ただのモノローグ

しがないヘイホーが書く日記

ふたつの自分を飼い慣らす

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1人の人間には様々な一面があるとよく言われいるけれど、僕自身に置き換えると、自分の心は大きく分けて2種類の性質に分かれていると思っている。ひとつは『客観的な自分』、もうひとつは『感情的な自分』だ。

もっとざっくりした表現を使うと、前者は正で後者は負の性質を持っていると思う。元々自分の性格がものすごくネガティブだからだ。

 

自分の感覚の話になるのだけど、気分のいい時はこの客観的な自分と感情的な自分とがバランスよく共存している状態といっていい。

こういう状態、特に客観的な自分が前面的に出ている間は割と精神的にいい。具体的には比較的冷静に物事が判断出来たり、何かの趣味や作業に黙々と没頭できたりする(…といっても精々1~2時間くらいが限界だが)。

 

しかしもうひとつの、『感情的な自分』というのがかなり厄介な存在である。こいつの主張が大きくなると僕の精神状態もどんどん悪くなり、生活に様々な悪影響が出てしまう。具体的に書くと、以下のような例が挙げられる。

・集中力が欠片も無くなり、仕事や趣味に打ち込めなくなる(特に読書)

・無理に何かをやろうとしても何故か自責の念に苛まれてしまう

・身の回りに一切関心が無くなり、部屋がどんどん汚くなる

・意味もなく他人を妬んだり攻撃したい感情に支配される

・胸が苦しくなったり、めまいや頭痛といった症状が表れる

・将来に一切の希望を見いだせず、絶望から抜け出せなくなる

・訳もなく悲しくなり、つい目に涙が溜まってしまう

 

こういう傾向が強くなると、ほぼ同時に『客観的な自分』が「これはやばい状態だな」ということに気付いてくれる。しかし感情的な自分の主張や憤りが止まることがなく、コントロールが利かなくなってしまうのだ。

僕は仕事中、よく突発的に出てくる仕事に対してパニックを起こしていたのだけど、そういう時も客観的な自分だけは、心の中で変に冷静になっていた。「ああ、またいつものやつだ」といった感じで。感情的な自分の暴走が激しすぎて、彼はいつも見ていることしか出来なかったのかなと思っている。

 

とにかくこのやばい状態を打開するには、いかにうまく感情的な自分を抑え込むかが重要になってくる。力で出無理矢理ねじ伏せるのではなく、客観的な自分を上手に使い、感情的な自分を子どものようになだめてやる感覚だと思っている。

僕の場合は具体的に、以下のようなことに取り組んでいる。

・好きな音楽を、気分が落ち着くまで聴く(最初にこれをやらないとまず始まらない)

スマホを物理的に遠ざけ、一切見ない(ネット、特に政治のニュースは心に毒)

・座椅子に座り、しばらく「何もしない」に浸る(瞑想みたいな感じ)

・「何もしない」に飽きたら、直感で出来ること・やりたいことをやる(ストレスなく打ち込めることが重要)

・食べたいものを食べる(僕は大体日高屋の中華そばを食べに行く)

・天気のいい日は散歩する(悪天候だったり外が寒いとこれが出来ずにイライラ)

スーパー銭湯に行ってゆったり湯に浸かる(気分がよければサウナにも)

・お気に入りの本を読む(心のお守りみたいになる本を決めておいて、しんどい時はそれを読むようにする)

・ブログを書く(心が落ち着いてきたら、自分の考えをうまくまとめる)

・本当に何も出来ない時は、素直にその感覚に任せて何もしない(ある意味これが最も大事かも)

 

色々書いたが、まとめると「ある程度休みつつやりたいことが浮かんだら、その感覚に素直に任せるといい」といった感じだろうか。とにかくストレスを感じずに取り組めるものをやるのがベストだと思う。寝ることしか出来なければ、徹底的に寝るというのも立派な選択肢だ。

自分の生活からなるべくストレスとなる要素を排除することで、感情的な自分も少しずつ落ち着きを取り戻していく感覚がある。ここ最近は気分の波が本当に不安定なので、奴は1日に何度も暴れ出すことがよくあるのだけど、それでもまぁうまいことあやしていくしかないと思っている。客観的な自分よ、しんどいけど一緒に頑張ろうな。

何よりこういう対処法が分かってきたことで僕自身が幾らか楽になったかもしれない。基本的にネガティブな性格は変えられなさそうだし、まだまだ心のコントロールは下手だけど、なんとか飼い慣らしていこう。

 

感情的な自分の悪い部分ばかり書いてきたけれど、この側面がなければ自分は今よりもっともっと冷たい人間になっていただろうし、今聴いている音楽を好きにもなれなかったと思う。

客観的なのも感情的なのも両方含めて自分が成り立っている。自分を好きにはなれないけれど、少しずつ許したり受け入れることは出来るんじゃないだろうか。

感情的な自分、いつもありがとうな。