ただのモノローグ

しがないヘイホーが書く日記

死の匂いを感じ取る(1月11日〜1月15日)

1月11日(木)

仕事のことを日記に書けなくなっている。ありのままを書けば大半が愚痴になってしまいそうだし、内容を意図的にぼかしているとはいえ、万が一身バレしたら怖いし。今朝は一段と寒くてだるかった。

班の業務が立て込みそうな来週に休暇を2日も入れてしまい、正直すごく申し訳ないと思っている。しかし10月ごろから決まっていた予定だし、何よりプライベートが最優先なので仕方ないと開き直っている自分もいる。両方とも同じくらいの気持ち。休暇取得を快く了承くれる環境であることはありがたい。

 

夜、ポケモン追加コンテンツの番外編が配信された。ネタバレが怖いのでその日のうちにストーリーを進める。コミカルな表現で色々薄まってはいるものの、村全体が洗脳されるのはだいぶホラーだった(夜遅い時間に配信開始されたのも意図的なものか?)。スグリの精神が安定したところに落ち着き、こちらまでホッコリした。

 

1月12日(金)

仕事のひとつを片付けて、時間休で早退。数日前から口内炎の痛みがつらすぎて、食事をするのもめんどくさい。ビタミン補給のためチョコラBBを飲みつつ、適当に魚肉ソーセージなどを食べる。

口内炎、嫌な位置で肥大化したせいで飲食する度に激痛が走る。箸の運び方すら気を付ける必要があったり、ホットコーヒーがまともに飲めないのがだるい。ここでは何度も書いているが、口内炎は生活を脅かす絶対悪だ。連休後に口内炎がよく出てしまうのは、間食が増えて糖質を摂り過ぎてしまうせいなのだろうか…。

 

1月13日(土)

ドラムの個人練のあと、近くのブックオフへ。先月、本を売った時に買取ブッくじを13枚もらっていた。くじの結果は全部ハズレだったけど、外れても1枚50円の値引きクーポンになり、実質無料で650円分の買い物が出来る。クーポンは実際に本を売った店舗でしか使えないので、店内で見つけた、タイトルだけ知っている未読の本を3冊買った。

 

最近、日常生活で音楽をあまり聴かなくなった。バンドでコピーする曲を通勤電車の中で聴いたりはするけれど、これは曲を頭に叩き込む作業感がある。無音の中でぼんやり過ごすのが心地よく、自宅でも曲を流す気分になれない。その代わりとして、合間合間に活字の本を読むことが増えた。今はなるべく毎日、数ページでも何か読む時間を作りたいと思っている。

本やネットの文章を読んでいると、自分も読んでみたいと思える本がいくらか見つかり、それらを探すためにブックオフを何店か巡った。秋葉原の店舗で、特に欲しかった『二十歳の原点』を見つけて嬉しくなった。

 

帰宅する直前に、雹のような粒の大きい雪が降ってきた。いや、降ってきたというより"ボトボト落ちてきた"という表現がしっくり来る。これが東京の初雪か。途中から雷も鳴り出してゲリラ豪雨のようだった。

 

1月14日(日)

プレデタコピバンのリハ。朝9時からのスタートなので頑張って早起きした。

途中でピロウズワンマンライブの一般販売に乗り込もうとしたけれど、先着に間に合わず購入出来なかった。1分で完売かよ。去年のように抽選方式にすればよかったのに、と思うけれど、転売ヤーにも平等にチケットが渡ってしまうリスクを懸念したのか…?

気付けばライブまであと1週間。まぁ何とかなるだろう。解散時間が早かったので、何となく渋谷から体力が保つまで帰り道を歩いてみた。見たことのない道を歩くのはワクワクする。1万ぐらい歩いて足が痛くなったところで電車に乗って帰った。

霊園のそばのトンネル

 

1月15日(月)

仕事はほぼ定時で退勤。会社のエレベーターで同じ寮の先輩と遭遇し、そのまま帰って近所の定食屋で晩ご飯。寒ブリの塩焼きが美味かった。

 

去年の文学フリマで、自分の日記本を人に献本したのだけど、それを読んだ感想と思われる内容が日記に書かれてあった。

そこにはあくまで「知人の日記」としか書かれていなかったし、本当に僕の日記本かどうかは定かでないのだけど、「"死んでしまった人が生前つけていた日記"のような感じがした」といった言葉に、何だか感動してしまうものがあった。この例えとして同時に挙げられたのが、高野悦子二十歳の原点』という、同じく日記形式の本。どうしてもこれが読みたくて探していたのだ。

その『二十歳の原点』を今日読み終えた。以下、感じたことのメモ。

・孤独や虚無感や惨めさに苛まれ、何をやっても気持ちが堂々巡りになってしまっているところなど、時代が大きく違うとはいえ自分と重なりそうなところが多々あった。

・他には、組織や人間の嫌な部分に翻弄され、しかし1人の力ではどうにも出来ず息苦しくなっているところとか。僕には闘いたい気持ちはあんまりないのだけど、主題のひとつとして書かれていた学生運動について、もっと深く知りたいと思った。

・日記の終盤は著者の気力がどんどんなくなっていくようであるが、全体的に諦念っぽい雰囲気を纏っているように見える。僕の日記が客観的にどう見えているのかは分からないけれど、自分も気持ちの面で色々衰弱している自覚があるので、同じような匂いを嗅ぎ取ったのかもしれない。

 

高野さんはこの日記を書き終えた数日後に自殺してしまう。自分はまだそこまでは思っていない…と言いたいのだけど、仕事が苦しいとどうしても希死念慮みたいなものが湧いてしまう。僕は生きづらいというより、単に"働きづらい"性質であるだけなのかもしれないけれど。

でも、自分も何かの拍子でサクッとよくない行動をとってしまうかもしれない。安楽死なんて導入された暁には、(あくまでもポジティブに)そういう選択をしそうな気がする。今のところ楽に死なせてはくれなさそうだし、とりあえず手持ちのカードで生き延びるしかない。