ただのモノローグ

しがないヘイホーが書く日記

ずっと余生であるような気分

1月は新年早々コロナに感染し、予想外の形で正月休みが延長した。症状はかなり軽く後遺症もなかったものの、よく分からないぼんやりした感覚に包まれてあっという間に時間が過ぎた。あれはある意味心地良いものだったと思う。

2月は一度職場でストレスを感じるようになってから、気分が急激に落ち込んだ。職場でのコミュニケーションがすごくめんどくさく感じるようになった。頻繁に個室トイレにこもってしまうけれど、これはずっと前からのよくない癖なのでそれほど変わりないかもしれない。

3月になり、心の平穏のためにやりたいこと最優先で過ごしているが、どうしても避けられない障壁に気が滅入る。去年筆記で落ちた技術士試験の社内勉強会も始まってしまった。休日もめんどくさいことが頭に残り続ける日々が、また始まってしまった。

 

毎年年度末は調子が悪くなる傾向があるのだけど、日記を読み返してみればそうなる原因は毎回違っているようである。4月からは昇進してそのぶん給料も上がるのだけど、忙しい班に移り責任も大きくなってしまう。とにかく不安だし自分が一段と会社の色に染まってしまうようで、純粋に嫌だ。

職場にいる自分はものすごく惨めで情けない、という気持ちがいつまで経っても抜けない。入社してから現在まで、いろんなところでつまづいてしまったことのほとんどを今でもずっと引きずっている。気にしなければいいのだろうが、仕事をしていると嫌な記憶をぶり返してしまい、恥とかいたたまれなさに押しつぶされそうになる。会社の人たちの記憶を、自分に関する部分だけまっさらに消してやりたい。

 

 

ストレスと二人三脚しているみたいな生活だけれども、やっぱり音楽のライブは期待を裏切らず、どの公演も最高だった。ピロウズ、ヨルシカ、フラカン、真心、スカート。特にピロウズはこの3ヶ月で3回も観られた。どれも方向性の違ったセットリストで、それぞれ特有の感動があって楽しめた。

今年度は素晴らしいライブが多過ぎて、なんかもう十分楽しませてもらったかな、という気分になっている。4月以降もライブの予定はあるけれど、何が何でも絶対休まず行ってやる!的な強い気持ちは若干薄れていて、まぁ無理なく楽しめればいいよなと、なんか変に落ち着いてしまった。

 

楽しいライブの翌日はいつも「今日から余生だな」といった気分になるのだけど、これからは本当にそういう時期なのかもしれない。仕事が嫌になって、いつまた働けなくなるかも分からない。今の部署でダメになったら、もうどこに行ってもやっていける気がしないな。

でもそうして全部潰れて何もかも捨てることになれば、逆にそこから人生の本番が始まる気もするな。そんな風に考えるとまだまだ余白が残っているようで、ある程度希望も見出せるかも。今は給料が上がっても、やりたいことが「毎晩外食して楽に美味しいものを食べよう」程度のことしか思い浮かばない。素直に欲望に従って心とお腹を満たすしかないか。

しかし最近はまた大きな口内炎が出来てしまった。花粉よりも気圧よりも、この痛みの方がつらい。食事の時さえもストレスが溜まってしまう口内炎は絶対悪だと信じて絶対に疑わない。

 

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毎日日記を書くことにも、若干疲れを感じるようになってしまった。適当なところで一旦やめようかなと考えている。日記は自分の生活を記録する感覚で書いていてそれは楽しみのひとつだったのだけど、最近はしんどいなか強迫観念的なものに支配されながら書いているような時もあり、それは物理的にも精神的にもよくないと思ったので。

ライブや本や映画の感想とかは引き続き書いていきたいし、また書きたい時に書くスタイルに戻せば自然と意欲が湧いてくることを信じたい。仕事だけの人生になるのは死んでも嫌だ、という自分のポリシーに従い続けてやる。

 

最近よく聴いている曲。

ヨルシカ『ブレーメン』:同じ会社に長いこといて失敗や恥が溜まりに溜まり、その諸々が定期的にフラッシュバックして逃げたくなってしまう。自分と関わった人全員に笑われているような気がする。そういう不安を少しだけ忘れられる曲だ。最後のサビの、ちょっとしたカラクリも好き。

 

フラワーカンパニーズ『ロスタイム』:軽快なメロディに反して後ろめたさを感じる歌詞。しかし虚しさを抱えたまま歩いていこうという、暗い前向きさに励まされる。落ち込んでいる時にゆっくり立ち上がれるような気分になり、聴いてて心地よい。

 

くるり『八月は僕の名前』:最新のEPから1曲。うまく説明できないが、曲や歌詞が美しい。自作のプレイリストではこの曲のあとに『loveless』が続くのだけど、一度通勤電車の中でそれを聴いたらなんか泣きそうになってしまった。