ただのモノローグ

しがないヘイホーが書く日記

トイレの個室から出られない(12月6日〜12月11日)

12月6日(月)

在宅勤務。曇天で日中も薄暗く、気分が落ち込みそうだったので、午前中から電気をつけた。

 

業務のかたわら、部屋の散らかっている所を整理したりする。いたるところに埃が被ってて嫌になるな…。

封筒の山を解体していると、未開封のものがどんどん出てくる。マイナンバーカード、申請やってない。アマプラ特典、動画全然見てないよな。スピッツベルゲン会報、10月のやつをまだ読んでなかった。読もう。

昨日遅くまでゲームをしてあまり寝てないせいか、途中で睡魔に襲われる。耐えられなかったので少しだけ仮眠をとった。

 

夕方ポストを確認したら、小さい金色の封筒を見つける。先日退職された、会社の人事関係の人からだった。入社する前からすごくお世話になっていた人だ。中にはQUOカードが入っていた。嬉しい。大切に使おう(おそらく日用品の補充で消えると思う)。

 

ハルカトミユキのライブチケットを一般販売で買った。これが僕の2022年最初のライブになる。

 

12月7日(火)

出勤。厚めのコートを解禁した。

 

書類のチェックが返ってくる。やはり凡ミスが結構多い。でもそれ以上に自分の勉強不足を感じざるを得ない部分があって、しかしそういうところも丁寧に教えてもらえて本当にありがたい。おかげでスムーズに修正が出来た。

今日はずっと耳鳴りが止まなかったな。軽いめまいも続いていた。これも低気圧のせいか。仕事はほどほどのところで切り上げて、納品までにやるべきことをまとめておいた。余裕を持ってタスクを整理する時間をとるのも大事。

 

帰りに松屋で夕食。ここ最近、松屋に行った時はいつもネギ玉牛めしを頼んでいる。

普通の牛めしの方が安くてお得だろうけど、あれくらいなら何となく似たようなものを自分でも作れそうで、そういうものをわざわざ店で食べるのもどうなのかと疑問を持ってしまう。

ネギ玉牛めしのよさは、何よりあの甘辛いタレだ。あれは家でも中々再現出来なさそうなので、たまに松屋に来た時に堪能することにしている。

 

12月8日(水)

仕事。雨と寒さで憂鬱。流石にこれ以上は休めないので重い身体で出社した。

やるべきことは分かっているんだけど、どうもやる気が湧かない。ずっと頭がぼんやりする。長時間執務室にいると息苦しくなって、何度も個室トイレに逃げたりしていた。こういうのは大体、薬を飲んで昼休みに仮眠をとれば回復するんだけどな。

 

帰りにマックに寄り、ナゲット15ピースとシャカシャカチキンを買って夕食のおかずにする。シャカシャカチキンは店舗限定クーポンによって100円で買えてお得。

ナゲットのソースは今まで適当にバーベキューばかり選んでいたけど、マスタードの方がジャンクフード感があっていいな。15ピースだとソースが3つもらえるので、マスタード、エビトマト、ステーキソースの3種類を選ぶ。

 

晦日ピロウズライブは、やっぱり断念することにした。元々自分のやりたかったことを優先したいし、僕の年内のラストライブはランプインテレンだと決めているのだ。

 

12月9日(木)

予定という予定がなさすぎて、しばらくは本当に地味な日記しか書けないかもしれない。もう今年は十分堪能したし、早く年末にならないかな。

 

仕事は淡々と。職場が騒がしいと無性にイライラしてしまう。やるべきことは大体やり終えたので、今日は時間休で早上がりした。

壱角家で早すぎる夕食。辛味噌ラーメンを頼んだ。毎年冬に一度は食べるんだけど、こんなに辛かったっけ、といつも思いながら食べている気がする。

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以前は時間に全く余裕がなくて、夜はお金とか気にせずにラーメンや牛丼ばかり食べていたな。

自炊を始めてからは基本的に野菜中心の食生活になった上、食べる量も自然に減ったと思う。ほとんど節約目的でやっていて、そのせいで夜寝る前にお腹が空いてしんどくなる時も多いけど。自慢ではないが今年1年で体重が5キロほど痩せた。

 

家に帰ったら暖房がつけっぱなしだった。ヒェッ…。

朝ちゃんと消した記憶はあったのだけど、リモコンの液晶が消えただけで電源は消えてないってパターンがたまに起きるんだよな。今日はイヤホンを付けた状態で外に出たから気付かなかったのだろう。

 

気がつけばまた毎晩睡眠薬を飲むようになっていた。不調なんて気のせい気のせい。

 

12月10日(金)

仕事。とある業務用のソフトウェアを、長い間更新してなかったせいであたふたしたり(しばらく使う用事がなくて完全に忘れていた)、ホワイトボードに書く出張先を思いっきり間違えたりする。「やっぱり冬はダメっすわ!」と自嘲気味に言うと、周りがドッとなった。

自分は口頭で何かを説明するのが、絶望的に下手すぎる。「こちらのディスクには、〇〇と△△と□□のデータが入っております。解凍用のパスワードは♢♢です。」って感じの簡単な説明すら、途中で頭が真っ白になって言葉が詰まってしまう。

毎回イメトレをしているのに、学習能力がなさすぎるな。とりあえず納品を無事に終えてひと安心。

 

解散後に割と時間があったので、最寄りから2つほど前の駅で降り、そこから歩いて帰る。途中で川を越えたりするので結構距離が長い。

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穂村弘『世界音痴』を3日ほどかけて読み終える。39歳独身、総務課長代理で歌人穂村弘が綴った、2002年のエッセイ本だ。

自身のダメ人間ぶりを鬱々と、それでいてユーモアもうまく混ぜて語るようなこの文体…。何となく星野源のエッセイと同じオーラを感じる。

そういえばこの前、phaさんのトークイベントで穂村弘の話になった時に、同じようなタイプとして星野源の名前が並んだのだった。確かに似た系統かも、と読んでいて思った。女性人気があったのも妙に納得がいく。

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それにしてもほむほむ(そういう有名な愛称がある)、30代にして未経験のことが多すぎるな。新しいものが極端に苦手、と言う気持ちは分かるのだけど。僕は現在一人暮らしなので料理も洗濯もやるし、選挙の投票も毎回行くし弟にお年玉をあげたこともある。

しかし自身のダメな部分を時に面白く、時に詩的に書き上げられるのは、歌人ゆえの能力なのかも。僕は実体験や思ったことを、ほとんどそのままその通りに書くことしか出来ない。

自分は自分の生活を淡々と書いてやる、という変な信念があるのでその辺の違いは気にしないのだけど、やっぱり個性的な表現力があった方が好感も持たれやすいか。まぁ当然っちゃ当然だよな。

 

12月11日(土)

どこかに出かけたいと思ったけど、午後から歯医者の予約があるせいでうまく動けない。

神経治療中の歯を早く何とかしておきたくて、最速の土曜日に予約したんだっけ。失敗したな。いつものように心療内科と同じ日にしておけばよかった。診察の時間まで、近所の公園を歩いて回る。

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神経の治療は結局来年まで続くのだそう。予約が埋まりすぎだ。

帰りに薬局で日用品を補充する。QUOカードを使う気満々だったのだけど、対応していないと言われたので現金で会計。QUOカードは食費の足しにでもするか。流石にスーパーでは使えるよな…。

 

保坂和志『プレーンソング』を読んだ。特に大きな事件が起こるわけでもない、誰かの日常を丸ごとくり抜いたような小説。猫や競馬が頻繁に出てくるが、それらが物語の根幹とも思えない、ちょっと不思議な感覚があった。

 

「でも、自分の撮ったのをあとで見直しても、それで自分がどういう世界にいるんだろう、なんて、全然わかってこないし。撮ってたときの自分の気持ちとか考えてたことだって、わからなくなっちゃってるんだから」

 

映画を作りたくてずっとビデオを回している、登場人物ゴンタが発したセリフ。読んでいていちばん共感した部分かもしれない。

日々生活をしていると、時々どうしてもよくないイベントが発生する。気分が急激に落ち込んだりするほか、何か具体的に不快なことがあったりして。

最近はそういう出来事もハッキリ「嫌だった」と毒を吐くように書いているつもりなのだけど、ずっと日記を書き溜めていくと、あくまでそれは何日かある中のたった一部分に過ぎないことが分かる。

そうして、いざまとまって更新する時に限って、気分は割と落ち着いている場合が多い。書いている時の気持ちは忘れたわけではないけれど、結局そういう抗えない波っぽいものがあるだけなのかと思わされる。

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