ただのモノローグ

しがないヘイホーが書く日記

上野症候群(2月1日〜2月4日)

2月1日(月)

2〜3ヶ月くらいに一度訪れる、意味もなく上野をうろつきたくなる症候群がやって来た。

(家の最寄駅から電車でそれなりの距離があること、上野公園があるおかげで散歩がしやすいこと、渋谷や新宿ほど人混みがなく落ち着けること等々、様々な要因が関係していると思われる。)

 

電車に乗ること自体がかなり久しぶり。家を出る直後はまだ身体が重かったけれど、上野公園の改札を出た時点で随分マシになったかも。

動物園は緊急事態宣言の影響で閉まっていたので、何となくマルイの中のロフトに行ってみる。以前ドラクエのキャラクターグッズが並んでいた所がボードゲームの棚になっていた。

半年ほど前は歩道橋の上から人や車の流れをボーッと眺めるのが楽しかったのだけど、今日はそもそも人がまばらでつまらなかった。平日だからか。

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それから通過儀礼の如く上野公園を歩く。2匹の猿と散歩している人や、水彩画を描いている人を見かけた。

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昼食を食べた後、何となく湯に浸かりたい気分になり、寿湯に初めて行った。

露天風呂が割とぬるめでよかったな。タワーマンションを見上げながら浸かる風呂も悪くない。サウナは普段行きつけのスーパー銭湯と比べて、温度が高めに感じた。

サウナについているテレビが非常に厄介だと思う。時間帯故か、放送されている番組がいつもワイドショーじみたニュース番組ばかり。内容もコロナ関係や政治家の不祥事等、ネガティブな報道が多くて嫌になる。鬱屈した感情を和らげたいがためのサウナなのに、嫌なニュースで余計なストレスを与えないでほしい。他に番組がないのなら、適当に熱帯魚が泳いでいる映像とかでも流してくれればいいのに。

今日はサウナに入っている途中で係員が一度テレビの番組を変えに来たのだが、ニュース番組が別のニュース番組に変わっただけで報道内容も全く同じだった。何しに来たんだ。

 

2月2日(火)

寒すぎていつもより早い時間に目覚めた。暖房を入れ靴下を履き、もう一度眠る。

以前は夜眠っていても1時間に一度くらい頻繁に目が覚めてしまって全然寝付けなかった。今はそれがだいぶマシになっていて目覚めもスッキリしているので(ダメな日もあるが)、処方されている睡眠導入剤が少しは効いているのだろうか。

 

雨予報と聞いていたので前日のうちに約1日分の食糧を買い込み、引きこもりの準備は万全。しかし昼頃には窓から綺麗な青空が。おいおい…と思ったが午後過ぎにまた降り出していたな。

今日は節分か。季節のイベントとかに殆ど無関心な家庭で育ってきたせいか、この日も何も感情が湧かない。恵方巻は食べなかったけど、昨日たまたまコンビニで納豆巻きを買っていた。10個くらいがパックになっているやつ。今年の方角ってどっちだったの。

 

外へは一歩も出ずに過ごした。佐藤多佳子『明るい夜に出かけて』を読む。深夜ラジオを織り交ぜたストーリーなのだけど、こういう青春物語にありがちな、根暗な性格の主人公にいい加減うんざりしてきた。作品が悪い訳ではなく、単に自分の捉え方の問題なのだけど。

頁を進める度に一々自分と重なって、つい手を止めてしまう。主人公の葛藤や問題が、「お前はどうなんだ?」と自分にも振りかけられているような感覚に追われてしまう。滝本竜彦さんの『NHKにようこそ!』は逆におバカな方面に振り切っていて全くストレスを感じなかったのだが。

(少なくとも今の)自分はもっと喜劇的な話の方が合うのかもしれない。

 

2月3日(水)

なんかいろんな夢を見ていた。中学時代の部活とか、高専時代の学生寮とか。

高専学生寮では毎朝点呼をやっていたのだけど、夢の中でも「やべ、点呼行かなくちゃ」って思って急いでいた。しかしぼんやり起きるとそこはいつもの自分の部屋。一応社員寮だが、別に点呼も何もなかったのだった。

 

通院の後、せっかくなので先週の散歩で見かけた梅の花の写真を撮りに行くことにした。

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気温が暖かかったおかげか、先週より多くの花が咲いていた。

福寿草木蓮も植えてあるので、時期が近付いたらまた写真撮りに来ようかな。

その後ガストで遅めの昼食。最近あまり野菜を食べていないなと思ったので、生野菜を大量に摂取した。

 

住野よる『麦本三歩の好きなもの』を読み返す。住野さんの小説はこれが一番好きだな。読んでいるだけで三歩がかわいいって分かるし、基本明るいけどきちんと真面目に物事と向き合っているストーリーがいい。他の青春系の小説は、なんかもうええわって思ってしまう。

 

本を読んでいる途中に、いきなり外から男の怒号が聞こえてきた。何かのクレームみたいだ。内容は全部聞き取れなかったけど、怒鳴り声で「俺ぁ障害者なんだよ」って感じの言葉が聞こえて溜息が出た。

何だかなー。そういう自身の持つ障害とかを盾に強く出ようという姿勢って情けないなーとか器小さいなーとか思ってしまう。障害の問題を無下にしてはいけないのは分かっているけれど。すぐに大声で攻撃的に振る舞う人間は全員敵だ。そうやって捲し立てられるだけで頭が真っ白になって何もできなくなってしまう人間も一定数いることを、奴らはきっと分かっていない。

まぁもしかしたらクレーマー側も相当酷い対応をされたのかもしれないし、皆大変なのだなぁと思い込むことにしておく。

 

2月4日(木)

池袋のジュンク堂に行ってきた。何となく大きい本屋に行きたくなったので。

池袋、定期区間外だからふだん気楽に行かないんだよな。最後に行った日を憶えていない。下手すると2年くらいぶりかもしれない。

 

WALKMANでスカートのプレイリストを流しながら、店内を歩く。スカートの曲は書店とか図書館とマッチする。たくさん並んだ本を眺めていると、何だか美術館とか、そういう所にいるような感覚になってくるな。

文芸書の階を見て回り、面白そうな本の著者・タイトルをスマホにメモしておく。気になったもの全部買ってしまうと流石に金銭的にやばい。まだ家に未読の本もいっぱいあるし。

メモしたものは家にある本をある程度読み切ってからとか、ブックオフで安く見かけた時に再検討しよう。以前から気になっていた燃え殻さんのエッセイ『相談の森』だけを買って店を出た。

いろんな階をゆっくり回ってたので、何だかんだで2時間近く滞在してしまった。お腹が空かなければもう少し長居できたかも。

 

ドトールで昼食と休憩をとり、帰り際に西武百貨店のロフトにも寄った。

キャラクターグッズのブースにて、ポケモンのコイルとレアコイルのシールを発見。つい買ってしまう。

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これはダメだ、かわいすぎる…。

レアコイルって超音波のイメージあったかなと思ったけど、単に電磁波と言葉をうまく合わせただけかもしれないな。

 

帰宅してから昼寝でもしようかと思ったが、なんかうまく寝付けなかった。