ただのモノローグ

自意識の爆発

いかれたメンテナンス

 

『これがあの五月病というやつなのか。』

 

就職6年目にして、典型的な社会人あるあるを実感してしまっている。

ゴールデンウィークが終わった辺りから、魂がごっそり抜かれたようにふにゃふにゃな状態が続いていた。体調は悪くないのだが驚くほどにやる気が湧かず、時短勤務で早い時間に帰宅しても、陽が沈むまで昼寝ばかりしている(昼休みも、いつもまるまる寝ているのに)。

今まで動きまくった反動がようやく来たのかも。多分長いこと背伸びをし続けていたんだろうな。今は本能的に何もするべきではないと、脳が教えてくれているのかもしれない。

何もする意欲がない時は、布団に横になって音楽を流し、毛布やブランケットに包まって時間を潰せば、少しは回復する気がする。

家ではずっとコンポから曲を垂れ流していたのだけど、この前久しぶりに自宅でイヤホンを使って音楽を聴いた。当たり前だが、室内が静かなせいか外でイヤホンをしている時とは歌や楽器の聴こえ方が違っていて、これはこれでいい気分転換になった。

 

仕事に関しては朝普通に起きられているし、電車も混んでるけど何とか体調を崩さずいられているので問題ないとは思っている。

しかしやっぱり作業をしていると、現場時代の嫌なことが頻繁にフラッシュバックしてしまう。効率の悪さ、計画性の無さ、論理的思考がなってない…過去に言われた色々なキツイ言葉が、思い出したくもないのに次々と脳裏に浮かぶ。限界が来たら、おまじないのように頓服薬を飲んで気を紛らわしている。

嫌な記憶を鮮明に憶えているのは子どもの頃からのことだし、多分一生治らないんだろうな。なんか休職してた時よりも気分が落ち込んでいる感じがしなくもないけど、仕事のストレスは前より格段にマシになったので、とりあえず慣れて少しでも自信をつけていくしかないか。

もうすぐ時短勤務期間も終わるし、6月から本格的に業務を任されるっぽい。やっていけるかな。

 

平日は毎朝コーンフレークを食べていたんだけど、流石にそれにも飽きてきたので、この度とうとう炊飯器を購入した。

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実家以外で卵かけご飯なんて久しぶりだ…。米のある生活は素晴らしい。

夜寝る前に米を2合分セットして予約炊飯しておけば、朝はお茶碗1杯、昼はおにぎり2個、残りは夕飯、という感じで綺麗に1日分消費できることが分かった。

晩ご飯はスーパーで惣菜を買っているのみだけど、半年後ぐらいには料理が習慣になったりするのだろうか?未来のことは分からない。

 

あと、最近は歯医者に通ったりしている。以前、奥歯の一部分が欠けているところを見つけてしまって、流石に嫌な予感がしたので腹を括ったつもりだ。

診察の結果、案の定欠けている部分は虫歯が進行していた。他にもチラホラ虫歯があることを言われて、まぁ覚悟はしていたがショックだった。あと何回通わないといけないんだろう…。土日も空いている所なのが救いか。

そんな中で、人生で初めて親不知を抜歯した。2回目の診察の時に、「今日は親不知抜こうかー」と突然言われたのでビビってしまう。一応、上顎のそれはサクッと抜けるみたいで、実際麻酔が効いていてそれほど痛みはなかった。その日は中々抜歯跡から血が止まらなくて不安だったものの、寝て起きて鎮痛剤を飲んだら、殆ど違和感は無くなっていた。薬ってすごいな。

そういえば一度皮膚科にも行った方がいいんだよな。鋸山ハイキングの時に左足親指の爪を圧迫させ過ぎていたらしく、痣ができたまま治っていないので。痛みがないから1ヶ月以上ほったらかしてしまった…。

身体のメンテナンスも相当怠っていたせいか、今でも出費が止まらないな。ある程度貯金はあるし生活が苦しいってほどではないけれど、気付けばあっという間に財布が軽くなっていく。

 

土曜日にはずっと真夜中でいいのに。のライブに行ってきた。去年延期になった幕張での公演だ。

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ずとまよは去年12月のやきやきヤンキーツアー以来。他のバンドと比べると割と最近な方だ。

ずとまよは毎回ステージのセットが凝っているし、音響や楽器の演出も魅力的で引き込まれてしまう。ライブ中は余計なことを色々考えてしまう典型的なタイプなのだけど、ずとまよのライブは熱中しすぎてあまりそうはならない印象だ。

今日もその世界観に没入していて、時間があっという間に過ぎていった。やっぱりACAねさんかわいかったな。

モニターでバンドメンバーが紹介されるところで、『Everyone SHAMOJI』と出てきたのがなんか嬉しかった。自分もちゃんとライブに参加してるんだ、という気持ちが湧いてくる。忘れずにグッズのしゃもじを持ってきていてよかった。

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開演前にTwitterのフォロワーさんに会うことが出来て、軽く雑談したりした。ピロウズと全く繋がりのない以外アーティストのライブで、バスターズに会えるとは面白い。

 

そんな風にすごしたい(5月3日〜5月7日)

5月3日(月)

午前中に軽く部屋の片付けと掃除をする。風呂の排水溝を綺麗にした。えらい。

 

カラーボックスが本や漫画でいっぱいになってきたので、もう読まないであろう物を分けて整理した。大体半年に1回くらい、こんな風に仕分けしてブックオフへ売りに行ったりしている。

今回は割と思い切って断捨離したので、売る本が膨大な数になってしまった。数えてみると73冊。流石にこんなにまとめて店には持っていけないな。

せっかくなのでブックオフの出張買取センターを利用してみることに。会員登録をして、明日の昼間に予約を入れた。

 

お昼に、近所にできたばかりのまぜそばの店に行く。

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おいしかった。卓上のニンニクがおろしではなく、刻みニンニクなのが嬉しい。後からご飯も頼んで目一杯堪能する。

ただ、店員の接客テンションが高くてちょっとしんどかった。丁寧だがかなり豪快で声の大きい、ラーメン屋にありがちな接客。もはや感じ方の問題なってくるのだけど、僕はああいうの苦手だ。

 

スマホを機種変したので、いつもの散歩道を歩いて写真を撮ってみる。

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ズームして撮っても殆ど粗くならないのがすごいな。流石に5年も経てば技術も進歩するか。もっと早く買い替えていればよかった。

 

帰宅して昼寝しようと思ったがうまく寝付けなかったので、財布とWALKMANだけを持ってもう一度外に出る。すぐに戻ってくるつもりだったけど、歩いているうちに興が乗ってきて、結局2時間くらい散歩してしまった。

帰りに近所のツタヤを冷やかしてみると、知らない間にコミックレンタルが導入されていた。ビックリ。漫画喫茶よりも安い値段で便利そうだし、また流行りを追う時とかに活用しよう。

 

5月4日(火)

洗濯機を回していたらブックオフの出張買取センターが来た。予定より10分ほど早い。

大量の本を箱詰めして持っていってもらう。カラーボックスに余裕ができてスッキリした。最近は巻数の多い漫画は漫画喫茶で読んでいたりするし、家に紙の書籍が増えるペースも落ちていくと思う。

 

早めに用事が済んだので、今日もノースマホで散歩に出かける。こういうのが不要不急の外出って言われるんかなと一瞬思ったけど、わざわざ人混みに入っていくことがなければ、まぁ問題ないだろう。日頃の散歩まで咎められたらもう何もできん。

隣駅の公園をぶらぶら歩いた。手元にスマホがあればつい写真を撮ったりTwitterを見たりしてしまうので、あえて切り離して出かけると、いつもより歩くことや音楽を聴くのに集中できてよい。

 

夕方、風呂上がりに感傷ベクトルを聴いた。夏の夕方〜夜の時間帯に聴くと何となく合うような感じがする。

2年前に、アルバム『シアロア』の限定版がたまたま近所のツタヤに並んでいたのを買ったんだよな。10年くらい前の(しかもかなりマイナーな)限定品が売ってるって中々レアだと思う。

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↑これ。

 

フォロワーさんのDiscordイベントを聴きながら夜を過ごす。ピロウズの曲をリクエストされた分だけひたすら流すというもの。

僕の選曲は、『そんな風にすごしたい』。

ここのところネガディブなニュースや揉め事を頻繁に見かけて、勝手に疲れてしまっていた。なんかそういうものを一切気にせずに、何もかも自分のペースで決めて過ごしていたいな、という気持ちがこの曲の歌詞と一致していたのでリクエストしたのだった。

まぁ学生の頃からこの曲みたいにどこか気だるげで、この歌詞みたいにふわふわした考えを持って生きているんだよな。頭の中身はあの頃と殆ど変わっていない。

寂しくても急がない、そんな風にすごしたい。

 

5月5日(水)

長時間パソコン画面を見ていたせいか、目が冴えて全然眠れなかった。5時に寝て10時半に起きる。

 

学校の教室でキウイを食べるという夢を見たので(しかも何故か皮ごと)、スーパーでキウイを買って食べた。

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グリーンとゴールド、2種類のキウイを買ったんだけど、ゴールドキウイが明らかに熟れてなくて酸っぱい…。スーパーで手に持った瞬間に何となく察しはついていたけど。グリーンの方が熟していて甘かった。

 

スカート・澤部渡さんのYouTube配信ライブを観る。

やっぱりスカートの曲は落ち着くから好きだな。「どうしてこんなに晴れているのに」は最近散歩中によく聴いていたから、配信でも聴けて嬉しかった。

 

結局、今年の連休も全く電車に乗らず過ごした。1週間くらいなら、自分の生活は徒歩圏内で十分完結できるんだろう。

 

5月6日(日)

出勤の日。いつも通り6時に起きる。

 

部署を異動してから、朝起きて余裕ができたことは本当に大きい。

いつも身支度を済ませたあとにコーヒーを淹れ、朝食のコーンフレークを食べながら、出発の時間まで2〜30分ほどのんびりしている。今まで朝食は出社してから雑に済ませてばかりだったので、こういう時間はありがたい。

あと、現場時代は毎日早朝の薄暗い時間帯に家を出ていたので、陽が昇っている時に出勤するというのも新鮮だ。やっぱり外が明るいと気分は段違いでいい。

 

仕事の内容に関しては機密事項が多い都合で細かく書けないけれど、現場にほぼ全く出ないパソコン作業中心の業務だ。

まだ仕事らしい仕事はやってないのだけど、今は業務用のシステムに慣れるための練習を少しずつやっている。資料と数字を追っていると時間はあっという間に過ぎていく。

そうして15時に退勤。明日はテレワークなので、専用のノートパソコンを持って帰る。

 

帰宅するとブレーカーが落ちたみたいに、何もする気が湧かなくなった。

 

5月7日(火)

テレワークだ。やることはあんまりない。

 

とりあえずパソコンを準備して、テレワーク開始のメールを送る。コーヒーを淹れて部屋着のまま座椅子に腰掛けるものの、いまいちやる気が出ず、しばらくボーッと過ごしていた。

流石に1日何もしないというのもやばい気がして、システムの練習をだらだら進める。

 

比較的静かでのびのび作業できるのはいいことだけど、長時間数字を相手にしていると、なんか現場時代の嫌な記憶が次々に蘇ってしんどくなってしまう。

昔から、過去に自分がされた嫌なこととかを割と鮮明に憶えている方で、時々それらが不意にフラッシュバックすることがある。そこから芋づる式で負の記憶が蘇っていって、段々憂鬱な気分になっていってしまう。

そんな感じで昔の記憶が中々消えてくれないので、嫌なことに対して結構根に持ってしまう方だ。過去の大半はどうでもよくてどうしようもないものばかりだと分かっているんだけど。

もうずっとこの性質を引きずっていかないといけないんだろうな。諦めて適当に付き合っていくしかないか。気楽に生きたいな。

 

15時にテレワーク終了のメールを送ってパソコンを片付け、松屋で遅めの昼食を食べる。

帰宅してからは、また何もせず無になってしまう。なんか典型的な五月病だな。最近だめだ。

 

夜、ブックオフ出張買取センターから査定結果のメールがようやく来た。

買取金額4,643円。値段のつかなかった商品も何点かあるけど、まぁおおむね予想通りの結果だった。日々の食費の足しにしよう。

 

物持ちのよさとズボラさ(4月29日〜5月2日)

4月29日(木)

ゴールデンウィークが始まった。昨日の午後、有休の交渉に成功したので7連休だ。

休職明けから1週間でまた連休というのも妙な話だけど、休みは多いに越したことはないな。

 

…とはいえ緊急事態宣言の影響でやれることは殆ど限られている。カラオケもスーパー銭湯もショッピングモールも全部休業していて行く場所がない。

元々連休中は何もしないつもりだったので、何だかんだで休職中に色々やっていてよかったと思う。

天気も悪いし1日中だらだら。長時間寝すぎて頭が痛くなったので、夕方湯船に浸かったらスッキリした。

 

夜中に雨がかなり強くなる。雷なのか強風なのかよく分からない轟音が聞こえたりして。

雨の音は嫌いではないんだけど、こう強く来られると流石に気が滅入ってくるな。そもそも僕は周りの音とか人の声とかが過剰に気になってしまいがちだし。こんな時は何も考えず眠るに限る。

 

4月30日(金)

昨日の昼間に寝過ぎたせいか、夜うまく寝付けなかった。10時に起きる。

 

お昼に二郎系のラーメンを食べに行った。

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開店5分前に並んでいたので2番目に入れたんだけど、店がオープンしてからぞろぞろと人がやってきた。やっぱり人気なんだな。

入口にコロナ対策に関する貼り紙がいくつもあった。店の人同士の会話を聞いていると、どうやら最近、都の見回りが来て「ここまできちんと対策している店は滅多にない」と褒められたらしい。このご時世、生き残るためには工夫が要るんだろうか。

 

それからいつもの道を散歩する。昨日と打って変わっていい天気。長袖のシャツを着ていて若干暑かった。もう4月も終わりだ。

スマホの機種変をしようとauショップに入ったら、今日は予約でいっぱいだと言われる。仕方なく明日に予約を入れて帰った。

 

帰宅してから、漫画『青のオーケストラ』の最新巻を読んだ。

オーケストラ強豪高校の物語。自分もコンクール経験者なので、リハーサルとか結果発表のシーンとか、こういうのあったなーとか思いながら読んでいた(僕はオケじゃなくて吹奏楽出身だけど、コンクールの流れは大体同じだった)。

青のオーケストラは去年から何となく読み始めたのだけど、登場人物に愛着が持てて読みやすい。9巻はハルちゃんがひたすらに可愛かった。

 

あつ森でメーデーイベントを片付ける。

迷路の離島を進んでみしらぬネコの所まで辿り着いて景品をもらったり、ベル引換券を拾ったり。一度だけ行き詰まって緊急脱出サービスを利用してしまう。でも確か去年は2回ほどサービスを利用した記憶があるので、きっと前より賢くなった。

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誰だって生きてりゃ色々あるよな。

 

5月1日(土)

睡眠導入剤を飲んで寝たら、翌朝ずっと眠気を引きずってしまう感じがある。一度起きてしまえば大体どうにかなるんだけど。

結局また10時くらいに起きる。コーンフレークを食べていたら地震が来た。

 

近所のインドカレーの店に行く。

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食べている途中で店に入ってきたおじさんの食べる音が耳についた。スプーンの音がカチャカチャと。普通に食べていたらそこまで音はしないだろ、というほどの。

多分この人は自分のガサツさに気が付いてないか、あるいは気にしてもいないんだろうな。前の職場にそういう人がいたから何となく分かる。食事中の振る舞いを見るだけで、その人の性質とかが大体分かると思う。

 

適当に散歩してから一旦帰宅し、夕方auショップに行ってスマホの機種変をしてきた。iPhone 6sから12 proへと、5年ぶりの大幅アップグレードだ。

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普通の12でいいやと思っていたんだけど、容量256GBだとすぐに用意できるのが12 proしかないらしいのでそれにした。やっぱりすぐに手に入る方がいい。

デフォルトで前まで見かけなかったアプリが色々入っていたけど、多分これ半分も使わないだろうな、とか考えながらホーム画面を整理していた。そのあと、必要なアプリをダウンロードする。

 

夜にYouTubeさわおさんの配信ライブを観た。アラバキロックフェスが中止に伴い、特別に開催された配信イベント。

配信でさわおさんが見られる日が来るとは思ってなかった。普段は絶対やらなそうだけど、それだけアラバキに思い入れや熱意があるんだろう。フールオンザプラネットがかっこよかった。

 

5月2日(日)

スマホを機種変したはいいものの、新機種を使うのがもったいなくて、つい前のやつでネットを見てしまう。一応この日記は新しいスマホで書いている。

 

松屋で昼食。たまたま座った席に、普段見かけない山椒の小袋が入った入れ物があった。セルフサービスの店舗だし、前の客が返し忘れたんだろう。

せっかくなのでネギ玉牛めしに山椒をかけて食べてみると、普段と違った味がしておいしかった。山椒大好きなんだよな。口の中がじんわり痺れて気持ちいい。

 

昨日スマホケースを買っていなかったので、イトーヨーカドー電機屋に行く。ここが営業していて助かった。

そのあと通勤用の革靴を新調した。連休に入る前に、僕の靴を見た後輩から買い替えないとやばいっすよそれ、的なことを言われたので。

んー。確かに4年くらい使ってるしつま先のシワもすごいことになってるけど、まだまだ全然使えるつもりでいたな。穴が空いてる訳でもないし。

 

割と物持ちがいいのと強烈な先延ばし癖があるせいで、物の買い替えが昔から苦手だ。タイミングが分からなくていつもボロボロになるまで使い込んでいる。

それ自体はまぁいいことなんだろうけど、服とかも同じように多少色落ちしてたりシワが目立ったりしても平気で着てしまう。普段履いているスニーカーも5年くらい使っているけれど、まだほとんど壊れてないので買い替える予定はないし。

もう少し見た目に気を遣った方がいいのかな。貧乏性も度を超えると、ただのズボラになるのか。こういう隠しきれない部分が根本的にダメなのかもしれない。

 

夜、奥歯の一部分が欠けていることにふと気付く。ちゃんと見ないと分からないけど、ちゃんと見るとハッキリ分かるという感じ。いつから欠けてたんだろう…。

連休明けに歯医者の予約を入れないといけない。めんどいな。

 

ただやれることをやってただけ

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3ヶ月間、会社を休職をしていた。それより前から有休を使って休んでもいたので、実質4ヶ月半ほど休んでいたことになる。

 

本当は会社を辞めるつもりで12月に色々動いていた。しかし上からコロナを理由に引き止められ、それにもうんざりして反発した結果、休職という選択肢を用意してくれた。

(今思えばコロナが流行ってなくても、何かしら理由をつけて引き止めてきたかもしれないけど…。)

 

そうして思わぬタイミングで長い休みを得られて、初めのうちは何も考えず過ごしていた訳だけど、何日か経ってそれにも飽きてきた。長時間寝ていると頭が痛くなるし、ずっと眠り続けることも出来ないのだ。

仕方なく布団から出て何をしようか考えても、やりたいことが全く浮かばない。元々休日はなるべく予定を入れない主義で、ライブがなければ基本的にだらだらすることしか能がなかった。気付けば典型的な「休み方がわからない」状態になってしまっていた。

 

Twitterのタイムラインを見ていると、皆それぞれが楽しそうにやっていて、自分だけ取り残されているような感覚に陥ってしまう。

尋常ではない不安と劣等感に駆られて、休んでいるはずなのに気分が全く落ち着かなくてしんどかった。それから起こした行動は、下の記事に大体書き上げている。

 

しばらくして本格的に休職手続きを終えた辺りから、「そうだブログがあるやん。日記でも書くか」という考えに自然と辿り着いた。大人になってから1ヶ月を越える長い休みなんてそうないし、この時間をどうにかして形に残してみたいという気持ちもあった。

そして1月下旬頃から、毎日日記を書いてみようと決めたのだ。形式に関しては、以前から読んでいた2つのブログを参考にしてみた。

 

初めのうちは日々の生活のことを淡々と書いていたけれど、そうしているうちに何となくやりたいことがぼんやりと浮かんでくるようになった。

その「やりたいこと」というのが、高尾山や鋸山へのハイキングだとか、東京タワーとか、静岡への一人旅とかだった。計画性なんてものは殆ど皆無なので、週間の天気予報を見て問題なさそうな日にふらっと行動するようなことばかりやっていた気がする。

 

割といろんな所に行ったけど、個人的には旅行も山登りも、日頃の散歩の延長線上にあるものだと考えている。ちょっとお金や時間をかけたり、体力を消費したりするというだけで、特別な技術はあんまり要らないし。

結局休職中に僕がやっていたのは、かなり限られたことだけだ。ただ自分にでもやれることをやれる時に、無理のない範囲でやっていただけに過ぎない。それでも長い休みを与えられたおかげで、自分に出来ることと出来ないことが何となく分かったような気がしてよかったと思う。

(例えば僕は休職期間中、自炊だけは全くやらなかった。実際頭の中には浮かんでいたことだし周りからも勧められていたのだけど、何となくやる気がしなくて、結果的に一度も調理器具に触れないまま終わった。元々そういう習慣がなかったとか、もっと他のことに時間を割きたかったとか、様々な要因があって出来なかったのだと勝手に解釈している。)

 

あと、日記って基本的に何てことのない日常が書き綴られているので、書き手の個性が一番表れやすい文章だと思っている。

生活スタイルから行動パターン、それらを通して感じ取る気持ちなど、全てが被っている人なんてまず居ない。単純に日々やっていることを記録していくだけで、その人の素の部分が出てくるようで面白いのだ。

僕も日常でふと浮かんだ考えとか、本や映画の感想とか、その時その時の気持ちをなるべく書き上げたつもりである。約3ヶ月間の日記の中で、バンドーの個性みたいなものが出ていればいいのだが(そういうのって案外自分では分からない)。

 

一応仕事に復帰したというのもあるので、毎日日記を書くのは終わりにしようと思う。平日は「会社に行って仕事をした」くらいしか書けなさそうで、それはそれでつまらないし。

ブログは前みたいに書きたい時に書くスタイルに戻すけど、日記形式で書くのはやりやすいことが分かったので、これからもああいう感じで定期的に書いていくかもしれない。特別なことがあった日とか、大型連休とかをまとめたりして。

 

来週から始まるゴールデンウィークの予定は全くと言っていいほど無い。やりたいことは大体休職中にやってしまったし、3度目の緊急事態宣言によって外に出てもほぼ何も出来ないだろうし。これまで通り適当にだらだらしたり、時々本を読んだりして過ごすだろう。

 

いずれにせよ今後もブログは続けていくつもりなので、引き続きよろしくお願いします。

 

美しい物語(4月18日〜4月21日)

4月18日(日)

外から石焼き芋のアナウンスが聞こえて目が覚める。どうして突然この時期に…?本当に芋売ってるんだろうか、ぐらいの感じで気にはなったけど、わざわざ窓を開けて外を確認する気力はなかった。

 

日高屋でミックスW餃子定食を頼み、念願(?)のバジル餃子を食べた。

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口の中で咀嚼したあとに広がる風味が独特で面白い。評判なのかどうかは分からないけど、僕は好きな味だった。

 

ディズニー映画『シュガー・ラッシュ』およびその続編『シュガー・ラッシュ:オンライン』を観る。

両作とも、「自分の現状にどこか満足できないゲームキャラクターが、悩みの末そこから抜け出そうとする」という共通点があった。1作目は主人公ラルフの、2作目はその友人ヴァネロペの葛藤が描かれている。

1作目はゲームの悪役として生まれてきたラルフにとってのヒーロー像が、いわゆる一般的なものから自分なりの解釈に変化し、そうして辿り着いた「唯一無二のヒーロー」を目指す気持ちに心打たれた。

 

2作目は予想通り、ネットでの評価が賛否両論分かれていた。色々悪影響を与えたと思われる要素があるけれど、そもそも名コンビの別れとなるストーリーというものは、どうしても一定数の批判がついて回ることが避けられない。トイ・ストーリー4を先に観てから、そういうことを何となく肌で感じるようになった。

僕はラルフの気持ちがすごく分かってしまったので、この作品に対して否定的にはなれない。せっかく手にした安定を手放すことの怖さ、大切なつながりを失ってしまうことの寂しさ、色々割り切れない感情が細かく描写されていて自分も何だかつらくなった。

最後のウイルスを説得するシーンも、ラルフが内なる自分と正面から向き合い、負の感情とも決別する形に見えてよかったと思う。

 

最終的にヴァネロペは憧れていたインターネットの世界で生きることを決め、ラルフはこれまで通りの日常へ戻る。

しかし一見繰り返しの日々の中でも、実際は少しずついろんなものが変わっていく。そういう変化さえも楽しむことで気持ちを豊かにさせてくれるというのは、ラルフのその後を見ていると容易に想像できるだろう。以前からぼんやり頭の中に浮かんでいたようなことが、作品を通して明瞭になった感じがしてよかった。

 

夜、地元の友人と電話をする。最近の愚痴も結構喋ったりして、いくらか気分がよくなった。

 

4月19日(月)

午前中に軽く部屋の片付けをしたあと、近所のネギラーメンの店に行く。

メニューに卵かけご飯があることに気付き、一緒に注文した。鰹節とのり佃煮も乗っていておいしい。スープをかけるとさらに美味になった。

店内でCHAGE&ASKAのYAH YAH YAHが流れていて、2年前に行ったフラカンスピッツのツーマンライブを思い出した。

 

それから歩いてスーパー銭湯へ行く。平日にふらっと風呂に入れることもしばらく出来なくなるので、サウナも含めてゆっくり堪能してスッキリした。

 

都内で緊急事態宣言が三度発令されようとしている。僕自身は社会がどうなろうと、結局自分の身は自分で守らないといけないと思っているので、緊急事態そのものに関しては割とどうでもいい。しかしどうしても五輪をやりたいがための対応なのでは、と疑ってしまう。

政治の仕組みは分からないことだらけだしあんまり言及したくはないんだけど、どうしても政府の対応には納得がいかないことばかりだ。

Twitterを見ていると、ぽつぽつと公演の中止が出て来始めているので不安になる。どうか簡単に社会に流されないでほしい。もっと個人的なことをいうと、これ以上楽しみを奪うな。

 

夕方、会社の人と会う。何となくそろそろ連絡が来そうな予感がしていて、案の定、先週LINEが来たのだった。

諸々の愚痴と、復帰にあたって毒にも薬にもならない励ましをもらった。

 

4月20日(火)

休職最後の日。まさにLAST HOLIDAY。

 

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ひたすら何もしないつもりだったけど、天気がよすぎるので電車に乗って上野公園まで行ってきた。

牡丹園なるものが開かれていたようだけど、入場料がかかるみたいで断念。何となくお金を使いたい気分ではなかった。

代わりに不忍池をぐるっと1周歩いてみる。何気にボートの所まで来るのは初めてだった。スワンボートが2、3台ほど水上を泳いでいた。

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カモの他にユリカモメや鵜もいて、平和な池、という感じだった。

 

それからドトールに入って本を読みつつ休憩する。

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三秋縋さんの小説『三日間の幸福』を読んでいた。午前中に自宅で、午後にドトールで、帰宅してから…と少しずつ頁を進めて読んでいった。

僕が上京して初めて読んだ小説がこれなんだけど、何度読み返しても素晴らしいと思う。一番好きな小説だ。

「寿命を買い取る」というSFっぽい要素を織り交ぜながら、人間個人の弱さや脆さやどうしようもなさ、それを取り巻く世界の非情さ等、太刀打ち出来ない現実を突き付けられる感じが胸をえぐってくる。

立て続けに襲われる不幸の中で、大切な人の存在に気付き、本当の幸せを見出して満たされながら一生を終える。そういうところに、どこか憧れや美しさを感じてしまう。『三日間の幸福』は、僕にとって最も理想的な物語と言ってもいい。

 

本を読み終えた頃には、窓から西陽が差し込んできていた。妙な焦燥感がよぎる。仕事をしていた頃の、日曜日の夕方と同じ感覚だろうな。

なんてことを考えつつぼんやりしていたら、いきなり寮の先輩から「奢るから焼肉行こう」とLINEが来た。これは行くしかない。先輩が注文したものを適当に食べていたら満腹になった。

 

明日から久しぶりの出勤なので、睡眠導入剤を飲んで早めに寝ることにした。

 

4月21日(水)

6時に起き、朝食と身支度を済ませて会社に行く。

 

新しい部署は、かなりゆるめの印象だった。まぁ殆ど現場に出ないからな。自分の席に行くと、前職場でまとめた荷物を置いてくれていた。

本当に数人だが知っている人もいて、その人たちとお昼にチキン南蛮定食を食べに行った。それ以外の人たちも丁寧に振る舞ってくれるけど、この状態が長続きしないということは、経験上流石に分かっている。とりあえず適当にやっていくしかない。

 

午前中は荷解きとメールの消化で時間が過ぎ、午後は簡単な書類のチェックをしていると就業時間が来た。

1ヶ月ほど時短勤務となるので15時くらいに退勤になるんだけど、そのまま帰宅すると中途半端な時間になるんだよな。迂闊に昼寝も出来ないし。

 

今日は帰りに日比谷公園に寄って、ネモフィラの写真を撮ってきた。

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一面に咲く青い花がとても綺麗だった。

 

諸々の準備(4月14日〜4月17日)

4月14日(水)

朝から中々の雨。午前中は偏頭痛もひどかった。動く気にならず。

まぁ復職するまでもうあまり時間はないし、休職中にやりたいことは殆どやれたので、残りは淡々と過ごしていこうと思う。

 

どうぶつの森シリーズが20周年になったらしい。僕はゲームキューブどうぶつの森+からプレイしていて、64版だけ唯一やったことないんだよな。

さっそくあつ森を起動してみたが、特に目新しい変化はなかった。ちょっとがっかり。

 

漫画『ベルリンうわの空』を読んだ。文筆家のphaさんが勧めていたもので、ずっと前から気になっていた。

海外に住みながら特別なことは殆どやらず、自分の生活についてひたすら追求する、というスタイルがよかった。

phaさんが「自分の文章が好きな人はこの漫画も気に入ると思う」といったツイートをしていたけど、読んでみると確かに納得がいった。途中のコラムも含めて、何だかエッセイ風味がすごい。

 

続編となる『ベルリンうわの空 ウンターグルンド』も一緒に読んだんだけど、こちらは主人公が社会活動に参加したりして、生活味は若干薄れている。

それでもベルリンを取り巻く社会問題から、人や世界との向き合い方を考えさせてくれる1冊だなと思った。日本の社会や、更に言えばSNSの世界にも通ずる部分があったように感じる。国や媒体は違っても、結局は人間同士が関わり合っているという共通点があるのだし、大事なことは大して変わらないのかもしれない。

 

今は完結編となる『ベルリンうわの空 ランゲシュランゲ』が連載されているそうなので、これも単行本が出たら買って読むことにしよう。

 

4月15日(木)

SASUKEばりのアスレチックに挑戦させられる夢を見た。下が塩酸とか硫酸とか色々やばい液体になっているとか言われたけど、落ちても急いで上がれば何ともないような感じだった。訳がわからん。

 

病院で診察。これ以降は毎週の通院ではなくなり、次の診察は5月になる。

復職に必要な診断書を書いてもらい、午後そのままそれを本社に渡しに行く。それから4ヶ月ぶりに職場に行き、異動に伴う荷物をまとめてきた。次に出勤する日までに異動先まで運んでおいてくれるのだそう。

年度が変わっているので空気感も違う。去年まで問題になっていた人が異動して、職場内はずいぶん平和になっているようだった。

荷物の整理が終わって帰り際に、周りの人たちがいつでも戻ってこいよと言ってくれたけれど、もうこの部署で働くことは出来ないだろうな。職場の人がどうこうという問題ではなく、根本的に業務内容が自分の性質と合っていないのだから。

 

今日はかなり頑張ったと思うので、コンビニでハーゲンダッツを買って帰った。贅沢だ。

ハーゲンダッツは何だかんだでいつもストロベリーを買ってしまう。なめらかな甘さと苺の果肉がたまらない。

 

4月16日(金)

疲労のせいか低気圧のせいか、今日も朝から偏頭痛がつらい。痛い部分を枕に押し当てるように寝ているといくらか落ち着く。

 

映画館に行って『トムとジェリー』を観てきた。

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実写とアニメーションがいい感じに溶け込んでいるように見えた。アニメキャラクターを変に実写に近付けて失敗するよりかは、こうした方が賢明なのかもしれない。

どうしても人間側のストーリーが前面的に出てしまっているように見えたけど、それも含めて楽しめられたらいいコメディ映画だと思える。無理に実写映画だと意識せずに、「何かの間違いでうっかり現実世界に来てしまったアニメ作品」という感覚で観れば面白みが増すかも。

どうでもいいけど、客が僕以外に誰もいなかったので、シアター貸切みたいな気分で居られた。

 

映画のあともまだ余力が残っていたので、一度帰宅してから少し散歩していた。

鯉がやたら密集しているところがあるんだけど、僕がそこに近付いたら更にわらわら集まってきて軽くゾッとする。鳩みたいに餌でも期待してるのだろうか。

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夕方にピロウズの再現ライブの抽選結果が来て、僕は第2希望の高崎公演が当選した。初日の渋谷クアトロが外れたのは残念だけど、とりあえずライブが観られるだけ一安心だな。

万が一ロックダウンでもされたら困るし、次の抽選はクアトロ公演だけ申し込んでみるか。当たればラッキー、くらいの感覚で。

 

4月17日(土)

雨が止んでいる隙に日高屋で昼食。

日高屋のバジル餃子が何となくずっと気になっているのだけど、自分にとって日高屋は「食欲がなく食べたいものが分からない時に中華そばで腹を満たす場所」という位置付けなので、中々餃子まで注文する気が起きない。

今日もいつも通り、中華そばだけを食べて済ませた。帰りにピロウズのチケット代をコンビニで払って帰る。

 

上京して5年経ったということで、気持ちの整理も兼ねて今の考えとかをブログにまとめてみた。

自分のことを書くとどうしても暗く重くなってしまうけど、その辺はもう諦めている部分がある。暗いまま何とかやっていける方法を模索し続けよう。

 

漫画『汚部屋そだちの東大生』を読んだ。母親からの、愛情という名の束縛から逃げられずにいた大学生の物語。

漫画よりも先に作者のインタビューを読んでいたんだけど、教育と洗脳って本当に紙一重だ。

こういうケースがあったりするので、親は大切にすべきだと簡単に決めつけるのもよくないのかもしれない、と考えることがある。

僕は親から丁寧に育ててもらったという自覚があるので、恩返しのつもりで孝行しようという気持ちが一応ある。だけどそれらが自身にとって苦しみにしかならない存在だというなら、簡単にはいかないかもしれないが、縁を切ったり逃げ出したりするのも全然いいのではないだろうか。

…最も恐ろしいのは、逃げ出そうとかそういう考えすら微塵も出てこないほどに洗脳されてしまっている状態だけど。この漫画の作者もそうなりかけていたようで、ある意味リアルな虐待の怖さを見たような感じがした。

 

流れ流され今がある

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最近誕生日を迎えて26歳になったのだけど、歳を重ねたという実感は殆ど湧いてこない。

 

それよりも、東京に住み始めてからもう5年も経ったという事実に驚きを隠せずにいる。今は6年目だ。僕の出身である工業高等専門学校も5年制なので、実質高専で過ごしたのと同じ年数を東京で過ごしてしまっていることになる。

徳島で生まれ育ち、地元の学校でのうのうと生活していた僕にとって、東京という街はあまりにも遠くて縁のない場所だとずっと思っていた。おびただしい数の人間で溢れていて空気も濁っているという先入観があり、生理的な嫌悪感すら持っていた時期もあった。

 

そんな生粋の田舎者が上京するきっかけとなったのは、就職活動にあたって先生からとある会社を紹介してもらったことだ。

僕は元々卒業後は地元の公務員にでもなろうかと適当に考えていたのだけど、教えてもらった会社が過去に行っていたインターンシップ先と内容が似ていたこと、何より学校推薦がもらえれば試験が面接だけという甘美さに釣られて、そこを受けてみることにした。そういう会社がたまたま東京にあったというだけで、たとえ所在地が大阪とか九州とか東北とかだったとしても、たぶん僕は普通に話に乗っていたと思う。

 

話を要約すると、『元々別の進路を考えていたけど人の提案に流されて上京した』というような感じだ。でも、こういう急な進路変更は過去に何度もあった。

 

僕は小学4年生から高専卒業までの10年間、吹奏楽部で打楽器をやってきたのだけど、そのきっかけも親が執拗に入部を勧めてきたからだった(姉が先に入部していたということもある)。

それまで音楽とは全く無縁の生活で、当然入部する気もなかったんだけど、ある日突然気が変わってやってみると親に宣言したのを覚えている。気が変わった理由は思い出せないが。

それから何も考えず中学でも吹奏楽を続け、3年間の我慢生活を強いられることになる。内申はものすごくよくなって受験に有利にはなったけれど。思えばここでの選択肢が違っていたら、今僕は間違いなく東京にいなかっただろう。

 

そもそも高専への進学を決めたのも、中3の冬とメチャクチャ急だったのだ。

当初は公立の進学校を目指していたのだけど、そこがたまたま改装され校舎が綺麗になったせいで、自分の年だけ異様に倍率が高かった。そこまで成績がよくなかった僕は、冬の面談で第一志望校は落ちてしまうかもしれないと言われたのと、代わりに高専っていう場所があるよという選択肢を示してくれた。

何とか推薦をもらえ、付け焼刃の試験勉強で合格したのだった。

 

こんな風に急な路線変更を何度も何度も繰り返し、昔は脳裏にさえ浮かばなかった東京の街に、気が付けば流れ着いてしまっていた。

でも結果的にいえば、自分はいい方向に転がったなと思える。東京というカオスな環境のおかげで、僕の行動の選択肢は大きく広がったからだ。

東京でたくさんの好きなバンドを生で観られたり、人の影響でブログやTwitterを始めて交流の幅も広がったりして、昔と比べると人生が豊かになった感じがある。

仕事は全く楽しくなくて休職してしまったほどだけど、いろんな本を読み、さらに自分の経験も通してある程度の対処法を身に着けることができた。正直今でも不安なことだらけだが、周りのいろんな人を見て「まぁ、適当にやっていくしかないな」と落ち着いて考えられる冷静さも得られた(もちろんダメな時はとことんダメだけど)。

 

もし地元で就職していたとしたら、自分の行動範囲は今でも学生時代と殆ど大差なかったと思う。車の運転が絶望的に苦手なので極力運転したくないし、結局中学の時のように自転車でふらふらしながら、TSUTAYAとかブックオフを意味もなく巡ってばかりの未来が想像できてしまう。

この状態で同じように仕事や人生に躓いてしまったら、立ち上がるのに相当な時間がかかってしまっていたかもしれない。今より確実に自分勝手で閉鎖的な人間になっていただろう。

 

流れ流されていいところに辿り着いたのはよかったけれど、言い換えれば「自分の意見を持たず他人の言葉のままに生きてきた」という風にも捉えられる。

事実、僕は歳を重ねるに連れて、自分の意見とか感覚に自信が持てなくなっている感じがある。仕事においても、私生活においても。自分の考えだけで行動したことが失敗に繋がったという経験が、あまりに多すぎるからだ。

社会を生きていく以上は人を頼らないとやっていけないので、流石に考えすぎなのかもしれない。だけどなんか自分はこのまま一生成長できず、子どもの精神のまま生きることしかできないかもという考えがどうしても拭えないのだ。

 

僕はきっとこれからもいろんなものに流されながらふわふわと生きていくのだろう。でも、ある意味それが自分にとって最善の生き方なのかもしれない。

相変わらず間違いや欠陥だらけだけど、そんな自分にでもとりあえずやれそうなことを継続してやっていこう。今までそうすることで多くの繋がりが出来たという実感があるし、この選択だけは間違っていないと思う。

 

どんな状態であれど、外に目を向けることを決してやめなければ、人間知らないうちに成長しているものではないだろうか。これが現時点での僕の考えだ。