ただのモノローグ

しがないヘイホーが書く日記

安息のはじまり

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今日は有休をもらっていて、週末と併せて5連休だ。久々に大きな安心感を得た気がする。

予定なんて何にもないし、仕事のことなど考えずにひらすら趣味に没頭する連休にしたいなーと思う。

まぁ午前中はいつもの週末みたいにだらだら菓子パン食べながら音楽を聴いていたら一瞬で時間が経ってしまったのだけど。最早休日のルーティーンみたいになっているかもしれない。

 

既に読んだ本や漫画を読み返したいなと思っていたので、午後から『青のフラッグ』を1巻から最後まで一気読みしていた。

高校生の恋愛を中心とした話なのだけど、登場人物それぞれに(恋愛、友情、人生観など様々な)価値観があって、それらがぶつかり合ういかにも思春期らしいやりとりが、丁寧に描写されている。

読みながらいろんな登場人物に感情移入してしまって(全てではないが)、全8巻だけど真剣に読んでいると結構時間のかかる印象だ。

個人的なハイライトといえば、文化祭での太一とトーマの会話かもしれない。主人公の太一が持っている劣等感と、幼馴染のトーマが抱えている苦悩。物語初期から匂っていたお互いのコンプレックスがここで衝突するかーって、初めて読んだ時はヒヤヒヤしたことを覚えている。

トーマは容姿や才能や人望などいろんなものに恵まれている人間だったけれど、間違いなく登場人物の中で一番しんどい思いをしていた人間でもあったなと思う。自身の持つ(所謂一般的な「普通」とは少し違った)価値観が原因で、多くの人と衝突していた。結果的に一番思春期の高校生らしい人物になったのではないだろうか。

 

青のフラッグ、最終回は賛否両論あったけれど、作者が込めた想いを表現するという目的であればああいう形でもいいのではないかと、コミックスのあとがきを見て思った。

元々カラーボックスに本や漫画が溢れ出していたので、断捨離したくていらないものを整理していた。この漫画も初めは話は大体分かったし売ってしまおうかなとか考えていた。

しかし久しぶりに読み返してみて、ここまでたくさんの登場人物に感情移入してしまう作品ってそうないなと思ったし、また定期的に読み返したくなるかもしれないとも思ったので、売らないで残すことにする。読んでよかった。危うく間違った選択をするところだった。

 

夕方になって朝の菓子パンからずっと何も食べていないことに気付き、マクドナルドでテイクアウトする。

ダブルチーズバーガーとナゲットのセットを頼んだのだけど、ソースはマスタードって言ったはずなのに、家で確認したらバーベキューソースが入っていた。おいおいと思いつつ、まぁ仕方ないと気にせずに食べた。安息を得た僕はきっと無敵だ。