ただのモノローグ

しがないヘイホーが書く日記

徳島での夏 昼編

朝から実家に戻ってきたは良いものの、夜行バスで変にぐっすり眠れてしまいエネルギーが有り余っていた。

外は快晴。明日以降の天気もなんだか不安定でこの先晴れてる日はないかもしれないという事で、午前中に散歩に出る事にしたのだった。

 

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実家の周り自体は単純な平地で、緑もないし発展してもないしで何だか中途半端なのだけど、30分ほど歩いてみれば視界がだんだん田舎らしい風景で広がるようになって心地よかった。

最も上の写真もごく一部の景色であって、周りを見ると東京でも見かけるような新築の住宅がならんでいる所もあったりしたけど。

 

まだ見覚えのある所を歩くと地元の歴史資料館だとか史跡公園とかを見かけた。史跡公園は小学校の遠足で何度も訪れたし、資料館は小6の時に仲の良かった友達3人で集まって行った記憶が懐かしい。

懐かしいので立ち寄りたくもなったけど、今はなんて事ない田舎の道をひたすら歩きたいという気持ちが強かったので、名残惜しくも素通りしていくのだった。

 

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そのまま道なりに進んでいくと、少しずつ山の中に入っていくようだった。標高が高くなっているせいか、家を出た当初よりも涼しい気がする。

元々汗っかきな体質なのだけど、この時はあまりストレスを感じなかった。人が非常に少ないから見られる心配はないし、第一他人に見られても気にする要素も見当たらないし、帰ったらすぐシャワー浴びればいいし。

そこには東京で生活しているだけでは殆ど見ることのない景色が広がるばかりだった。いや、まぁ自分も5年前まで普通に住んでたところなのだけど。

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田んぼ、トマトの畑、用水路、鉄塔、ひび割れたアスファルトシオカラトンボ、芋虫、セミの鳴き声、イチジクの葉の香り、土のにおい、ため池、白鷺、時々横切る軽トラック、カラスやウグイスとかいろんな鳥の鳴き声などなど…

そこには東京での諸々で忘れかけていた田舎の要素がたくさん詰め込まれていた。歩いていてすごく気持ちよかったし、人もほとんど通らないから煩わしい喋り声も聞こえなくてイヤホンを付けなくても全く問題なかった。

というより、風の音とかセミや鳥の鳴き声など、人の手が加わらない自然のBGMが常時流れているおかげでとても快適だった。こんな快適さは都会では絶対感じられないものだろう。

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そうして1時間ほど歩いていると流石に疲労を感じ始めてきたし、これ以上進んでも何も無いだろうなと分かってきたので引き返すように帰ることにした。

普段の散歩でも来た道をそのまま戻るのはあまり好きではなくて、何とか別の道から帰ろうとするのだけど、今回ばかりは一本道で来たのでそのまま引き返すしかない。

帰りは写真も撮らずに目と耳に神経を使いながら帰った。そうしていると平地に戻るまでそれほど時間は感じなかったように思う。

自然のBGM以外にも、空が青いなーとか緑が綺麗だなーとか民家がボロいなーとか色々見て考えながら歩いてた。道中の自販機で買った缶コーラが異様においしく感じて、驚くほどの早さで飲み干してしまった。

 

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帰りにスーパーで買い物をして、シャワー浴びた後に昼食として夏らしいものを食べた。

今年初のスイカだけど、玉ごと売ってなくて仕方なくブロックのものを買うことに。うーん残念。。。

いい感じに疲労も溜まってので昼間はぐっすり眠ることができた。

 

夜編へ続く…。