ただのモノローグ

しがないヘイホーが書く日記

冷たくてあたたかい(11月15日〜11月19日)

11月15日(火)

朝から雨。外が暗くて起きるのがつらい。

仕事の帰りに、スーパーでまた酒を買ってしまった。最近よく飲みたくなるのは色々弱っているからだ。多分。

350ml缶を3つと肉系の惣菜パック2つで、ほぼ千円の会計になった。1人でサクッと飲みたい時はこういうのでいいな。

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11月16日(水)

在宅勤務。ゆっくり起きる。酒のおかげで眠りが浅く、いろんな夢を見た気がするけど目覚めは微妙。もうしばらく1人飲みはやめよう。

 

ピクミンブルーム、知らない人からのフレンド申請がめんどくさく感じるようになった。初めの頃はある程度フレンドがいた方がいいかなと思って、とりあえず全員承認していたのだけど。

もうそこそこフレンドも集まったし、多ければ多いほど得って感じでもなさそうなので、よく分からない人はスルーしとくかな。2週間くらい放っておけば申請は自動で取り消されるみたい。

 

11月17日(木)

研修。1日中グループワークをやらされてだるかった。興味ないことを長時間やらされるとしんどいし飽きる。

ヘマをこかないよう適当に意見をまとめながら進めたのだけど、午後の途中で完全にエネルギーが切れた。発表後の質問にもメチャクチャ雑に答えてしまったな。半分ウケを狙った回答が見事にスベった。まぁどうでもええわ。研修は明日まで続くのでどうにも憂鬱。

 

最寄駅の近くに六厘舎の系列っぽい店がオープンしていた。味は何となく予測出来るけど、つい気になって入ってしまう。

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美味しかったけど、まぁ予想通りの味。卓上の調味料に山椒があったのが嬉しかった。スープ割などはセルフサービス。

 

11月18日(金)

憂鬱研修2日目。この研修、以前までは少し離れた所まで行って1泊2日の泊まり込みで行われるものだった。コロナの関係で宿泊が無くなり会場も都内になったのだけど、これが本当に助かった。会社の人と同じ場所で一晩拘束されるとか地獄すぎる。

 

とりあえず適当に色々かわして1日を乗り切った。グループワークで活動するとか、大勢の前で発表するとか、そういうことをやるだけで恥をかいているような気分になる。自意識過剰か。こういう研修ってものすごくストレスになるんだよな。

同期が全員集まっていたけど、ほとんど何も話さずスッと帰った。なんかめんどくさい。もうずっと会社の同期とは距離を置いて過ごしている。

 

ツイッターのサービス終了がトレンドに上がっていて、タイムラインでもちょこちょこ話題になっていた。今のところ現実味はなさそうだけど、この先どうなるやら。

もし本当にサ終したらどうしよう。数年前に辞めたインスタを再開するしかないか。そこで延々とブログの更新通知でもしていよう。

 

11月19日(土)

今日明日とライブがあるのに気分は晴れず、腰も痛くて心身共にしんどい。何のメリットもないのにツイッターを無意識に開いたりしてしまう。あほらし。

早く目が覚めたので、心療内科の時間まで音楽を流しながら本を読む。急につらさが込み上がってきた。ダメなやつだ。病院の前にカラオケに行って1時間歌った。今日も喉はガサガサ。歌いたい曲を思いのまま歌う。

 

診察では、仕事が立て込んで頓服薬を飲む頻度が増えた旨を話した。しかし質問と回答が少しでもズレると、「いやこっちは〇〇って聞いてんだけど」ってすぐ圧力のある口調になるのがイラッとする。Googleレビューでボロクソ書かれても仕方ないと思う。次の予約も入れてしまったけれど、もう通うの止めようかな。

 

今日はハルカトミユキの結成10周年記念ライブ。会場は渋谷PLEASURE PLEASURE。早めに行って先行物販の列に並ぶ。

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PLEASURE PLEASURE、位置的に見覚えのある会場だなと思っていたけど、現地に着いてから思い出した。ここ、昔ふくろうずのライブで来たことがある。当時は森永乳業が会場を運営していて、マウントレーニアホールという名称だけが記憶に残っていた。

物販では最新シングルのCDと記念のキーホルダーを買う。一旦会場を出てからは、ロッテリアでチーズバーガーとガトーショコラを食べつつ居座った。

 

僕は特別なVIPチケットに当選していて、本来よりも少し早めに入場し、直前のリハーサルを少し観られた。好きなアーティストのリハを生で観る機会なんて中々ないし、良い体験だ。ライブのセトリに入っていない曲をひとつ演ってくれた。

リハが終わって一旦退場し、正規の時間に再入場。僕はまさかの最前列だった。前方の席で観られるのもVIPチケットの特権のひとつでもあるのだけど、特等席を引いたな。目の前にハルカさんがいて、最初の方は緊張してしまう。

 

僕がハルカトミユキを聴くようになったのは3年ほど前からなのだけど、ちょうど仕事がつらくてメンタルがぶっ壊れる寸前の時期だった。『その日が来たら』と『奇跡を祈ることはもうしない』は当時特に聴き込んでいた曲で、それらが立て続けに演奏されてグッと込み上がるものがあった。

 

今回はバンドセットによる編成だけれど、ファンからの投票で選ばれた『宝物』はメンバー2人だけで演奏された。ミユキさんのピアノとハルカさんの歌がダイレクトに胸へと刺さる。

10周年企画を通してみんなの人生を受け入れたいという気持ちから歌われた『肯定する』も良かった。10周年記念サイトに、僕も文章を投稿しています。

最近のライブはここ1〜2年で出た新曲が中心になっているようだったけれど、この日は違っていて新旧様々な名曲でセトリが組まれていた。

当時のつらかった記憶を思い出してしまう一方、音楽の力でそれらを大切に包んでくれるような、冷たさと温かさを両方感じたライブだった。すごく良かった。

 

ライブ終演後にはサイン会。CDジャケットの表にメンバーお2人からサインをもらう。なんか緊張しすぎて、「最高のライブでした」の一言を絞り出すのに必死だった。

 

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CDとキーホルダーと、VIP限定のお土産。豪華だ。

 

夢のセッション(11月11日〜11月14日)

11月11日(金)

仕事。何事も相談をしてみれば、少しくらいは安心感を得られるものである。

午前も午後も会議。珍しく自分も発言出来たので偉い。

 

帰りに薬局でフロス(歯間の汚れを取る糸)を買う。以前歯医者のクリーニングに行った時に、定期的に糸通した方がいいですよ、と言われていたので。

真心ブラザーズ中野サンプラザ公演が当選した。やったぜ。恒例の大好きなイベントが観られるのと、3月のライブ予定も決まって嬉しい。

 

11月12日(土)

午前中にドラムを叩きに行く。明日がセッションなのでこれが最後の練習だ。チップ(スティック先端の丸い部分)が少し欠けているけど、まぁ大丈夫だろう。

 

スタジオを出てそのまま電車に乗り、桜木町駅へ。ぴあアリーナでスピッツの先行物販に並ぶ。

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販売開始の30分前に来たのだけど、案の定何重もの行列が。何時間も前に並んで待っている人もいるようだけど、ああいうの本当に何とかならんのか。

長蛇の列に並んでいる時は心底人間が嫌いになる。でも人間の身体がないとライブに行けないし、ブログも書けないもんな。目当てのラバーキーホルダーが買えたので安心した。グッズはこういうちょっとした記念品をひとつ持っていればいい。

 

そのあとは海のある周辺を散歩したり、豆乳をメインに扱っている喫茶店で豆乳坦々麺を食べたりした。お昼は肉まんしか食べてなかったし、ガッツリしたものが食べたかったのだ。

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想像とは違って冷たい麺だった。ほどよく辛くサッパリしていて美味い。他のメニューはデザートやドリンクが大半で、これだけ妙に浮いていたな。

 

ライブは最高そのもの。素晴らしすぎて、つい個別に文章を書いてしまった。

このブログ、最初は記事の最後にセットリスト1曲目の歌詞を引用していた。しかしまだ神戸の公演も残っていて極力ネタバレを無くしたかったし、文章を書きながら「やっぱこの部分必要なくね?」と思うようになって消した。セトリに関する感想は、この日の1曲目に全て詰まっていると思っている。

 

それにしても、スピッツのライブとは思えないあの演出はすごく新鮮だったな。座席が比較的前方だったのでメンバーがよく見えた。僕が投票した曲はどれもやらなかったけど、それでもめちゃくちゃ楽しかった。

本編終了後に投票曲のランキングが15位まで発表されたのだけど、マイナーな曲ではなく所謂「隠れた名曲と言われがちな有名曲」が多かった。会員の母数が多いとそんなもんか。

アンコール最後の曲は、今年になってよく聴いていたので嬉しかったな。意外と人気が高かったようだ。

 

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11月13日(日)

早めに起きる。今日はピロウズのセッションイベント「枕カバー会」の日だ。僕は2回目の参加になる。会場はBECK アキバというライブハウス。

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ピロウズの曲をセッションしまくるイベントに、ドラムで参加。僕がエントリーした曲は『NAKED SHUFFLE』と『Fool on the planet』の2曲だった。仕事も休日も色々詰まっていて余裕が無いだろうと予測して、少なめに絞って集中することにしたのだ。

しかし、当日に欠席者が出た影響でドラムの枠がいくつか空き、その中のひとつ『MY FOOT』に僕が手を上げてみた。何だかんだで2曲だけじゃもったいないと思ったし、マイフットなら学生時代にもコピーしたことがあるので何とかなるだろう、と思って。本番ではフィルインの順番がメチャクチャだったけど、まぁ最後までちゃんとやれた。

 

NAKED SHUFFLEは何気に学生の頃からコピーしたいと思っていて(当時コピバンをしていた後輩にも提案したが難しすぎて却下された)、今回の演奏曲に挙がっているのを見た時はビビッと来た。

元々3曲まで参加可能だったのに対し、2曲しか選ばなかったもうひとつの理由は、なるべくこの曲に全力投球したかったからだ。この先中々無いチャンスだと思って、練習はかなり頑張ったつもり。

最初の掛け声からイントロへの流れが上手く合い、テンションが上がる。周りもすごく盛り上がっていて動きが大きくなる。やばい。楽しすぎる。自分の演奏も周りの音も何もかもが気持ちいい。

リクエストしてくれた人には感謝しかない。7〜8年越しに夢が叶って嬉しかった。

 

続くFool on the planetは、カウントの認識違いで一度やり直しに。しくった。事前にちゃんと確認しなかったのが仇になった。

仕切り直してからは落ち着いて演奏出来た。前の演奏で既に腕の筋肉はガチガチだったけど、フロアタムでリズムを刻みながらクールダウン。淡々と叩いて息を整える。最後までしっかりやり切れてよかった。

 

他の人の演奏もみんな上手で、見ていて楽しかったな。良いセッション会だった。

イベント終了後には打ち上げもあったのだけど、おそらく体力的にキツイだろうと思って僕は参加しなかった。実際正しい選択だったと思う。脳が沸騰してぼんやりしていたので、サッと帰宅して風呂に入りしばらく無になっていた。

 

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11月14日(月)

2つの大きなイベントが終わって抜け殻状態。両腕と両肩が痛い。

とりあえず休日のタスクがグッと減ったのは安心。今週の土日もライブに行く予定があるぞ。

 

仕事はほどほど。無性にみかんが食べたくなって買って帰る。8個ぐらいあったのを、帰宅してから一気にたいらげてしまった。まぁそんな日もあるよ。

 

俗っぽくなったな(11月5日〜11月10日)

11月5日(土)

適当な時間に起きて、休日のタスクを色々済ます。イベントの支払い1件、ライブの申込み2件、洗い物を片付けて夏服を片付けてから布団を干した。頑張った。

それからは何もする気力が起きず、干した布団を戻してからまた寝る。久しぶりに全く外出しない1日だった。

 

いつも日記に書いているライブの感想が単調になってないか、と思うようになった。

ブログのことばかり意識するとライブが楽しめなくなるので、なるべくスッと思ったことだけを記憶して書くようにはしている。でもそうすると、「今日のスタートはあの曲で、好きなあの曲が聴けて嬉しかった。あの曲で本編は終わり、アンコールではあの曲だった。」って感じの一般的な流れになってしまう。

やっぱり音楽が好きでライブに行っているのだし、大半が曲の感想みたいになってしまうのは仕方ないか。でも読んでいる側はつまらなく感じるだろうか。

 

ネスカフェバリスタを久しぶりに使った。夏場になって流石に使用頻度も減りコーヒーが湿気てしまったので、中身を捨てて片付けておいたのを解禁した。インスタントコーヒーはカップが汚れやすいのがネックだけど、パウダーを充填しておけばしばらくコーヒーに困らないのでよい。

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11月6日(日)

朝からブログのアクセス数が普段より伸びている。これはあれだ、公式が僕の記事を取り上げてくれたのだな。トップページを見てみると、「きょうのはてなブログ」欄に当時の最近記事が載っていた。ありがたや…。

サムネイルにした雪印コーヒー雪印コーヒー風ケーキに注目してくださったようなのだけど、それとタイトルが全く一致してないんだよな。僕のブログではこういうことがよくある。

 

午前中に郵便局からの荷物を受け取る。駿河屋のオンラインショップで身にならない買い物をしてしまった。とあるアクリルスタンドを、「これがあれば少しは落ち着く気がする」と思ってカゴに入れてしまった。精神状態が悪くなると金銭感覚が鈍る。

 

茶店でカレーを食べてから、午後はドラムの練習。セッションはちょうど来週なのだけど、前日はライブがあるしこれが最後の練習になるかもしれない。

ずっと気分が沈んでいる状態なので、当日は心から楽しめるかどうかが不安だ。まぁいざ始まると何だかんだその場の雰囲気で楽しんだり出来るとは思うけど。

 

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今日食べたカレーライス。

 

11月6日(月)

仕事。いろんな業務の調整を並行して進めた。あっちゃこっちゃに電話やメールをして頭がゴチャゴチャする。これでいいのかなあ。

 

帰宅したら技術士第二次試験の不合格通知が届いていた。しかし採点結果の詳細を見て、自分はそこそこいい線まで行っていたことを知る。マジか。

これを会社に報告したら来年も受験させられること間違いなしだな。めんどくさい…。今は仕事絡みのことで、何にもやる気が起きない。

 

11月7日(火)

ここのところ毎晩、「逃走中」や「青鬼」みたいに得体の知れない何者かに追われている夢を見る。見方を変えればスリリングで面白いのだけど、仕事の不安がずっと抜けなくて夢にまで影響しているのだろうか。

テレワーク明けの上司に仕事の諸々を報告&相談。進捗度合いをちょくちょく話しておけば何とかなるはず。

 

皆既月食らしいので暗くなってから窓の外を見てみる。確かに月の欠けてる部分が赤っぽく見えるな。視力が落ちたせいかブレッブレだったけど。

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ドラゴンボールみたい」って感想が浮かんだけれど、ツイッターで検索したら同じこと呟いてる人がたくさんいたので心の中にしまっておいた。ピンポン玉っぽくも見える。

 

11月9日(水)

明るくなるのが着実に遅くなってきて、起きるのがしんどい。布団の中で伸びをすれば多少マシになる感じがある。

 

なんだかものすごい醜態を晒してしまったような気分になる。沈んだ気持ちをどうにか紛らわしたくて、帰りにコンビニで酒を買ってしまった上にずっと残っていたウイスキーを飲み干してしまった。

嫌なことを忘れるために酒を飲むなんて俺は絶対にやらないぞと思っていたのに、なんか俗っぽくなってしまったな。大人になるってこういう事なのか。音楽を流しながらだらだら飲んでいたら、地震で揺れた。

 

11月10日(木)

悪酔いしてなかなか眠れなかったけど、布団に入る前に水をガブ飲みしていたおかげで二日酔いにはならず。

文化祭のようなイベントで偶然会った(架空の)知り合いの女の子(黒髪セミロング)が体調不良だったようで、心配になって気にかけたらすごく感謝された、という夢を見た。何だこれ青春かよ。

アルコールの力で妄想力が覚醒したか。この妄想力があれば、明後日のスピッツは絶対楽しめるに違いない。仕事行きたくないなぁ。

 

午前は出張で午後からテレワーク。帰りの電車の中でえげつない睡魔に襲われた。マックに寄ってワイルドビーフバーガーと三角チョコパイのいちごを買って帰る。寝ぼけた頭で提出すべき資料を作った。

 

思春期と妄想とスピッツと

スピッツのファンクラブ会員限定ライブ「GO!GO!スカンジナビア vol.8(通称ゴースカ)」に行ってきた。

僕は中学の時からずっとスピッツを聴いているのだけど、有料ファンクラブ「スピッツベルゲン」に入会したのは去年の夏からだ。もちろんゴースカへの参戦も初めてである。

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ライブはとにかく最高だった。意外な選曲や意外な演出にステージの装飾など、見るもの全てにワクワクした。これだよこれ。スピッツのライブにはいつもワクワクさせられるのだ。

座席が通路側の端っこだったのもあり、演奏中は我を忘れて通路にはみ出したりしてしまう。スピッツのライブなのに、珍しく飛んで跳ねて踊りまくった。

 

セトリには生で初めて聴く曲がたくさんあり、なおかつ子供の頃から聴き込んできた曲ばかりだった。

 

僕が特に好きなバンドの多くには、頭の中でひっそりと代名詞を付けている。the pillowsは「孤独」、LOST IN TIMEは「後悔」、真心ブラザーズは「自由」といった具合に、だ。

それらは大人になってから浮かんだもので、曲を聴きながら総合的に感じたイメージで見出したのだけど、何故かスピッツからはそういったパッとひとことで言い切れる言葉が見つからなかった。

歌詞が自分の心境に合っているという訳ではなく、色々考えるようになる前から習慣のように馴染んで聴いていたからだと思う。ぼんやりとした抽象的な美しさというのが、限りなく近いイメージだった。

 

だけど最近、スピッツの曲にピッタリな言葉が浮かんだのだった。それが「妄想」だ。

思えば中学時代は、今よりも遥かに無知で未熟で無鉄砲だった。根暗なくせに調子に乗って痛い目を見た経験が山ほどあり、その大半は今でも自分の中でトラウマとして重く残っている。良い思い出より嫌な記憶の方が明らかに多かった暗黒期だ。

しかし中学2年生の時に『冷たい頬』を聴いて感動し、そしてアルバムを片っ端からレンタルしてはパソコンに取り込んでいろんな曲を聴いた。歌詞の言葉の意味もほとんど分かっていなかったくせに、勝手に理解した気になって曲の世界観を(都合のいい解釈で)妄想していた。土日も休みがないほどの過酷な部活で疲弊し切っていたあの頃は、それが数少ない娯楽だったのだ。

 

そして今でも、自分の中にそういう要素は確実にある。ずっと忘れていたけれど、スピッツの曲を聴くと架空のノスタルジーに浸れる、妄想みたいな体験が出来ると最近になって改めて気付いたのだ。熟練のファンからすると何を今更、とか言われそうだが。

 

普通の人が思春期を通して得るような能力や自信を、僕は持てなかった。子供の頃はたくさん恥をかいたけれど、それは大人になった今でも大して変わっていない。相変わらず自分のことしか考えられないし、しょうもない欲に振り回されて息苦しくなったり勝手に落ち込んだりもしている。

自分はずっと精神的に幼いままで、本質的な部分はもう変えられないのだと思う。そんな考えが染み付いてしまっているダメな自分を、少し違った角度から肯定してくれているのがスピッツなのではないか。

抱えているモヤモヤした感情の正体をハッキリと浮き彫りにしてくれるバンドもたくさんあって大好きだけど、それとは逆に、フワッと曖昧なままに存在しなかった架空の青春に浸らせてくれるような、スピッツにはそういう唯一無二の魅力がある。

 

何もかも無知で空っぽだった中学時代に聴き始めたからこそ、すごくのめり込めたのだろう。今はいろんな経験によって暗い性格は更に悪化し、物の考え方や認知も昔と比べてかなり歪んでしまった。音楽の新規開拓もかなり苦手になった。

そんな今でも、やっぱりスピッツは別格と思いながら聴いている辺り、自分にとって本当に特別なバンドなのだと認識させられる。僕の中の気持ち悪い部分も全部まとめて受け入れてくれる、それがきっとスピッツなのだ。

 

ライブの1曲目は、そういう思いをあれこれ掘り起こさせるものだった。中学時代と同じようなワクワクした気持ちで、緑色のステージライトに照らされたメンバーを見ていた。

 

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自由の唄(11月1日〜11月4日)

11月1日(火)

試験勉強休暇(普通の有休)。今日は気温が低め。

ちょっと腰が痛いしあんまり動かない方がよさそうだな、とか考えながら、昨日食べられなかったラーメンを食べに行った。

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ここ最近食べた醤油ラーメンの中で、いちばん良かったと思う。出汁が利いてて美味かった。この辺は時々来るし、また食べたくなったら来てしまいそう。次は背脂ラーメンを食べてみるかな。

 

7月に受験した技術士第二次試験、筆記試験の結果が発表された。僕の番号はなかったので不合格。まぁあんな付け焼き刃の解答では流石に無理か。

口頭試験対策とか入ってくるとまたパンクしそうだし、正直落ちてて助かった。来年も受けなきゃダメかな…。

 

不安が募り過ぎて夜は何も出来なかった。

 

11月2日(水)

会社でとある試験。午前中まるまる使う。終わってから疲労がドッと襲ってきた。

午後も普通に仕事をしなきゃなのだけど、なんか息苦しくて上手く声が出せなかった。喉が塞がっているような感じ。過呼吸だったのかな。夕方ぐらいに調子は戻る。

ここで気が緩んだら一気に体調も崩れるんだよな。来週はスピッツのライブがあるし、ひとまずそれまでは絶対に生き延びようと思う。

 

ジャンププラスで無料公開されている『魔人探偵脳噛ネウロ』を読んでいたら、いつの間にか寝落ちしてしまった。歯を磨いてからちゃんと布団に入る。久しぶりに睡眠薬なしで眠れた。

 

11月3日(木)

祝日。だらだら寝て過ごす。

朝方、日本海側の地域でJアラートが発令されたらしい。時系列を見ると、実質ミサイルが日本を通過したあとにアラートが鳴ったっぽい。着弾したら終わってたな。

 

お昼を買って食べてからもう一度昼寝した。『Ib』がアニメ化されたような夢を見る。原作再現ではなく、スピンオフのような展開だった。正夢にならんかな。

1時間くらい寝て起きて、出かける準備。異様に暖かくて着る服に迷う。ポロシャツとカーディガンの組み合わせがいちばん快適だった。

 

真心ブラザーズのライブで六本木まで行く。

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EX THEATERは真心のライブでよく来ていて、去年もこの時期にツアーの東京公演があった。

ドリンクカウンターでビールを頼んだらストローを差し込む穴のある蓋付きで出てきた。せっかくなのでストローでビールを飲んでみる。あまり美味くは感じない。ハイペースで飲んでしまって少し頭が痛くなった。

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今回のバンド編成は「クレイジーバッファローズ」。フラワーカンパニーズのグレートマエカワさんとウルフルズサンコンJr.さんが、それぞれベースとドラムで参加している。

開演時間になってステージのカーテンが開き、長めのイントロから1曲目の『メロディー』。YO-KINGさんの自由哲学が詰め込まれた歌詞が好きな歌。

 

会場は指定席なのだけど、僕は結構前方の席だった。YO-KINGがよくマイクを持って前方へ来てくれるのでよく見えた。

真心は新しいアルバムをリリースしていて、そこからたくさんの新曲を演ってくれた。『破壊』で「どう生きようか、答えは愛さ」と歌った直後、『人間はもう終わりだ!』で「愛は弱者の言い訳」とか言っていて、手のひらの返しようが面白かった。まさに『ブレブレ』。気楽だ。

 

『人間はもう終わりだ!』、今日聴けてよかったな。気分がスカッとする。MCでは桜井さんのテンションが高めで、こちらもいっぱい笑った。「愛愛あいあい、自由サイコー!!」

 

『ENDLESS SUMMER NUDE(サマーヌード)』はバンドセットで聴くのが地味に好きだ。ラスサビ前の間奏で、ギターとベースのメロディがユニゾンになるのがアツい。

『突風』で本編は終演。2019年の再録アルバムにも収録されていて、ゲストとしてグレートさんが参加している。ベースの唸りが気持ちよかった。

 

アンコールは『拝啓、ジョンレノン』と新曲『白い紙飛行機』。自由を説くことから始まり、最後も自由を語り尽くして終わる、真心らしいライブだった。

毎年恒例の中野サンプラザ公演の開催も発表された。サンプラザはこれから改装工事に入るらしく、一旦これが最後のサンプラザライブになる。絶対行くぞ。

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11月4日(金)

仕事。真心ブラザーズのゆったりしたプレイリストを聴きながら通勤。

とりあえず大きな肩の荷は下りたけれど、近いうちにめんどくさい研修やその事前課題の締切もあって、まだしばらくは微妙に落ち着かない。業務の方も色々立て込んできた。山を越えたようで全然越えられてない…。

 

職場の人の仕事を手伝う形で残業して、ついでにその人とご飯に行った。近くの中華の店で飲む。

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コロナの云々で、異動してから職場の人と飲むことが全くなかったので新鮮だった。大勢での飲み会は騒がしくなるから好きじゃないのだけど、たまに少人数でしっぽりやるのは悪くないな。

 

推しってなあに?(10月29日〜10月31日)

10月29日(土)

10時に起床。シンクに溜まった洗い物を処理してから家を出る。…出ようとしたのだが、ウォークマンの充電が切れかけでマークが点滅していた。つらい。

ワイヤレスイヤホンも一応持っているのだけど、机周りが散らかっていて見つからない。つらい。イヤホンで音楽が聴ける状態でないと外出もままならないのに。iPhoneからイヤホンジャックが無くなったことを心底憎む。

 

苛立つ気分を鎮めるために、5月頃に買って数本吸ったままずっと残っているタバコに火をつけた。明らかに湿気ているだろうけど味の劣化はあんまり分からない。おんなじ煙だ。体制を立て直す。

ケトルで湯を沸かし、先日もらった非常食の山菜おこわを食べた。これで時間を稼いでウォークマンの充電を少しでも多く増やす。

 

隣駅まで移動し、適当な喫茶店を見つけて勉強。チーズケーキを食べてからスイッチを入れた。

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そのあとドラムの練習をしようと思ったのだけど、スタジオの予約がしばらくいっぱいで断念。個人練習は当日からしか予約が出来ないし、やっぱりオープン直後に電話するのが確実だな。

時間が余ったので電車に乗り、某駅付近のブックオフへ行く。漫画を数冊立ち読みして、フラワーカンパニーズの中古アルバムをひとつ買った。

 

帰りに通った居酒屋の前で面白いものを見かけた。クリスマスツリーにハロウィンの装飾がついていて、季節感がバグっている。来週からはちゃんとしたクリスマス仕様になるのかな。忘れずに観察せねば。

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10月30日(日)

早い時間に目覚めるも、しばらく布団でゴロゴロ。アニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』をアマプラで観た。「貴様らはこういうのが好きなんだろう?」と言われている感じがする。好きだ。

主題歌などの編曲を、LOST IN TIMEでギターを弾く三井律郎さんが担当している。ツイッターもフォローして見ているけど、最近いろんなところで活動しているなぁ。

 

ふとしたきっかけで、自分なんかが何をやっても全部無意味なのでは、って気持ちに駆られる。結局は死ぬまで社会の奴隷から抜け出せないのか。そう考えるとものすごく歯痒くなるし気分も沈む。

 

スタジオを予約しドラムを叩きに行くことにした。セッションの練習というよりかは、ほとんど遊びのような気持ちで。前回セッションしたピロウズの『ONE LIFE』、ああいう淡々としたリズムを刻んでいると落ち着く。

帰りに本を1冊買った。それから最寄り駅に戻り、近所のスーパー銭湯へ。サウナでふわふわ。いつもなら風呂を出てからカレーを食べるのだけど、店内の食堂が混んでて諦めた。代わりにセブンイレブンのカレーパンを買って食べる。帰宅してから快適に昼寝が出来た。

 

宇佐見りん『推し、燃ゆ』を今更ながら読んだ。現代だなあ、と率直に思った一方、これが賞を取って有名になったのも分かる気がした。読ませる力みたいなものが、文章にしっかり宿っていると感じたのだ。

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自分は推し活には向いてない性質だと思う。ライブに行くことが人生の楽しみではあるけれど、それは単純に音楽が好きだというのが大きくて、バンドマンそのものを推したいという気持ちはそこまでない(周りと比べた自分の所感だが)。身や魂、他には財布などを削ってまで人を支えたいという覚悟もない。

 

…と考えていたのだけど、好きなバンドのボーカリストが体調不良で活動休止と発表された時は、すごく心が痛んだことを思い出した。衝動で便箋と封筒を買い、事務所宛にその人へ手紙を書いて送ったりもした。自分にとって人生初で、今のところ唯一のファンレターだ。

とあるバンドの、曲の良さが身に沁みて分かってきたのでこれからも応援しようと思っていた矢先、その年いっぱいで事実上の解散が決まった。ツイキャスでそれを知った時はずどんと重く沈んでしまったが、最後の最後まで精一杯拳を上げて見届けよう、と決意した。ラストライブは、「曲を聴くよりも熱意とかそういうものをしっかり受け取ろう」と思いながら臨んだのだった。

 

こういう気持ちや行動も、推し活のひとつに当てはまるのだろうか。お金を注ぎ込むのは得意ではないけど。推し活の定義は幅広く、そしてたぶん奥が深い。

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10月31日(月)

仕事。今持っている業務の書類を最終チェックに出す。それから午後半休で早退。気になっていたラーメン屋に寄ったが臨時休業だった。

近くの博多豚骨の店でお昼を済ませる。そこまで美味くはなかったけど、替え玉が2回まで無料。

 

家の近所の喫茶店で勉強した。アイスコーヒーを頼むと、小さなビーカーみたいな容器に入ったガムシロップが付いてくる。

普段ガムシロは使わないけど今日は入れてみた。コーヒーの味が分からなくなるくらい甘くなった。

 

陰キャは光に弱い(10月24日〜10月28日)

10月24日(月)

仕事。午後からの出張が不安過ぎて、大事な作業が手付かずだった。細かいタスクはとりあえず片付けたし、明日本腰を入れてやるしかないか。

最近に限ったことではないけれど、仕事を適当にやり過ぎて何か大事なところを見落とし続けているような気がする。適当にやりたいのは本心なのだけど、近いうちに痛いしっぺ返しが来るかもしれないってずっと考えながら、それでも平静を装ってやっているつもり。

 

帰りにユニクロで九分袖のヒートテックを買い足した。冬用に着ているワイシャツのインナーが、長年使ってだらしなくなってきたので。

何気なく寄ったファミマに、雪印コーヒー風のケーキがあって惹かれた。本物の雪印コーヒーと一緒に買って食後のデザートにする。美味しかった。

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10月25日(火)

寒い。10月ももうちょっとで終わりか。コートを出す日も近いかもな。

最近は勤務中の小腹対策で、出勤前にコンビニでブラックサンダーを買っている。いっそのこと箱買いして家から数個持ってくる方が安く済んでいいかな。毎朝コンビニに寄るのもめんどくさいし。あとは会社の自販機で、缶のホットココアを買った。

 

淡々と書類チェック。ノートパソコンとモニターの2画面を活用すると、何となく仕事をしている風に見えて気分がいい。しかし午後の途中で集中力が切れた。座っている時間が多かったせいか、普段より腰の痛みが強く感じる。

 

10月26日(水)

寒い。ヒートテックタイツを解禁した。

午後に時間休を取る。喫茶店で勉強したかったのだけど、退勤間際に頭の中がゴチャゴチャしていてとてもそんな気になれなかった。音楽を流して少し寝たら落ち着いたけど、その後だらだらスマホを見てしまってまた調子が悪くなった。

 

今の部署に来てから、自分のことを滅多に人に話さなくなった。元々欠陥のあったコミュ力が、業務や職場の性質に甘んじて余計に悪化した感がある。周りの人は僕が音楽のライブに行ってることを全然知らない(以前同じ職場だった後輩が1人いて、そいつが喋ってたら別だけど)。

仕事に関する報告や相談は適宜やってるつもりだし、話しかけられたらそれなりに応えている。しかし周りにいる同年代の人たちを見ていると、結構自分から「何してんの?」って感じで雑談をふっかけたりしている。僕はそういうこと全くやらないな。トイレか給茶機を使う時以外は、基本的に自分の席を動かない。何で皆あんなに余裕そうに、しかも色々器用に喋れるんだろうっていつも思う。

現場時代は車での移動がメインだったのもあり、会話がないと逆にしんどかった。なので相手の話を聞きつつ時々は自分の趣味のことなども喋ったりしていたんだよな。今は本当に最低限のコミュニケーションだけで何とかやれてしまう。まぁ会話を無理強いさせられる空気感も嫌だったし、この絶妙に冷たい感じは個人的に心地よい。好きな風にやればええやん。職場の人は友達じゃないし。

 

10月27日(木)

憂鬱な朝はLAMP IN TERRENのプレイリストを聴きながら出勤する。テレンの曲が自分の考えてることを全部語ってくれている。

風と船

風と船

  • LAMP IN TERREN
  • ロック
  • ¥255

それでも今日は1日中気分が最悪だった。正直誰とも話したくなかったのだけど、午後から打ち合わせの予定があって憂鬱。

軽い気持ちでホイホイ受けてしまった仕事のせいで、予想以上に業務が圧迫されてつらい。今年度に入ってからこんなことばっかり。いつまで経っても学習しない。

 

会社で備蓄している非常食が更新されたので、今年もそのおこぼれをもらった。しばらく食糧には困らないぞ。昨日スーパーで色々買い足したばかりだけど。

 

10月28日(金)

毎年秋から冬にかけてずっと精神状態が悪くなるのだけど、それは寒くなるからとか冬季うつだからとかではなくて、単純に仕事絡みで嫌なイベントが頻発するからではと思い至った。思い返せば去年も一昨年もこの時期によくないことが色々起きた。

今年の11月はライブの予定がかなりあるし(しかも全部休日)、なるべく明るい気持ちで居たいんだけどな。ライブ中はつい余計なことを考えてしまいやすいし、しょうもないイライラは捨てたい。

 

エネルギーが切れながらも、何とかタスクを消化する。みんなそれぞれの不安があるよな。俺は淡々とやろう。

 

スマホを見続けると目や頭が痛くなる問題、画面の明るさを下げて自動調整をオフにしたら少しマシになった気がする。最初は画面の暗さに違和感があったけどすぐに慣れた。

休日の朝とか、窓からの日差しが強過ぎてしんどくなることもあったしな。根っからの陰キャは明るい光に弱いのだ。