ただのモノローグ

しがないヘイホーが書く日記

上京してからハマった音楽

電車に乗っている人たちの服装を見ながら、冬が来たんだなということを今更実感した。周りはもうみんなコートやセーターを着ていて、シャツだけの自分は、完全に季節感覚がズレていて置いてけぼりになっている。

季節の変わり目における服装の選び方が、本当に苦手なんだよな。「昼間は暖かいけど夜は寒い」みたいな現象にも、未だ納得がいかない。

 

この週末は2日連続でライブがあった。ここ数日の日記も別で書いているのだけど、とりあえずそれらの感想をまとめておこうと思う。

 


昨日はLAMP IN TERRENのワンマンライブで、日本青年館ホールまで行ってきた。結成15周年を記念した、バンド初のホールワンマンだ。
テレンはメンバーが中学2年の時に結成したもので、そこから現在まで、ずっと活動を続けているということ自体がすごいと思う。

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↑先行物販で買ったキーホルダーとピンバッジ。テレンは何だか緑色のイメージがよく似合う。


ライブは「ニューワールド・ガイダンス」からスタート。今のところ一番最新の発表曲だ。その次の「Enchanté」(アンシャンテ。フランス語で"初めまして"という意味)では、風が吹き抜けるような心地よさを感じた。歌のメロディも爽やかでよい。

最初のMCのあとに演奏されたのが「innocence」。僕がテレンを好きになるきっかけとなった2曲のうちのひとつだ。バンド自体を知ったのはスピッツのトリビュートアルバムを聴いてからだったのだが、innocenceのダークな雰囲気と、『自己の存在』について葛藤しているような歌詞に、上京したての僕は衝撃を受けたのだった。


「花と詩人」を聴きながら、なんとなく、アニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』のことを思い出した。

この前金曜ロードショーで、本編の編集版と外伝が放送されていたというのもあるな。そういえば劇場版を観たのもちょうど去年の今頃だったっけ。

言葉と愛が密接に繋がっているような歌詞が美しい。儚い。

 

「Fragile」のライブアレンジも壮大で感動したし、アンコールで「メイ」が聴けたのも嬉しかった。テレンにハマったきっかけを作った2曲の、もうひとつの方だ。今年ライブで聴くのは初めてだった。

この曲は個人的に真っ白なイメージが強くて、全体的に白めのステージや、照明の演出が綺麗な雰囲気を作っていた。

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ライブステージは奥が階段状になっていて、ボーカルの大さんがしょっちゅう壇上にあがって踊ったり、時折他のメンバーも上がってソロなどを披露したりしていた。

テレンは今までライブハウスでしか観たことがなかったけど、大さんが自由に踊ったりして表現する感じが強いので、そういう面ではかなりホール向きなのではないかと思った。

広々とした空間で、メンバーの皆が気持ちよさそうだったな。テレンはメンバーの年齢が僕とかなり近いというのもあるので、どうかこれからもバンドを続けて、僕の心の支えになってほしいなと願う。

 

 

今日は、ハルカトミユキのワンマンライブだった。会場は日本橋三井ホール

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ハルカトミユキはその名の通り、ハルカさんとミユキさんの2人で組んでいるユニットなんだけど、今回はサポートも含めた5人編成のバンドセットだ。今まで2人だけの編成か、スリーピース編成のライブしか行ったことがなかったので楽しみだった。

2人編成はゆったり聴けていいのだけど、今回はよりCD音源に近い感じで、気分も上がってよかった。どちらも違うよさがある。

ハルカさんの歌声は綺麗だったし、ミユキさんがキーボードを弾きながら、たまにピョンピョン跳んでるところが可愛かった。

 

「夏にだまされて」からライブはスタートする。最新アルバムに収録されている爽やかなナンバー。

それから前半の方は、僕の好きな暗めの曲が続いた。「ドライアイス」「近眼のゾンビ」「最愛の不良品」など。

時間の流れや感じ方は人によって違っていて、そこから生まれる悩みもそれぞれなので、自分の抱えている苦しみは簡単に他人には理解してもらえない、といったMCが印象的だったな。そこから「TIME」「Vanilla」と曲が続いていく。

 

ハルカトミユキは個人的に『社会に対する怒りや悲しみ』というようなイメージを強く持っていて、暗くて毒が強めの曲をずっと好んで聴いていた。

それに対して、最新のアルバム『明日は晴れるよ』は前向きなイメージを押し出しすぎていて、最初はそれをあまり受け入れられない自分がいた。今年の9月に2人編成のライブに行ったんだけど、アルバム曲を聴いても、その歌詞にあんまり心が動かなかったのだ。

しかし段々そういう感覚は無くなっていって、心地よく聴けるようになった。自分の中のモヤモヤが、以前と比べて薄くなったのかもしれない。この1年で気持ちはかなり平坦になったな。

 

アンコールは「17才」から始まり、これから先も希望を感じられるような、前向きな曲ばかりでよかった。

最後の「約束」では、曲のよさに少し目が潤んだ。バンドセットでの演奏が素晴らしすぎる。またこの編成で、いろんな曲を聴いてみたいと思った。

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僕が東京に来てから好きになったバンドのライブを、立て続けに観られて充実した週末だったな。最近は全く音楽の新規開拓は出来ていないけれど、今好きなものだけでも十分満たされているから問題ないと思っている。

最後にこの2日間で聴けたお気に入りの曲を、いろいろ載せておく。やっぱりいいものばかりなので、是非聴いてほしいという気持ちがあるし。気が向いた時に、ゆっくり聴いていただけたらいいなと思う。

 

LAMP IN TERREN「ニューワールド・ガイダンス」

 

LAMP IN TERREN「innocence」

 

LAMP IN TERREN「メイ」

 

LAMP IN TERREN「Enchanté」

 

ハルカトミユキ「夏にだまされて」

 

ハルカトミユキ「近眼のゾンビ」

 

ハルカトミユキ「Vanilla」

 

ハルカトミユキ「約束」