ただのモノローグ

しがないヘイホーが書く日記

徳島での夏 夜編

昼間に歩き回って良い感じに疲れたのでグッスリ昼寝することができた。

起きたら大体18時半。ここらで晩ご飯を食べよう。

ちょうど炊飯器にご飯が蓄えられていたので、卵かけご飯を食べる。東京の家には炊飯器がない(厳密にはライスクッカーってのがあったけどすぐに壊れて以降新調していない)ので、普段米を食べたくなったら松屋に行くのが常だった。

丼にいっぱいご飯を盛り、卵を割り、だし醤油をかけて黄身を崩す。それを一気にかき込む。うん、旨い。うますぎて炊飯器の中のご飯を全部たいらげてしまった。

 

それからしばらくはネットを見たり本を読んだりしていて、いつの間にか時間は21時。

よし、そろそろあれをやるか。

 

昼間にスーパーで買ってきた缶のお酒やおかずたちを一気に取り出す。砂肝はレンジであっためて、らっきょうは小皿に移して…

テーブルをセットし、そうそうWALKMANBluetoothスピーカーも準備したら。。。

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よっしゃ、完成したぞ。ここが俺の聖域だ。

 

お気に入りのプレイリストを流しつつ、ハイネケンの缶をプシュッと開ける。

それをゴクゴクと喉に通した後、熱々の砂肝を口へ運んだ。おお、旨いなぁ。つい勢いで何個も無心で貪ってしまった。

再びビールで口直しをして、今度はらっきょうを箸でつまむ。

いやー旨い。らっきょうとビールってどうしてこんなに合うのかな。実はビールの味自体はそんなに好きではないのだけど、らっきょうがあれば双方のおいしさが増して、ビールなんて永遠に飲めそうな気分になってくる。ハイネケンも一瞬でなくなってしまった。もう1缶くらい買っててもよかったかもな。

 

それから忘れないうちにブリの刺身に醤油をかけて、食べる。梅酒の缶を空けて飲んだり、時々は手を止めて音楽にゆったり耳を傾けたりもする。

聴いているプレイリストは相変わらず暗い曲ばかりで構成されているのだけど、何だかんだで一番自分にしっくりくるし、怠惰で無能で無駄に繊細なダメ人間である自分を肯定してくれるような気がして安心してしまう。

 

これだよこれ。僕はこういうのをやりたかったんだ。

普段東京に居る時は一人で酒を飲むなんてことは殆どやらない。たまに飲んだとしても何だか東京という環境にいるせいで、無意識に仕事とかのような現実感が襲ってくるような気がして気持ちよく酔えなく感じ、無理にハイペースに酒を飲んだりして頭痛を起こし、「やっぱり飲むんじゃなかった…」って後悔してしまうことが多々ある。

実家にいると東京ほど現実感は襲ってこないし、ここでの思い出は高専時代までのものだ。色々痛いこともやからしたけど、今のしんどさと比べると大したことはない。

という事で、実家(というより東京じゃない場所)では自分に合ったペースでゆっくり飲めて、いい感じに酔った状態をキープしつつ過ごせたので、すごく気分が良かった。中盤以降は刺身やらっきょうは完全にぬるくなっていたけど、全然おいしかった。

 

気が付けばプレイリストも2つ目に突入していた。1つ目と同じように明るくはないけれど、若干浮遊感があってそのままどこか遠いところへ連れて行ってくれそうな曲たち。

フィッシュマンズの『BABY BLUE』が、いい感じに僕をまったりふわふわさせてくれた。

…2つ目のプレイリストの終盤で、少し眠りに落ちていたらしい。

身体を起こしてWALKMANを止め、残りの酒やおかずをゆっくりたいらげた後は、酔いが覚めるまでだらだらしていた。東京では聞こえてこない夜中のカエルの鳴き声が、これまた新鮮で心地よかった。

 

ここまでがすべて帰省1日目の出来事なのだけど、何だかこの1日でやりたい事を全部やってしまった気がする。

まぁ刹那的に動いた方が印象に残りやすそうだし、こんな時世だから残りの日は淡々と蟄居生活をした方が身のためかもしれないな。