ただのモノローグ

しがないヘイホーが書く日記

25の終わりに一人旅(4月10日〜4月13日)

4月10日(土)

高速バスに乗って静岡に行く。前からぼんやりと考えていた一人旅だ。

新宿から約3時間。いつも夜行バスで10時間かけて帰省している身からすると、ちょっと物足りなく感じるな。プレイリストを3つくらい聴いていると着いてしまった。

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ホテルのチェックインまでかなり時間があったので、新静岡の商業施設まで行く。静岡名物、さわやかのハンバーグを食べようとしたのだけど、待ち時間1時間半と言われて断念。そんなに待ってたら空腹で死ぬ。仕方なくフードコートでモスバーガーを食べたり、本屋で漫画を1冊買ったりした。

 

15時にホテルにチェックイン。予想よりも広めで快適な部屋だった。

部屋着に着替えて、ベッドの上に寝転がる。楽しい。もうこれができるだけで来てよかったと思えるな。

 

スマホの充電をフルにしてから私服に着替え直し、財布とスマホWALKMANだけを持って再び外に出た。

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駿府城公園を散歩する。静岡県庁の裏にある、お城の跡に出来た公園だ。2枚目の写真は徳川家康銅像(その奥では天守台の発掘工事が行われているらしい)。

それ以外には特にめぼしいものもなかったので、曇天の下をのんびり歩き回った。

 

そのあと再びさわやかに入ってみる。結局50分待ちだったけど、音楽を聴きながら時間を潰した。

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名物のげんこつハンバーグは、確かにおいしかった。他のファミレスやハンバーグ屋では食べたことのない味だ。

すごくおいしかったけれど、やはり待ち時間の長さが個人的にはネックかも。さわやかはホームページから全店舗の待ち時間を確認できるらしく、席に座ってから実際に見てみると、半分以上の店舗が1〜2時間待ちだった。やばいな。

1時間もあればかなり自由に過ごせるし、次に静岡に来る時は入らないかな…とか言いながら結局また来てしまいそう。それくらいおいしかった。

 

ホテルに戻って大浴場へ行く。実を言うと、ハンバーグを食べている時に近くの席にいた子どもがすごく騒がしくて、その親も殆ど注意せずにいたので苛立ってしまった。なので早く気分転換がしたかったのだ。

大浴場はコロナの影響で5人までの人数制限を設けていて、そのおかげか浴室内は静かで心地よかった。

サウナもあったので入ってみる。温度計を見ると110℃。中々だ。狭いけれどテレビも無くて、ヒーリング系のBGMが流れているという素晴らしい環境だった。サウナは全部こういう感じになればいいのに。水風呂と休憩用の椅子が無いのが実に惜しかった。

 

風呂から上がって、フロントでお酒とお菓子を買い、準備完了だ。

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Bluetoothスピーカーを持ってきていてよかった。快適…。

phaさんの『どこでもいいからどこかへ行きたい』はもう何度も読んでいるのだけど、せっかくの一人旅ということで、お守りのつもりで持ってきた。音楽を流しながら本を読んだり、お菓子をつまんだりゴロゴロしたり。普段家でやってることと全く変わらないけど、環境が違うと新鮮味が出てくる。

お酒を飲むのも本当に久しぶりで、氷結1缶を2時間くらいかけて飲んだ。普段のペースで飲んでたらすぐ酔って倒れていただろう。

 

2時前までガッツリ夜更かししてしまう。夜中に聴くずとまよは心地よかった。

 

4月11日(日)

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7時に起き、ホテルのバイキングで朝食。元々朝起きてすぐはたくさん食べられない体質なので、食べたいものを少しずつ盛り付ける。バイキングにありがちな和洋折衷スタイルだ。

部屋に戻って、ピロウズを聴きながらしばらくだらだら。9時半くらいにチェックアウトした。

 

リュックをコインロッカーに預け、電車に乗って清水駅まで行く。

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バスターズの方が経営するパン工房funny bunnyに行ってみた。Googleマップで調べてみると、宿泊先からでも簡単にアクセスできることに気付き、これは行くしかない…と思ったのだ。

店主さんとも少しお話し出来たのでよかった。ピロウズTシャツを着てきて正解だ。名物である王様のクロワッサンと、それからメロンパン、クリームチーズのパンを買う。レジのおばちゃんが、おまけでラスクをつけてくれた。

 

そのあと世界遺産に登録されている観光地、三保の松原まで行ってきた。本当の目的は、清水海岸で海を眺めたかったというものだけど。

松原の入口まで行く路線バスが、土日祝日のみの運行らしいので助かった。バスがなければ歩いて行くか、レンタルサイクルでも探そうかと思っていた。

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松の木をここまで意識して見たのは初めてかも。

 

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富士山も見える海。最近は山ばかり登っていたので、波の音や砂浜を歩く感触とか、潮風の匂いとか色々懐かしく感じるものばかりだ。

波打ち際ギリギリのテトラポッドに腰掛けてパンを食べたり、音楽を聴きながらボーッと景色を眺めたりしていた。時間が経つにつれて潮が満ちてきて、少しずつ海面が上昇していくのも面白かった。

 

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夕方の高速バスに乗って東京へ帰る。東名高速が渋滞していて、1時間以上遅れてしまったが。4列シートの隣にも人が居たので、体勢を気にしすぎて右肩がずっと痛かった。

帰宅して荷物を下ろし、シャワーを浴びながら「ああ帰ってきたなぁ、やっぱ家はいいなぁ」と感慨にふけったりして。これも旅の醍醐味だな。1泊2日、本当にいいものだった。

 

4月12日(月)

誕生日。26歳になった。

 

歳をとって純粋に喜べるほど子どもではないし、かといって老いを気にする年齢でもないから、正直何の感情も湧かないというのが本音なのだけど。

でも人の誕生日は割と好きだ。Twitterとかで普段あんまり絡まない人とも「おめでとうございます!」とリプを送れば、何となくゆるい繋がりを持てるような感じがするし。

まさか休職状態で誕生日を迎える時が来るとは思っていなかった。まぁ来年も休職しているかもしれないし、下手すると仕事を辞めて無職になっている可能性だって十分ありうる。未来はどうなるか全く分からない。

 

僕はBUMP OF CHICKENの藤くんと同じ誕生日なのだけど、BUMPあんまり聴こうと思わなくて、知ってる曲も少ないんだよな…。オンリーロンリーグローリーは好きだ。

 

下北沢へ行って、TAACの演劇『世界が消えないように』を観てきた。

演劇を見たことは一度もなかったんだけど、LAMP IN TERRENのボーカル・松本大さんが初舞台ということで、ちょっと興味を持ってチケットを買ってみた。

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ストーリーは若者たちの日常を切り取ったようなもの。バカっぽいノリから重めの諍いまで、内容は違えど誰もが経験してきたようなことが、5人の登場人物を通して丁寧に掘り下げられていた。人それぞれが歩いてきた道、見てきた景色、ちっぽけでも決して消えない悩み、そういうものたちの尊さを感じた。

 

何より役者さんたちの動き・肉声などによって、登場人物の感情がすぐ近くで見えるというのは、演劇にしかない面白さなのだろうな。

1人ひとりの存在感がとても大きく、これは誰が欠けても許されないなと思わされる。生身の人間の熱意が、映像作品よりも鮮明に伝わってくるようだった。今まで知らなかった表現の世界に触れられた気がしてよかった。

 

帰宅してからは殆ど何もせず過ごす。陽が沈むまで昼寝したり、日記を書くのに時間を費やしたりしていた。

 

4月13日(火)

ここ数日のいろんな反動が押し寄せてきた。歩くとふらふら眩暈がする。何もしたくなかったんだけど、午後に産業医との面談を予約していたので行かなければならなかった。時短勤務で復職できそうな旨を話し、アドバイスをもらう。

 

昨日ケーキを食べていなかったので、面談の帰りに駅前でフルーツタルトを買ってきた。

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