを浴びるとか、そういうのと同じような生活の一部のように捉えている。

 

それと同時に、僕は家で音楽を聴くのと、生ライブを観に行くことは完全に別物の趣味だと考えている。
前者は10年以上前から続けてきた生活の一部みたいなもので、後者は東京に来てからの新たな趣味という意味合いが強い。
普段自分が聴く曲も限られていて、家では結構同じ曲やプレイリストばかりを続けて聴いている。良い曲は多くても音源としては滅多に聴かないけれど、ライブの告知があると「おっ、これ行きたいな」って思えるようなグループも多々ある。
僕自身が吹奏楽出身というのもあって、ギターやベースやドラムだけじゃない様々な楽器がステージに置いてあるとワクワクしてしまう。(同じ理由で町の楽器屋に入るのも好きだ。店員にやたら声をかけられるのは嫌だけど。)
管楽器やパーカッションやストリングスが入っている編成は聴くだけでなく視覚的にも楽しいので、そういうバンドのライブは積極的に足を運びたくなる。これも音源だけ聴くことにはないメリットだと思う。

 

もしも音楽すら飽きてしまったら、僕はどうなってしまうのだろうか。
新しい趣味が見つかっていればいいけど、このまま世の中の大半のものに興味も関心も湧かないまま何十年も生きていくのは流石につらいなぁ。