会社のパソコンで何日も数字や文字と向き合っている間に夏が顔を出してきた。
夜は窓を開けておけば涼しいので、まだ今年は冷房をつけていないのだけど、このまま電気代をケチり続けると高齢者の熱中症みたいなパターンになるかもしれないな。さすがに限界が来たら解禁します。
今やっている仕事はとりあえず納期には間に合うと思うけど、なにぶん異動してから初めて受け持った業務なので先が見通せず不安になってしまう。新しいことに挑戦する時に不安より楽しみが勝るタイプの人もいたりするけど、僕の場合は明らかに逆なので。
それでも現場時代よりかは精神的にだいぶ楽になった。経緯が経緯なので周りの配慮もあるのだろうけど、突発的な事態に振り回されることもないし、ある程度自分のペースで仕事を進めることができる。進捗の度合いに応じて、週1ぐらいで時間休をとったりして適度にリフレッシュできるし(あらかじめ計画していた1日休暇より、不意に湧いて出た時間休の方がなんか嬉しくないですか?)。
僕が異動する20日ほど先に同じ部署に来ていた後輩は自分より多くの業務を受け持っていて、周りを巻き込みつつしゃかりきにやっている。
これはもう既に抜かされているな、と思った。最初の頃は軽く憂鬱になる時もあったけど、自分の程度もそれなりに分かってきたし比べても仕方ないなと思うので、なるべく気にしないことにした。エネルギッシュになれない自分の分まで、やれる人に色々やってもらって会社を回してもらいたいと願う。
…そういう風に適度な緊張感と穏やかな時間が同時に流れている現状で、何とも形容し難い不思議な感覚になっている。1週間が長いのか短いのかもよく分からない。おそらく今の仕事を覚えれば生活のペース配分もしっかり出来そうな気がするので、気ままにやろうか。時間と気持ちには常に余裕を持っておきたい。
昨日、有休をとってピロウズ再現ツアーに行ってきた。
このツアーは2回目の参戦で、今回は知ってる人に挨拶したいっていう側面もあった。
新木場スタジオコーストは大体2年ぶりで、確かヨルシカの月光ツアー追加公演で行った以来か。他にはスピッツの新木場サンセットに一度参戦したくらいしか記憶がなくて、ここに来た回数は案外少ない。
この日もいいライブだった。特にアルバム『smile』の曲はいくらでも聴いていられるな。
個人的にずっと気になっていたのは、smile(曲の方)でのノリ方の話だ。中盤のクタバレニンゲンドモパート。日々の鬱憤を撒き散らす最高の場面なのだから、会場の皆も、もっと狂ったようにノっていたら面白いなーと思っていたのだ。(この曲をライブで演ったらこうなりそうだなって昔からイメージしていたのもある。)
まぁノリ方なんてそもそも人それぞれだし、今はオーディエンス側にも色々制限があったりするし、そういうしがらみがなければまた違っていたのかな。それこそ、ウオーとか叫んだり飛んだり跳ねたり我を忘れたりして。
僕も会場の奥でひっそり狂おうとしていたのだけど、なんかイマイチ上手くいかなかった。変に疲れたし。結局、一番夢中にノれたのはカモンゴーストだったと思っている。
発散することは大事だ。
僕もこのブログで割と頻繁に弱音を吐いていたりするけれど、それは頭の中に溜まってしまうモヤモヤを、定期的に書き出すことで少し整理できて落ち着く感覚があるからだ。うつ病の治療法のひとつとして「認知療法」というものがあって、それに近いものだろう。
いいことにしろ嫌なことにしろ、自分の体験や気持ちを納得のいく形で表現できるとスッキリする。僕なんかは何もしなくても原因不明のモヤモヤは溜まってしまう一方なので、とりあえずそういうのを無視して日々をテキトーに過ごしたり、時々何かの体験を通して長文を書くことでどうにかやっていけている。
そうやって自分を騙し騙しやっていくことも、さわおさんの言っていた「心を守ること」につながるのではないだろうか。感情を抑えることも時には必要になるけど、塞ぎすぎて逆に大切なものを壊さないようにしよう。
週末が終わって出勤すると、おそらく上司がチェックした修正箇所まみれの書類が返ってくることだろう。これもまぁ重く受け止めずやっていくか。