ただのモノローグ

しがないヘイホーが書く日記

デトックス(1月上旬の日記)

1月2日(火)

残りの休みは何もしないと決めているので、ダラダラ寝て起きる。LAMP IN TELLENの『おまじない』が頭の中で流れていたので、Apple Musicから実際に曲を流した。これが2024年初の音楽だ。

おまじない

おまじない

  • LAMP IN TERREN
  • ロック
  • ¥255
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佐藤友哉『少年探偵には向かない事件』を読む。児童文学というジャンルを意識したからだと思うが、メチャクチャ読みやすくストーリーがスッと入ってきた。こんなに読みやすいものを、何故1年以上も放置していたのだろう…。

僕自身がミステリ慣れしていないので、小説はストーリーやキャラクターに魅力があれば好んで読める。読んでいるうちにトリックが分かってしまう、なんて熟練の境地には辿り着けなさそうなので、あらゆる謎も伏線回収も物語のエンタメ要素として捉えていきたい。

 

1月3日(水)

今日も昼まで寝てしまう。そういえば年が明けて3日間、街の有線が流れておらず無音なので快適だ。去年この時期は雅楽が流れていて、それもそれでまぁ悪くはないと思ったのだけど。

午後に散歩に出かける。駅の向こう側にある商店街で見つけた喫茶店に入ってみた。雰囲気が良くてコーヒーもスイーツも美味しかったのだけど、ウォークマンを忘れてきたので妙に落ち着かず不安定な気分になってしまった。最近あまり外で音楽を聴かなくなったので、完全に油断していた。

チョコバナナサンドとコーヒーをサッとたいらげ、お金を払い店を出た。次はちゃんと音楽を聴けるよう準備をしてゆったり過ごしたい。川の方まで歩き、そのまま来た道を戻って帰宅した。

 

明日から仕事始めでとにかく不安だけど、まぁ2日働けばまた3連休だし、慣らし運転の感覚でやっていこう。

 

1月6日(土)

心療内科の日。予想通り今年の目標について訊かれたので、ドラムを頑張りますと適当なことを言った。今年からthe pillowsコピーバンドも始動するのでもちろん嘘ではないけれど、本当は目標らしいものは一切考えていない。

経験上、新年早々に掲げた目標は突発的に思い付いた要素も強く、心の底からやりたいこととどうしても乖離が大きくなり、いつも途中で折れてしまう。本当にやりたいことや達成したいことは、時間をかけて偶然見つかるようなものだ。なのでその時が来るまで気楽に何かをしよう。

 

目標と言うにはかなりぼんやりしているけれど、頭の中で「デトックス」という言葉が浮かぶ。去年日記本を作ったことで少なからずこれまでの人生を清算出来たらしく、気持ちは何となくゼロの状態だ。しかし嫌な記憶や自分の歪み、心に溜まっている毒はそう簡単に抜けるものではなく、時折不意にぶり返しては精神を蝕んでくる。

そういった自分の中の毒素を完全には消せずとも、ある程度和らげて楽に生きていくことが今後の課題なのかな、と思う。ツイッターのタイムラインを追わなくなったのも、この考えがあったからだ。ありとあらゆる「なんか嫌な感じ」を自分の中から出来るだけ追い出したい。仕事に関する余計なストレスは、もう転職しないと解決しないのだろうか…。

 

天気が良いので久しぶりに上野公園を散歩した。ヤジロンポケモンマンホールがあるだけでも、上野公園は素晴らしい場所だと思える。

ちょうど牡蠣フェスというイベントをやっており、噴水前の広場は賑わっていた。その中でもあまり混んでいない店で牡蠣入りのラーメンを買い、市川美織トークショーを眺めながら食べた。(もう卒業しているとはいえ)アイドルを生で観ることは滅多にない。

 

(※1月12日追記)

牡蠣フェス参加者から体調不良の報告が続出しているとネットニュースにもなったけれど、僕自身は無事でピンピンしています。まぁ取り扱うモノがモノだし、こうなる可能性は十分考えられたよね…。

 

1月7日(日)

ドラムの練習に行こうとしたけれど、スタジオが臨時休業で予約出来なかった…。

震災復興に向けて、ネット募金から寄付をした。なけなしの金額だがどこかで役に立てばいいと思う。無関係な人間に出来ることはこれくらいしかない。

 

急に不安感が込み上がり落ち着かなくなる。頓服薬を飲んで服を着替え、散歩に出かけた。公園にで動物や鳥を眺める。

ヤギのスマイル

以前訪れた喫茶店を目指して歩いたのだけど、着いたのは全く違う来たことのない喫茶店だった。ビーフシチューが美味しかった。

ショッピングモールのロフトでスケジュール帳を買って帰宅。去年買ったやつで3月までは予定を書けるけど、せっかくなので気持ちのリセットともに手帳も一新したかった。予定のある日を埋めることで、何もない週末があると何だか嬉しくなる。リングノートはでこぼこして書きづらいので、薄っぺらいノートタイプのものを選んだ。

 

1月8日(月)

祝日。思い切ってスタジオを3時間予約した。近くで成人式があるらしく、スーツや振袖の若者が大量に歩いていた。

予約の時間まで近くをうろついていると、路肩にリムジンが停まっているのを見かけた。さらに大人がドア付近にレッドカーペットを敷いており、「あ、ここから金持ちが出てくるんだ」と率直に思った。強風でカーペットが何度も飛んでしまい、新成人は中々降りられず。ずっと見ていると怪しまれそうなので、そそくさとスタジオへ向かったのだった。

これからコピーするいろんな曲を叩き込もうと意気込んだのだが、途中でウォークマンの充電が切れてしまい萎える。再来週のライブに向けて腕を温める時間とした。

 

帰宅してから仮眠をとり、夜はコーヒーを飲みながら本を読んだ。ずっとこういう時間が続けばいいのに。12月は色々しんどくて全く自炊をしなかったけれど、久しぶりに米を研いで予約炊飯した。

 

もらった恩は(年末年始の日記)

12月29日(金)

仕事の疲れが全く取れていないけど、バンドのリハがあるので頑張って起きる。喫茶店のカフェラテが来るのがやたら遅く、熱くて飲み切るのにも時間がかかり、スタジオに数分遅刻してしまった。

演奏中はどうも頭が回らず、テンポ感が掴めなかったりフィルインを何度も間違えたりした。自分のことで精一杯で、周りを見る余裕が全然ないな(音はちゃんと聴くよう意識しているけど)。最後の方で少し調子が戻ってきた感じがする。

 

帰宅してから軽く寝落ちし、そのあと年内最後のブログを更新した。数日前から下書きしていた記事だけど、文章がまとまらず完成に時間がかかってしまった。最近自分の考えを上手く整理出来なくなり、ブログや日記を書くのもちょっとしんどい。頭がすぐ疲れてしまうし、これもしばらく休んだ方がいいのかな。

ブログの更新後は何をしたか覚えていない。たぶんまた寝落ちしたのだと思う。

 

12月30日(土)

疲労で身体が動かず、12時間以上眠ってしまった。夕方になってようやくマシになったので、ふらっとカラオケに行ってきた。くるりの『潮風のアリア』を歌いたかったので、やりたいことが出来て満足。他にはLOST IN TIMEの曲をキー低めで歌ったりした。

 

夜は新宿のタントラへ。友人を含めた5人の写真展が12月まで開催されていて、今日が最終日なので一度は来たかったのだ。

店に入ると知り合いが数人。自分から何かを話すことはあんまりないんだけど、周りのいろんな話を聞いているだけで楽しい。

お店に来ていた方の人情溢れる話を聞いて、つい目が潤んでしまった。みんな人生がしっかり前に進んでいるようですごいな。僕は肥大化した自意識と仕事のプレッシャーに押し潰されて、今は身動きが取れずにいる。自分が全然分からない。

僕自身は良い人間になりたいとはあまり思っておらず、とにかく平穏に過ごしたい気持ちが何より第一だ。それでもいろんな活動において精神的な支えになってくれている人たちが確実にいて、そういう人にはなるべく分かる形で恩を返したいと思っている。応援してくれる人の活動は、自分も応援したいし力にもなりたい。

しかしこういう考えを強く持ちすぎると、逆に自分の首を絞めたり、他人に対して押し付けがましくなってしまう恐れもある。信念のせいでつらくなったら本末転倒だし、やれる範囲で動くのがいちばんいいよな。いずれにしても、今日タントラに来れてよかった。

そんな風にすごしたい

 

12月31日(日)

今日はピロウズ主催の年越しカウントダウンライブがあるので、あえて夜中も寝ずに過ごす。日記を書いたり本を読んだ。

最近は点滅社の書籍『鬱の本』を少しずつ読んでいる。84名もの作家による、様々な形の「鬱」に関することと、そういう気分の時に救われた本について書いたエッセイ集だ。ひとつひとつのエッセイは見開き2ページの1000字程度で完結するので、非常に読みやすい。さらにその柔らかい文章から、活字が読めないくらい憂鬱な人にも優しい1冊だと思う。

今日はふと別の本も読んでみたのだけど、文章が長くて1章の途中で投げ出してしまった…。あちらの構成に慣れてしまったのか、それとも単に弱っているだけか。

 

7時ぐらいに睡眠薬を飲んで就寝。適当な時間に目が覚め、年越し蕎麦ではなく汁なし担々麺を食べた。ライブには開演間近に着くようにゆっくり出発。

デリシャスレーベルのバンドが集まるカウントダウンイベント。話はよく聞いていたが、僕がこのイベントに参加するのは初めてだ。THE BOHEMIANSとnoodlesは曲も知らず完全に初見だった。ボヘミアンズはパフォーマンスも素敵だし、曲も良かった。

イベントのトリとなるピロウズの転換中に、スタッフからクラッカーが配られる。曲間で年越しのカウントダウンコールが始まり、0時になった瞬間、一斉にクラッカーを鳴らした。そこから『LITTIE BUSTERS』を、フロアの全員で合唱。長時間の立ちっぱなしでかなり疲れていたけれど、これはかなり気持ちよかった。

 

ライブの終演後はバスターズたちと打ち上げ。ツイッターでお目にした記憶はあったけど、フォローしておらず初対面の人もちらほらいた。

コース料理のメニューが思いのほか多く、フードロスはよくないという気持ちでつい食べ過ぎてしまった。お酒も割とハイペースで飲んでしまい、終盤に結構苦しくなる。会計を済ませ店を出る直前、バレないようにこっそりトイレで吐いたことで体調は回復した。本当にそれで回復したのだけど、周りにご心配をかけて申し訳なかったです…。

自分は気が緩むとつい調子に乗ってしまう癖があるのを自覚している。これそのものは周りもあまり気にしていないようなので負い目を持ち過ぎないようにしているけれど、本当に迷惑をかけるとマズイので気を付けなければ。

 

渋谷駅前で一度解散し、僕は残った人たちと初詣に着いていく。目的の神社は閉まっていたものの、皆で渋谷をうろつくだけでも楽しかった。ほとんど始発と変わらない電車は空いていて、ゆったり余韻に浸りながら帰った。今年もバスターズとはゆるく楽しく関わっていきたい。

最寄駅に着く頃には初日が昇りかけていた

 

1月1日(月)

帰宅してすぐさまシャワーを浴び、布団に直行。そこから寝たり起きたりの繰り返しだったが、ちょうど意識が飛んでいたタイミングで地震が起きたらしく、その揺れに全く気が付かなかった。石川県で最大震度7津波の観測まで…。SNSを見るとつらい情報が絶え間なく流れてきた。

晩ご飯に家系ラーメンを食べ、その足で近所の神社まで改めて初詣に行った。珍しくおみくじも引いてみたけれど、結果は大吉。こういうのを素直に喜べないのも性格の歪みのせいなのだろうか。三が日は全く予定がないので、何もせずゆっくり休もうと思う。

 

木星バラード(12月下旬の日記)

12月22日(金)

心身ともに調子が悪く、しばらく日記が書けなかった。体調はどうにか回復したものの、職場ではいつも誰かが咳き込んでいて、執務室に居るだけで嫌なものがぶり返してくる。

 

時間休で退勤し、スキマスイッチ日本武道館ライブに行く。スキマスイッチはフェスで一度観たことがあるけれど、ワンマンライブに行くのは初めてだ。中学の頃によく聴いていた思い出もあり、ライブの情報を知ってチケットを申し込んだのだった。

デビュー20周年記念ツアーの特別公演。どんなファンでも楽しめるようなコンセプトの通り、長いこと活動を追っていなかった自分でも大満足のセットリストだった。『ゴールデンタイムラバー』には胸が躍り、『藍』や『さいごのひ』などの昔たくさん聴いたバラード曲は沁みる。

広大な宇宙をイメージさせる前振りから『SL9』の演奏が始まった時は、感動のあまり涙がこぼれた。1994年、木星に彗星が衝突したニュースの衝撃を曲にしたもので、スキマスイッチの中で一番とも言えるほど好きな曲だ。本公演のメインに据えたと言っても過言ではなさそうな演出に、管楽器とストリングスも交えた豪華な編成で大好きな曲が聴けて最高だった。

 

本編最後の『奏』、アンコールの『ラストシーン』もよかった。やっぱりライブは好きな曲を聴けるのがいちばん幸せだ。素晴らしいライブを観たあとは記念品が欲しくなるもので、帰りに物販へ駆け込み公演タイトルが刻まれたキーホルダーを買ったのだった。

 

12月23日(土)

オンラインで注文していた、スピッツのツアーグッズ(スノーグローブ)が届いた。キラキラしている。こういう独特なグッズや、キーホルダーなどの小物は、手軽に飾れて記念品としてもちょうど良いのでつい欲しくなる。

 

映画『PERFECT DAYS』を観た。一人の中年男性の淡々とした生活を描いたストーリー。大きな事件が起きるわけでもなく、観ていて不思議な気分になった。

役所広司が演じる主人公の男は、日常のあらゆる出来事を笑って受け入れる(あまりにも理不尽な場面では流石に怒るが)。そんな描写がたくさんあったからこそ、作中で男が涙を流した二度のシーンでは、彼の抱えている見えない背景について考えさせられた。それぞれの心境は自分にも分かるような気がしたが、安易にそう考えるのも傲慢なのかもしれない。

僕は作品と自分のあれこれを重ねて捉えがちなのだけど、むやみにそうするのも何だか単調な感じがする。物語はどこまでも続いていくような、まさに生活感のあるエンドロールに安心感を持った。

 

夕方はくるりのライブへ。元メンバーの森信行さんも招いた、短いツアーのファイナルだ。

アルバム「感覚は道標」から新曲がたくさん披露される。『In Your Life』の歌詞が響いた。「あの場所へ向かえば あの痺れるような出会いを 思い出せるかな」

 

途中でドラムが交代し、くるりのサポートドラマーとして有名なクリフ・アーモンド登場。『お祭りわっしょい』から始まるロックな曲の数々にヒートアップ。昨日の東京公演1日目は『さっきの女の子』を演っていたそうで、それがすごく羨ましい…。僕も聴きたかった。

アンコールでは森さんとクリフ、2人のドラマーも同時に登場。『ロックンロール』でライブは終わり…かと思いきや、岸田さん佐藤さん森さんのオリジナルメンバーだけステージに残り、3人だけの演奏が披露される。

最初期の曲、『尼崎の魚』と『東京』が聴けた。くるりのえいがで京都のライブ映像を観ていいなと思っていたので、今回生で観られて良かった。今日は特別に『さよならストレンジャー』で終演。エモーショナルな千秋楽となった。

 

12月24日(日)

スタジオを予約してドラムの練習に行く。予約時間前にブックオフに寄り、本をまとめて売った。今回は何年も前から持っているものも結構断捨離した。過去の遺物はなるべく手放し、本当に必要と思えるものだけ残したいという気持ちになっている。

結果として、紙袋で両手が塞がるほどのボリュームに。持ち運びも改札を通るのも苦労したけれど、5千円ほど臨時収入を手に入れた。本の量はカラーボックス2個で収まる程度になったけど(家にはカラーボックスが3つある)、その気になればもう少し減らせそうな気がする。

体力がまだ本調子でなく、ドラムは1時間サクッと叩く。先週は珍しく何も予定がない週末だったのに、体調不良のせいでやりたいことが全く出来なかったのが歯痒い。

 

いとうくんさんの小説『((((水葬))))』、『てんさいのこと』を読了した。2作をまとめて読むことでグッと来るものがあり、読みごたえがあった。人の良い小説を読むと自分も何か書きたくなるのだけど、作品という形で自分が表現したいことが上手く出てこないんだよな…。理想を高く持ち過ぎだろうか。

 

12月28日(木)

長時間の残業が立て続けに発生して疲弊しきっていたが、どうにか仕事を納め、職場の人と小ぢんまり飲む。日中の書類引継ぎで2時間ほど喋り続け、さらに飲み会のおかげで喉がガラガラ。帰宅してからパックのカフェオレをがぶ飲みした。

 

近況と2023年の諸々

12月は会社で嫌な目に遭ってから急激に気分が落ち込み、そこから体調も悪化してボロボロだった。職場に居るだけでだんだん調子が悪くなり、人から何を言われても自分が責められているように感じてしまう。出来事のひとつひとつは繋がりのない別問題なのだろうけど、物理的にも精神的にも、久しぶりにヤバいところまで追いつめられてしまった。

11月の文学フリマが終わった時点で僕の2023年は終了したと思っているので、この不調は空白期間の悪夢なのかもしれない。いや空白のあいだくらい気楽に過ごさせてくれよと思うけど。年内最後の週、残業込みで片付けなければならない仕事で頭がおかしくなりそうだったが、どうにか仕事を納めることが出来た。

 

今年は日記本を制作するにあたり、必然的に自分の過去を振り返ることになった。原稿を作っているあいだは無我夢中だったものの、すべてがひと段落してから日記本を読み返すと、かなり恥ずかしくなったというのが正直な感想だ。

自分は物事を多面的な視点で見ることが出来ず、視野もすごく狭いと思う。音楽や本や映画などいろんな作品に関して、いちいち自身の心境と重ねないと感想が浮かばない。さらにその自分自身も薄っぺらくて中身がないので、単調な言葉しか並べられていない。

こういうことを考えてから、日記で何かの感想を書くのが怖くなったり、自分の振る舞い方が分からなくなったりした。おそらくこれも自意識過剰なのだろうし、ネット上での振る舞いなんて迷惑をかけない範囲で好きにやればいいだけの話かもしれないけれど。

 

ツイッターで何かをつぶやくことに妙な抵抗感を持ってしまい、最近はタイムラインもほとんど追わなくなった。しかしこれ自体は、自分にとってポジティブな変化だと思っている。

今はとにかく心身の休養を優先したいし、良い言葉が響かず嫌な言葉だけ突き刺さってしまう状態では、むやみにタイムラインを見ても疲れるだけだ。自分が何かつぶやきたい時にその近辺を確認する、くらいの距離感がちょうどよい。つながりも無理に作る必要はなく、その場の流れや既に仲良くさせてもらっているたちとの縁を大切にすればいい。

こうした変化は、コピーバンドでの活動や文フリに遊びに来てくれた知り合いたちのおかげで、少なからず自信がついたからだと思う。自分の中の歪んだ部分はすぐ直せそうにないので、無理にどうにかせず楽して過ごすことを優先して心を落ち着かせたい。

 

日記本を作ったり文フリに出店したことで大きく心境が変わったわけではないけれど、諸々の気持ちを切り替えるきっかけとなった。自分の文章を本にして売ることにも憧れがあり、実際に同人誌の制作を行うことで入稿の流れやルールなどいろんなことを知れたので良い経験にもなった。

ふと去年の最後のブログを読み返すと、後半に「日記をまとめて本にしてみようかな」と書かれてあった。自分が書いたことを完全に忘れていた。文フリに申し込んだのは衝動によるものだけれども、これはちゃんと頭の片隅に残っていた願望だったのだ。よく有言実行したな。来年以降の予定は特に何も考えていないが、また衝動で何かを作って出店するかもしれない。

 

日記本のあとがきにも書いたことだけど、今年になってから生きていく気力が急激に抜け落ちた感覚がある。何をやってもどこか虚しい。最近は会社という組織に所属していること自体に強いストレスを感じるようになり、これが続くようなら生活や働き方について改めて考え直す必要があるのかも。

僕は仕事だけの人生を送るのが絶対に嫌で、その気持ちが趣味の活動を続けるエネルギーになっているところがある。来年もバンドやセッション会などでドラムを叩く機会があることが救いだ。ドラムは体力が必要で疲れるけど、演奏はすごく楽しいし自分の数少ないアイデンティティでもあるので頑張って続けたい。

 

体調不良のせいで今月のライブチケットを2枚も無駄にしてしまったが、どうにか休養を優先したおかげで、残りのライブでとても良い時間を過ごすことが出来た。正しい判断をして最善を尽くせた自分を褒めよう。

1月はスピッツのワンマンがあるし倒れるわけにはいかない。僕はポジティブなエネルギーはライブでしかもらえないと思っているので、来年も行きたい公演にたくさん足を運んで活力を枯らさないようにしたい。

 

まだ年末まで日はありますが、これを年内最後のブログにしたいと思います。今年もお疲れさまでした。来年もどうにか生き延びましょう。

この1年でカラーボックスも豪華になりました

 

自暴自棄と内なる願い(12月上旬の日記)

12月2日(土)

今週の仕事は比較的おだやかだった。昨日も定時で退勤し、本を読んでいたら寝落ちしてしまう。シャワーを浴びて再び眠ったが、早い時間に目が覚めた。寒い。もう12月か。

 

心療内科のあとにドラムの個人練へ。久しぶりにスタジオのある隣駅まで歩いて向かったのだけど、のんびりしすぎて数分遅刻した。次のライブはセトリの大半が新曲で、それらをコピーするために叩き込む。学生の時から聴いていた曲も多いのでイメージは掴めていたものの、実際にスティックを動かすと動きがぎこちない。

やることが多いせいか、練習は2時間でも物足りなく感じた。でもこれ以上やると疲労も半端ないだろうな。あと1回くらい個人練をすれば、来週のリハは大丈夫だろう。練習後は自宅近所の喫茶店で休憩。友人からLINEで日記本の感想が来ていて、それをゆっくり返信した。

小倉トースト

 

ここ数ヶ月、出費がやたらと激しい。実をいうと、11月のクレカの引き落とし額が手取り給料を上回ってビビった。定期の購入や同人誌の注文、飛行機の予約など、諸々のタイミングが重なりこうなった。定期代は会社から手当があるし、印刷費は貯金用口座から引っ張りカバーしているので、まぁ普通に生活は出来ている。

今年の初めに、「生活レベルを上げすぎない」ことを目標として挙げた。これは昇給するからといって出費を増やさないという意味が強かったのだけど、見事それに反している。厳密に言うとやることが多くなっただけで生活レベルはほとんど変わっていないのだけど。

数ヶ月経ってから、無意識のうちに「日記本をちゃんと作り文学フリマに出る」ことが目標に変わっていた。結果的にいろんな経験が出来たので後悔はしていない。むしろ無駄に貯金を意識するより、やりたいことをやるためにお金を使うことの方が精神的によいと思うようになった。年が明けてパッと思い付いた目標なんて、結局大して重要ではないのだろう。どれだけ貯金しても、明日トラックに轢かれて死んだら全部無駄だしな。

 

12月3日(日)

ふと思い立って、自分の日記本を冒頭から読み返してみる。思った以上に誤字脱字がいっぱいあった。ブログの中で写真と一緒に説明していた文章は修正したつもりだったけど、その漏れが残っていることに気付いた。詰めの甘さ。

あと、やっぱり表紙をもっと丈夫な紙にしておけばよかった。僕は手汗をかきやすい体質で、長時間本を持っていると表紙に軽いシワが出来てしまう。よく見ると背表紙の角も劣化していた。他の人はこうならないのだろうか。

 

フリーレンの未視聴分を消化し、その影響で馬鹿でかいハンバーグが食べたくなった。馬鹿でかくはないけれど、近所のいきなりステーキでワイルドハンバーグを食べた。

サラダ用のオニオンドレッシングが美味かった


12月6日(水)

この時期は朝が暗く、普段通りの時間に起きても目覚めが悪い。健康上よくなさそうだけど、すぐに目を覚ます方法としては、起き抜けでスマホを見るのがいちばん良い気がする。今ツイッターは極力見ないようにしているので、いつもnoteのアプリかジャンプラのサイトを開いている。

 

会社のダルいイベントがとりあえず終わった。達成感や良い感情は全く無い。こういう場面でいつもいちばん面倒な部分を押し付けられる。自分だけがずっと恥をかかされているようで、1日中嫌な気分だった。やりたくないことを嫌々やらされて感謝されても全然嬉しくない。

俺は都合のいい道具でしかないのか。これからも利用されるばかりなのか。本当にバカでアホでどうしようもない。これもただの自意識なのか?周りがどんどん信じられなくなるし、関わるのも怖い。もう会社で何かをしているだけで惨めな気分になってしまう。よその部署とのつながりを全部なくしたい。

 

12月7日(木)

自暴自棄になって睡眠薬をやや過剰に飲んで寝たけれど、ぐっすり眠れて軽く寝坊した程度だった。人体は意外と丈夫。とはいえ出勤してから調子が上がらないので、簡単な仕事を片付けて午後半休を取った。昨日のストレスのせいだ。今は特別忙しくはないが、精神的にすごくしんどい。

帰宅してもう一度薬を飲み、ガッツリ眠る。LOST IN TIMEの海北さんが活動を再開する、という夢を見た。これは心の底から願っていることだ。夜は二郎系のラーメンを食べた。

 

12月9日(土)

来年1月のスピッツ大阪公演に向けて宿を取った。新幹線はもう少し予定が近付いたら予約する。もう夜行バスは使いません。

オンラインで注文していた、ずとまよのツアーグッズが届く。いろんなキーホルダーを買った。どんなふうに飾ろうかな。

 

バンドのリハで、夜は渋谷のスタジオへ。前回の個人練習でスティックがひとつ折れてしまったので、楽器屋に寄り新しいのを買い足した。

新しいセトリを初合わせしたのだけど、とにかく演奏を止めないことばかり考えていて、周りの音を全然聞けなかった…。曲の細かい部分を間違えたり忘れたりしてしまう。ドラムのフィルインは無理に音源に合わせる必要はないと思っているけれど(もちろん違和感のない範囲で)、自分のスタイルを確立させて染み込ませないといけない。

ドラムを叩くと季節に関係なく大量の汗をかく。帰宅してからゆっくり湯船に浸かった。

 

ルーツをたどる(11月23日〜11月27日)

11月23日(木)

祝日。今日から5連休だ。実家の徳島へ帰るため、早めに起きた。

これまでは毎回夜行バスで帰省していたのだけど、30歳を手前にして身体が耐えられなくなってきたので飛行機を予約した。新幹線が通っている所は羨ましい…。どれだけ荷物を減らせるかを考え過ぎて、準備に時間がかかってしまう。

搭乗手続きに軽く手間取ってしまいバタバタ。飛行機の乗り方すらも忘れてしまっていた。保安検査を済ませ、崎陽軒のシウマイを買って食べた。

1時間半くらいで徳島に着く。音楽を聴いているとあっという間。3年ぶりの帰省だ。

帰宅してまず驚いたのは、親がハムスターを飼っていたことだ。時々小屋から出てきては餌を食べたり水を飲んだり、滑車を回したりしている。かわいい。

横になったら一瞬で寝落ちしてしまった。昨日は会社の飲み会があったので寝不足だったのだ。

 

11月24日(金)

長時間寝たせいか早めに目が覚める。親は仕事で居ないので、静かで居心地が最高。持って来ていた本を読みながら、ハムスターが動けばその様子を眺めたりする。おがくずの中でずっとゴソゴソやっていた。

 

電車…ではなく汽車に乗って徳島駅へ行く。(徳島は電車が通っておらず、JRはすべてディーゼル車である。)久しぶりにロープウェイで眉山に登った。ココアを飲みながら眉山公園をうろつく。学生の時にふらっと来た時は、景色だけ眺めてサッと帰った記憶があり、山頂に色々あることを分かっていなかった。

紅葉

下山したあとは水際公園など、これも学生時代によく歩いた所を歩いてみる。行きつけだった楽器屋が無くなっていたのは結構衝撃だった。店の名前は忘れてしまったけど。駅前の麺王で徳島ラーメンを食べてから帰宅。にんにくラーメンが美味しかった。

関東郊外の住宅地を歩くと「この風景、案外地元と変わらないんじゃね?」という錯覚に陥っていたけど、実際は全然違う。田舎の方が、圧倒的に景色がスカスカなのだ。建物が全体的に低かったり、所どころ歯抜けのような状態だったり。実家から最寄駅の道を歩くだけでその寂れようがよく分かる。いろんな店が潰れている代わりに、新しいコンビニが1軒増えていた。

 

11月25日(土)

友人の車で香川まで行ってきた。直接会うのは3年ぶりだけど、ツイッターで近況は大体知っているので久しぶりという感じはあまりない。友人に自分の日記本を献本した。道の駅で海を眺めたり、うどんを食べたりする。

車の中では近況を掘り下げた話や、会社の愚痴などを話す。お互い状況は違っていて僕は割と恵まている方なのかもしれないけれど、やっぱり将来が不安だ。しょうもない話をしている時がいちばん楽しい。

昼のうどんの前にパンも食べていたので、午後は強烈な眠気に襲われた。糖質の過剰摂取。帰りはほとんど助手席で寝ていた。津田の松原SAの展望台にも寄ったけど、分厚い雲がかかっていてあんまり良い景色とは思えなかった。

 

徳島に戻り、車を友人の自宅に置いてからクラフトビールの店で飲んだ。最初に頼んだビールは香りが良く美味しかった(下の写真)。でも僕は黒ビールがあんまり得意じゃないな。

ピクルスが美味くて2回注文した

飲みのあとのカラオケは僕が提案したのだけど、1日中喋ったりしていたので案の定喉はボロボロ。普段ヒトカラで歌えるキーすらも声が届かず落ち込む。まぁこういうところも知っているであろうやつなので、あんまり気負いなくいられる。

友人の歌った1曲目がピロウズの『Come on,Ghost』だったり、山中さわおソロの『サナトリウムの長い午後』を知っているようで、なんか嬉しくなった。終電の時間に解散した。

 

11月26日(日)

母親と近所で昼食を食べ、空港まで送ってもらう。昨日の疲れが残っていて、車の中ではずっとイヤホンをつけながら目を閉じていた。

数日ぶりの東京はえらく寒かった。そして家の周りは常に人の声がしてやかましい。実家のいいところはずっと静かなことである。もう1日ぐらい滞在したかったけど、丸1日は東京に居ないとしんどいんだよな。帰ってきて翌日即仕事、が嫌なので、精神的に慣らしていく感じ。

 

11月27日(月)

今日も有休。朝食を食べてから、日記本の発送作業を済ませた。

 

床屋で散髪をしてもらったあと、久しぶりにスーパー銭湯へ。サウナにハマっていた頃は月1〜2回の頻度で通っていたけれど、最近は滅多に行かなくなった。

平日の昼間なので浴室は割と空いている(それでも多いけど)。室内と露天、両方の浴槽にじっくり浸かってからサウナ。水風呂から出てちょうど空いていた休憩用ベッドで横になると、すごく気持ちよかった。目を閉じると脳ミソがぐるんぐるん回っているようで、寒さに耐えられなくなるまでサウナトリップを堪能した。

サウナと水風呂をもう1巡し、湯船で身体を温め直して風呂から出る。食堂でカレーを食べた。サウナのあとのカレーは美味い。

 

帰宅してからはずっと読書。『アルジャーノンに花束を』を読み終えた。知能の低い青年が手術によって賢くなり、そこから自身の過去を思い出しつつ、短期間で様々な経験をしていく物語。主人公・チャーリィ自身の経過報告という日々の記録でストーリーが進んでいく様は、直近で日記本を作った僕にとって刺さるものがあった。

終盤のチャーリィは知能こそ戻り、いろんな知識が抜け落ちてしまったが、数ヶ月のあいだでたくさんのことを経験たことによるおかげか、その振る舞いは初めの頃ともまた違っていた。長い夢のような月日の中で得たものと、彼本来の優しさが混ざり合い、しっかりと自分の意思で動こうとしている。そこに温かい何かを感じたので、訳者のあとがきで本作が「結末が暗い」という理由で雑誌への掲載を拒否された背景を知り、正直驚いた。

この本はヨルシカのライブの物販で買ったもので、読み終えた後に『アルジャーノン』を聴いたのだった。

 

 

冬がやってきた(11月中旬の日記)

11月13日(月)

起きるとすごく寒い。コートを着て出勤。どんな仕事が残ってたか、完全に忘れてしまっていた。

業務に関してやたらと質問が来たが、頭が回らずまともに答えられた気がしない。身体はともかく、脳が全然休まっていないと思う。定時で帰りたかったが色々あって2時間くらい残業。まぁ、こんなもんだったよな。

 

11月17日(金)

大きなイベントが終わって燃え尽き症候群になってしまった。仕事中も定時まで気力が保たず、夕方ごろになると無性にイライラしてしまう。とにかく休みたいという気持ちが強く、日記を書く気力もだいぶ薄れてしまった。

 

今週、業務目標に関して上司との面談があった。会社の未来とかキャリアプランとかの話をされると、一瞬で気分が冷める。面談中は色々答えたけれど、本当はキャリアプランなんて全くないし会社を引っ張っていきたいという気持ちもない。いつだって自分自身や最小限の範囲だけで精一杯だ。

遠回しにだけど、将来的に、前いた現場の場所に戻る可能性について言及された。絶対に嫌だ。現場での仕事が全く出来なくて潰れそうになったから、一度逃げようとしたのに。なんか仕事がどうこうというより、会社に属していること自体が嫌になってきた。ずっとここに居られる自信がない。

こういう出来事もあり、週末の高揚感から一気に気分が落ち込んだ感じがする。落差がエグい。環境面でも精神面でも、立派な冬の時期がやってきた。

 

今日は在宅。書類チェックを終わらせる。他にもやることがあったけど、来週月曜も時間がありそうなので先延ばししてしまった。仕事をサボるのは気持ちいい。代わりに本棚を軽く整理した。

文フリで買った同人誌が溜まりまくっている。捨てるのも何だか気が引けるし、皆どうやって扱っているのだろう。本棚の方は見栄え重視で、思い入れのあるもの以外は一旦ダンボール箱に移した。

 

夜、日記本のネット通販を開始し告知した。BOOTHでショップを立ち上げ、商品を出品する。いろんな人が買ってくれたら嬉しいな。

 

11月18日(土)

夕方、フラワーカンパニーズのライブに行く。「神さまツアー」というツアータイトルに則り、東京公演の会場は神田明神ホールだ。神田明神の真横にホールがあることを全然知らなかった。

平日のだるさで中々家を出られず、遅めの時間に入場。限定グッズの御守りが目の前で完売してつらかった。新しいシングル2枚を買う。

今日は『無敵の人』の歌詞がストレートに響いた。「頑張ってる人にかける言葉はない」「頑張ってる人はそれだけで綺麗だ」

これまでの諸々を無意識に振り返ってしまう。自分は会社や仕事に対して、過剰に逆張りしすぎていたかもしれない。やっぱり根性論は嫌いだし仕事だけが取り柄の人間にはなりたくないけれど、だからといってあれこれ愚痴ってばかりなのもダサいか、と思って自分が恥ずかしくなった。

ブログで何を書いても自由だとはいえ、日頃これを読んでくれている人や、自分の些細な活動も見てくれている人たちを失望させたくないという気持ちもある。愚痴を書くにしても表現には気を付けないとな。僕自身、周りへの配慮に欠ける投稿を見て不快になることがよくあるので、同じ振る舞いをしたくない。まぁ本当にしんどくなったら仕事を休んだり辞めたりすればいい。なんかライブ中に、深く内省してしまった。

無敵の人

無敵の人

 

アンコールの『冬のにおい』も季節感にピッタリでよかった。えりを立てて肩をすぼめ歩いているのは、間違いなく僕だ。

 

(※12月8日現在の追記)

ライブ中に深く内省したと書いてはいるものの、今はまた気分の落ち込みが酷くなり、色々とヘイトが溜まっている状況です。しんどい。

 

11月19日(日)

資格更新のためのオンライン研修をサッと受講する。確認テストがあったけれど、律儀に動画を観なくても、覚えていることとテキスト冊子を確認すれば普通に解ける。そのあと部屋の片付けと洗面台の掃除をした。

1月のライブに向けて、長いことサボっていた腕の筋トレをそろそろ再開しないとな。心なしか腕がまた少し細くなったように見える。握力も同時に鍛えた方がよさそうなので、ハンドグリップを買っておいた。