12月14日(土)
横浜のぴあアリーナMMへ行く。今日はヨルシカのライブだ。先行物販でグッズを買うためにお昼頃に会場に着いたのだけど、予想通り長蛇の列になっていて気が滅入る。こうなることが分かっていたから事前通販を利用すればよかったのに、気分が沈んでいてログイン出来ず、受付期間も過ぎてしまった。
とりあえず先に列が動いている、ピンバッジガチャのブースに並ぶ。5回分のコインを買い、ガチャガチャを回すと、suisさんがデザインしたシークレットのが2種類も当たった。というか、最初に回した2回でそれらが出てきた。謎のガチャ運の良さ。
ガチャを終えて物販の列に並ぼうとするが、列が倍近く伸びていた。何より自分の膀胱が心配だったけど、最後尾へ向かうあいだにトイレがあったので助かった。行きの電車に乗っている時間も含めて、持ってきていたZINE3冊を読み終えてしまう。欲しかった真鍮キーホルダーが無事に買えたのでよかった。
開場までしばらく時間があったので、赤レンガ倉庫の辺りまで歩いて戻ってくる。昼食を食べていなかったのでどこかに入りたかったけど、どこの店も混んでいたので結局アリーナ近くまで戻り、ドトールでコーヒーとミラノサンドを頼んだ。時々タバコを吸いながら、日記やブログを書く。
今回のライブツアーは、昨年開催されたライブの再演。セトリ、物語の朗読、ステージセット、演出、すべてが素晴らしかったあのライブがもう一度観られるとは。途中から新たにトランペットとサックスが加わるなど、バンドメンバーにも変化があった。
今回はヨルシカのライブとしては久しぶりに、立ち見鑑賞や手拍子、腕を上げる、歓声などの行為が許可されている(曲中のみ)。2019年の月光ツアー以来か。あの頃は完全にスタンディングだったしな。ヨルシカのライブは座って鑑賞するイメージが染みついていたので、手拍子や歓声が入るのは何か嫌だな、と思っていた。
しかしいざ開演して、そのうしろ向きなイメージは払拭された。まず、suisさんの赤と白のふんわりした衣装がすごく可愛い。そしてノリながら歌う様子も可愛くて尊死しそうだった。『言って。』ではステージの端まで来て手拍子を促してくる。こんなの応えないわけが無いじゃないですか。
前回のライブにも来ていて物語を知っている人が一定数いるだろうし、ただ同じように座って観るだけではつまらないかもしれないので、違った楽しみ方を取り入れたのだろうか。だとしたらありがたかった。しかしまぁ、中盤から終盤にかけては雰囲気がシリアスになることもあって、立ったままじっくり曲を聴くことの方が多かった。
この日は、とにかく『晴る』が聴けたことが嬉しい。最近のヨルシカの中でいちばん好きな曲で、これが大きな楽しみでもあった。
まぁ新曲だし流石に演ってくれるだろうとは思っていたけれど、晴るの演奏が始まったのは、前回では『思想犯』が歌われたところ。ここがこれに置き換わるのは予想外だった。思い返せば、直前の朗読にも思想犯の歌詞と繋がる部分があったので、普通に今回も残ると思っていた(ピンバッジガチャにも、思想犯のMVに出てきた仮面のデザインがあったのに…)。
何はともあれ、今いちばん聴きたい曲が聴けたので満足だ。
とても良いライブだったけど、全体的なセトリは前回の方が良かったかも。新曲を盛り込まなければならないという、メタ的な理由もあるだろうから仕方ないのだけど。それだけ前のセトリが、朗読の物語にもマッチした美しいものだったのだ。
特に『声』が聴けなかったのはかなり残念…。昨年、日本武道館で聴いて好きになったという個人的な思い入れもあるし、物語の根幹にも関わっている歌詞でもあるし、これが別の曲に置き換わるとは思わなかった。
とはいえ今いちばん聴きたい曲が聴けて、これまでとは違った楽しみ方もあり、やっぱり今日来て良かった。冒頭の朗読の時に、何故か感傷的になってしまい目が潤んだ。近年は再演ライブが多いし、次は完全に新しいコンセプトライブが観たいな。あと新しいアルバムも出してほしい(CDという形式で出すかどうかが危ういけど)。
これで今年のライブやイベントは全部終わった。あとは残りの2週間社畜をやり切りながら、何もしない10連休を待つのみだ(年内の最終営業日には有休をぶち込んだ)。