ただのモノローグ

しがないヘイホーが書く日記

いつもの新年度(4月上旬の日記)

4月5日(金)

新年度、最初の1週間が終わった。去年も山ほどの庶務に追われていたので、今年はあらかじめリスト化しておいて冷静に対応するつもりだったけど、今年はさらなるイレギュラーが食い込んでパニックに。

今は新しい事務担当の人に、自分がやったことのない会社の事務処理を教えている。物品購入などの経理関係は過去の書類や伝票の控えを見れば大体分かるものの、勤怠の管理は自分では確認出来ないところも多くてどうしようもない。退職した前任者が引継書を残してくれなかったので、周りの人や隣の課の担当さんも巻き込んでどうにか回している。とりあえず何の説明も受けてない領収書を残して去るのはやめてほしかった。

このクソッタレめ〜と思うけれど、自分が3月のうちにちゃんと確認をしておけば違ったのかなと、負い目を感じて落ち込む。さらに上層部への説明に必要な急ぎの作業を任され、1週間で早速10時間ほど超勤時間がついた。もう嫌だよこんな扱い…。

今日は時間休を使って早退出来たけど、疲労で何も出来ず夕方から翌日の朝まで寝落ちしてしまった。帰宅前に外でご飯を食べておいてよかった。

 

4月6日(土)

ピロウズコピーバンド枕営業の結成10周年イベントで、浅草橋マンホールというライブハウスへ行く。山中さわおソロとフラワーカンパニーズ、2つのコピーバンドを観た。それぞれオリジナルへの愛と活力のあるライブに少し元気をもらった。

 

ヨルシカのライブに行くため、イベントの途中で浅草橋から有明まで移動。会場は有明アリーナなのだけど、ガーデンシアターと思いっ切り勘違いしていた。外のモニターには全く違う海外アーティストが表示されていて、何が何だか分からなくなる。間違いに気付いて慌ててアリーナへ向かい、開演ギリギリの時間に到着した。

 

去年開催されたツアー「月と猫のダンス」の再演。当時はライブでいきなり一人芝居が始まり、半分くらい戸惑いの気持ちを持ったまま見ていたけれど、改めて観ると演劇も面白い。曲へ移るのが寂しく感じるほど見入ってしまった。画家という自分の現実とは大きくかけ離れた、自由に悩んだり創作したりする生活に魅力的を感じる。

セトリは丸ごと同じではなく、アルバム「幻燈」以外の曲もいくつか演奏された。『ブレーメン』から『雨とカプチーノ』へと繋がるドラムプレイは、去年の武道館公演を思い出す。新曲の『斜陽』を初めて聴けた。個人的には『晴る』も聴きたかったけれど、まぁそれは次のライブでのお楽しみかな。

演劇のラストでは、なんとボーカルのsuisさんも登場した。前回は完全な一人芝居で、全く無い演出だったので驚かされる。顔は見えないけど声ですぐに分かった。最初から最後まで見ごたえのある再演で、素晴らしかった。

 

4月7日(日)

新しい事務担当の人が職場の庶務事務マニュアルを作ってくれている、という夢を見た。間違いなく自分の願望のひとつだな。

スタジオを予約し、午後ドラムを叩く。昨日浅草橋でのライブを観て、来週のリハが一層楽しみになった。帰りにセカストでアウターを買う。床屋で散髪をしてもらい、スーパーで日用品や米を買い足した。やるべきタスクをたくさん消化したので頑張った。昨日は家を出る前に浴室乾燥機のフィルターも掃除したし、えらい。

 

花田菜々子『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』を読む。初めはブックガイドの側面を持った私小説という印象を持ちながら読んでいたけれど、自分の「好き」や「仕事」と真剣に向き合うところで色々考えてしまった。

人も組織も変わっていくものだから、どんな環境でもずっと同じ場所に居るのはなかなか難しいことなのだろう。好きなことや得意なことは名詞ではなく動詞の中にヒントがある、という大昔にブックマークしたツイートのことを思い出した。本が好き=本に関わる仕事という風に考えるのではなく、本を「作る(=文章や物語を書く)」とか、本を「勧める(=書店員や営業とか?)」みたいに、動詞に着目するとよいという考え方。

自分の気持ちに忠実で、いろんな世界や人間に躊躇なく関われる著者の熱意や行動力はすごいと思った。これも訓練すれば身につくものなのかな。

 

4月10日(水)

仕事を少しずつ消化するが中々減り切らず、途中で人から声をかけられたりして無駄に疲れる。誰が悪いとかではないけれど、自分の流れを止められるのがものすごく苦痛なんだよな。対人エネルギーがゴリゴリ削られてまともな思考が出来なくなる。

 

ライブの抽選に落選してつらい。このショックはずっと慣れることはないな。最近少し調子が回復したかと思ったらすぐこれだ。4月は本当にいいことがない。

これまでライブ会場でたくさん良いものを観させてもらったし、いい加減諦めろ調子に乗るな、ってことなのだろうか。酷く気分が落ち込んでいるせいで、楽しいことや頑張りたいこともなんか上手くやれる気がしない。

帰りの電車の中で、生きるのがめんどくさいけど死ぬのもめんどくさい、とか考えてしまった。今はともかく将来は全く良くなる気がしない。ラーメン屋で流れていたJ-POPの、バカみたいに前向きな歌詞に嫌気がさした。